障害厚生年金2級相当の診断書を出したのに3級になる人がけっこういる件について
障害厚生年金2級の壁は厚い
最近Xをやってて思ったのが、障害厚生年金2級相当の診断書を出したのに3級になってしまったフォロワーさんがけっこう多いということなんですよね。
やはりそれだけ障害厚生年金2級の壁は厚いのかなと思いきや、遺族厚生年金を改悪したみたいに、もしかして審査が渋くなったのではないかと予想しています。
なぜなら遺族厚生年金と原資は同じですし、遺族厚生年金が改悪されたらそれに伴って障害厚生年金が改悪みたいなことになっても仕方ないんですよね。
また、障害厚生年金というのは3級(月5万円)と2級(月11万円)という感じで、支給額が2倍近く変わってきます。
そこで日本年金機構が障害厚生年金2級を取らせないようにするというのはかなり考えられる線だと思います。
さらに、最近は障害厚生年金の適応範囲が広がるという話題が出ています。適応範囲が広がるということはそれだけ財源を食われるわけですから審査が渋くなっても仕方がないのかなと思います。
障害基礎年金の方が有利になることもある
これから先、障害厚生年金の審査が渋くなっていくにつれて、障害基礎年金の方が有利になっていく線は強くなっていくと思います。
なぜなら障害厚生年金3級と障害基礎年金2級の新規裁定率は同じくらい、つまりそれらは同じくらいの確率で新規に受給できるということです。
そうなると、国民年金の免除とか自治体によっては医療費の免除とかがくっついてくる2級になりやすい障害基礎年金の方が有利になってくると思います。
実際、障害厚生年金の場合は働き始めてしまうとそれがA型事業所などでない限り3級に等級が落ちてしまうことが知られています。
ただ、障害基礎年金2級の場合は、障害者雇用などでけっこうがっつり働いても停止になることがあまりないんですよね。
今回の障害年金の制度が改定されることで障害基礎年金の価値が若干上がったかなと思います。
障害年金認定基準改正に伴う影響について
今回の障害年金の認定基準が改正されて、障害厚生年金の適用範囲が広がったことで、ますます厚生年金の運用が難しくなりました。
財源は有限なので、入り口を広げたということはどこか絞めなくてはいけない部分が出てくるということです。
もしかするとそれが障害厚生年金3級と2級の壁なのかなという感じがします。おそらくこれから初っ端から障害厚生年金2級に認定される人の割合が少なくなっていくのではないかと思います。
そうなると障害年金の意味がなくなってしまいます。なぜなら障害厚生年金3級だけでは生活などできないからです。
そういう人は最終的に生活保護に頼らざるを得ないことになります。障害年金だけでは生活を成り立たせることが難しくなる人が増え、生活保護を受ける人が増加するかもしれません。