【詩】夜は斯くも燃えあがる

歌えよ歌え
夜は斯くも燃えあがる
弾道画き燃えあがる

歌えよ歌え
人は囀り鳥は黙した
泥で顔を塗り込めよ

吾は瓦礫の裔なるぞ
歌えよ歌え
破片滲んだ唇で

踏み揃えし長靴の底で
歌えよ歌え
咎人蹴りて堕ろさせよ

喉を涸らして犬の名を
叫べよ叫べ
袖を濡らしたお前の顔を

歌えよ歌え
涙とともに燃えあがる
骨身とともに燃えあがる

尽きぬ焔の影につつまれ
歌えよ歌え
果てること無き哀しみを


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