イフェクサーSRとサインバルタの飲み心地の違い
最近は色々な抗うつ薬を個人輸入して試している。というのも、パニック発作自体はメイラックスという抗不安薬の服用でほぼ無くなったのだが、大学受験に向けて勉強している関係で、少し鬱っぽくなってしまったからだ。
最初は以前も服用した経験もあるゾロフトを飲んでいたが、如何せんもう少し意欲が出るといいなと思い、サインバルタを輸入して飲んでみた。抗うつ薬の種類としてはSNRIになるのだが、以前別のSNRIであるイフェクサーを飲んだ時は副作用の吐き気が強くて飲めなかった。なので特に期待はしていなかったのだが、サインバルタの方が断然飲み心地は良かった。吐き気も少ないし、意欲は出てくるし今のところ文句のない抗うつ薬である。SSRI特有のアパシー(無気力感)もないし、さすがSNRIという感じで体に力が湧いてくる感じがする。
ところでなぜサインバルタを飲もうと思ったのかというと、kyupinというハンドルネームでブログを書いている精神科医の先生がサインバルタとイフェクサーでは、サインバルタの方が日本人に合っていて副作用も少ないとブログ記事にしていたからだ。以前イフェクサーを試しても飲み続けられなかった自分としてはどうしても試してみたかった。(イフェクサーは初期はかなり感触が良かったというのもある)
ちなみにサインバルタは30mgのカプセルを個人輸入したが、kyupin先生がブログで書いている通り、脱カプセルして10mgにして飲んでいる。kyupin先生の話では、日本人は抗うつ薬に対して敏感な人が比較的多く、高容量を飲めない人が多いそうなのだ。サインバルタは体の大きい欧米人向けに元々は作られているので、一番少ない初期容量でも20mgからとなっており、日本人には量が多いらしい。そこでブログの中でカプセルの中に入っている成分を出してそれを飲むように勧めている。私もそれを真似して脱カプセルして10mgから始めたが全く副作用なく飲めている。強いて言えば少し眠気が来るくらいだろうか。しかし他にもメイラックスを飲んでいるため、どちらの副作用なのかあまりわからない。
イフェクサーと比べるとサインバルタはノルアドレナリンの効果が強く、セロトニン的な落ち着いたり不安がなくなったりする効果よりも、やる気が出てくる効果の方が強く出るとネット検索では出てくる。しかし、今回感じたのはそれとは逆の感想である。サインバルタの方が自然とやる気が出てくる感じがする。イフェクサーの場合は焦燥感が強く出て、無理やり体を動かされている気分になったが、サインバルタはそれがあまりない。あくまで自分の意思によって体を動かしているという感覚だ。イフェクサーのように焦りが強く出過ぎることがない。
ネット上ではイフェクサーの方がセロトニン優位で不安に効くとされているが、これも自分はあまり不安には効果がなかった。むしろサインバルタの方が不安に効果があった。将来の不安がかなり減った気がする。気持ちも自然と前向きになり、やる気が出てきて現在やっている受験勉強もかなり捗った。具体的には1日の進捗が2倍になった。やはりネット上の薬についての理論的な説明はあまり参考にはならない。実際に自分でその薬を試してみないことにはわからないのだろう。
kyupin先生の記事によると、サインバルタのノルアドレナリンの効果は途中で腰折れしやすく、セロトニン優位の飲み心地に変わったりするらしいので、本当は若年層の患者にはあまりサインバルタはおすすめではないらしいのだが、それでも試してみる価値はあると思う。私のように若年層の患者でもはまる人がいるかもしれないからだ。SSRIを試しても意欲が出なかったり、イフェクサーが副作用で続けられない人は一度サインバルタを試してみても良いのではないだろうか。