「習い事」と生きてきた
「習い事」には個性が表れる。何をきっかけに始め、どこに魅力を感じたのか。人それぞれ違うはずだ。
私はこれまで6つの習い事を経験した。自分を語るうえで、習い事は切っても切り離せない。人生のほとんどを費やしてきた「超重要項目」なのだ。
今回は、私が習いごとを始めたきっかけや思い出を書いてみようと思う。誰のためにもならないが、どうか許してほしい。
バレエ
幼稚園年少~小学校5年生(歴6年)
友達のさわちゃんがやっているのを知って自分もやりたくなる。母親からは「ピアノにしなさい!」と言われるが、聞く耳を持たず。
約6年間楽しく習うも、上手なふみちゃんのようにはなれなかった。なんせ体がめちゃくちゃ硬かった。向いていなかったと思う。それでも6年間続けられたのは、踊ることが大好きだったからに他ならない。
ソフトボール
小学校1年生~3年生(歴3年)
先に始めた兄を見て自分もやりたくなる。特筆すべき上手さは無かったが、試合には出ていた。正直、楽しかった思い出はあまりない。
今でも覚えているのは、打席での緊張感。とくにフルカウント(3ボール2ストライク)の場面だ。
「次の一球で決めなきゃいけない」
プレッシャーを感じたときほど打てなかった。考えすぎな性格はこの頃から。
水泳
小学校2年生~4年生(歴2年)
始めたきっかけは「泳げたほうがよさそう」だったはず。あまり覚えていない。
体力が無い私にとって水泳はきつい競技だった。けれど「辞めたい」と思ったことはない。それよりも「平泳ぎが泳げるようになった喜び」の方が大きかった。できなかったことができるようになる。成長を実感する瞬間が大好きだ。
習字
中学1年生~3年生(歴3年)
字が綺麗な母に憧れて習い始める。部活との両立は大変だったけど、とにかく楽しかった。
お手本と違うところはどこか。どこを直せばお手本に近づけるのか。考えては書く。書く書く書く。時間が経つのはあっという間だった。
結局高校進学とともに辞めてしまったが、今でもやりたい習い事の1つである。
バスケットボール
小学校4年生~高校3年生(歴9年)
ミニバスケットボールの指導をしていた担任の先生(イケメン&優しい)から誘われて興味をもつ。数ヶ月悩んで入部を決意するも、練習を見た瞬間「しまった」と思う。
「やっぱ入るのをやめます」と言えずに、入部してしまう。高校卒業までの9年間、何度も「辞めたい」「無理」「限界」を迎えるが、なぜか続ける。
バスケで一番好きなのはシュート。シュート練習なら何時間でもできる。シュート前の踏み込み角度から、ボールを離す指の順番までこだわった。リングに当たらず「シュパッ」と入るあの感覚が最高に気持ちよかった。
どの習い事よりもつらく苦しい思いをしたが、「バスケをしなければよかった」とは思わない。小学校~高校まで三度経験したキャプテンも、今となっては「ありがたかった」と感じる。
けれど来世もバスケをするかと聞かれれば……答えは絶対にノーだ(きつすぎるから)。
ダンス
大学1年生~現在(歴12年)
「大学に入ったら絶対ダンスサークルに入る」
高校生の頃から決めていた。初心者&サークルに知り合いはいなかったが、迷いはなかった。
18歳で始めたダンスを30歳になっても続けているのは、やっぱり「好き」だから。ひたすら楽しい。それだけだと思う。
よく「天職」という言葉を聞くが、私にとってダンスは「天趣味」なのだ。おばあちゃんになるまで続けたい趣味。ダンスがない生活はつまらない。
音楽を聴くと自然と体が動いてしまう。実家では「病気」と言われていたが、きっと死ぬまで「踊ってしまう病気」なのだと思う。
※この記事は、編集ライター養成講座46期修了生マガジン「書く会」の課題テーマ「自己紹介」を題材として執筆しました。