昨日がダメダメでも、今日はうまくいくかもしれない
先日、インタビューをした。仕事(お金をいただく)でインタビューをするのは、これが初めての機会だった。
結論、ボロボロだった。
何がボロボロだったかというとこんな感じである。
緊張しすぎて話があまり入ってこず、トンチンカンな返答をする
企画趣旨からずれる部分の質問を多くしてしまう
同席していたディレクターさんに話題を戻される
インタビュイーに「何度も同じことの繰り返しになりますが」と言われる
思い出すのがつらくなる出来栄え。同席していた方々はどう感じたのか分からないけど、私自身はとにかく悔しかった。
「こんなにできないって、もしかしてライター向いてないのか…?」
頭では「最初からうまくいくわけない!」と分かっていたけど、感情は抑えられない。泣きたくなるほど歯痒かったし、後悔ばかりが残った。
次の日。
とあるパン屋さんへ取材に訪れた。
「今日は雨なんでゆっくり取材されて大丈夫ですよ」
店を営むご夫婦は本当にやさしかった。おふたりの人柄のおかげか、取材は終始和やかに進んだ。
取材が終わった後、試食とお礼を兼ねてパンを購入しているときだった。
「とても話しやすくて、取材が楽しかったです。ライター向いていると思いますよ!」
前日まで「ライター向いてないかも」と思っていた私に向けられた言葉は、あまりに温かすぎた。涙が出そうになるのを必死で堪えたけど、ばれていなかっただろうか。
「ライターという仕事のなかに、輝ける場所があるのかもしれない」と、少しだけ自信がついた。
ダメダメだった昨日の私と、ちょっといい感じに過ごせた今日の私は、人間として何も変わっていないと思う。変わったとしたら日付と環境が変わったくらいだろう。
どんな日でも、どんな環境でも、最大のパフォーマンスが発揮できる人は強い。でも私は仕事ができるわけでも、頭がいいわけでもない。だから「ダメダメだった。悔しい!」と思いながら、日々トライし続けるしかないのだ。
昨日がダメダメでも、今日はうまくいくかもしれない。今日は「今日の自分」を信じてみよう。