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FCバルセロナの停滞と打開策

こんにちは。

本日は、バルセロナの現状と、未来への打開策について。

クラシコにて、ベリンガムの2得点にやられたバルサは、

そこから、2勝1敗1分です。

結果は、大きく悪いわけではありませんが、過去最悪ぐらいに内容が悪い。

つまり、見ていてつまらない。

ソシエダ戦は特に、なぜ勝てたのかわからないくらいひどかったです。

シャフタール戦で、CLで敗北をし、明日のポルト戦がより重要になってしまいました。

先日のラージョ戦も、前半は非常に悪く、後半も褒められたものではありませんでした。

昨季は、リーガ優勝という「結果」がでましたが、

内容は、堅守で、1−0で守り切る。

クンデの右SBがはまり、アラウホ、クリステンセン、バルデが守る。

左WGは、ガビを配置し、中盤を伝統の3人ではなく、4人に変更。

攻撃では、レバンドフスキが仕留めてくれ、

なんとか勝ち切る試合でした。

「資金難」「メッシの退団」「クラブの内外の騒動」

どれをとっても、今のバルサに厳しいものの中で、

優勝は素晴らしい結果でした。

だからこそ、来季は、「バルサらしいサッカー」かつ「CLでも勝ち切ろう」

がキーワードだったかと思います。

現在、バルサはリーガ4位。

CLでは一応1位だが、明日の試合で2位に転落の可能性も大きい。

何がうまくいってないのか、どうすればうまくいのか、考察しようと思います。


『戦力』

①補強
まずは、資金難もまだ続いている前提です。

理想の戦力には遠いかもしれませんが、バルサブランドで優秀な選手を安価で獲得できています。

今年の新戦力は、

CB イニゴマルティネス (フリー)
SB カンセロ(レンタル)
MF ロメウ(10億以下)
MF ギュンドアン(フリー)
FW フェリックス(レンタル)

ロメウ以外は、代表スタメンレベルが、これだけ集まるのはバルサブランドでしょう。

できる中で、やりきったのではないでしょうか。

ただ、放出も多く、アブデ、アンス、ニコ、デンベレ、ブスケツ、アルバ、エリガル、パブロ。
10名近くが放出、もしくはレンタルに。

左SBのアルバ、MFのブスケツは、特に中心選手でバルサを10年以上支えていたので、この二人が抜けるのも大きなポイントだったでしょう。

ここに、プラスで、カンテラが加わり、

WGのヤマル、MFのフェルミンロペスは、特に大きな戦力になっています。

全体的な評価で言えば、70点くらいの補強だったのではないでしょうか。

②怪我人

ガビが最低でも8ヶ月以上の怪我を負いました。

スペイン代表監督の采配には大きな疑問しかありませんが、すぎたものはしょうがありません。

これからのバルサに大きなマイナスです。

そして、ペドリ、デヨングは数ヶ月の離脱をし、

アラウホ、クンデも怪我をしました。

ようやく前者は戻ってきましたが、今のスカッドを見ると休む時間がなく、

今後の怪我のリスクは大きいです。

中盤は「怪我人のリスク」を常に背負いながら戦い、ベストメンバーではほぼ試合をしていません。

昨年は、ブスケツが底に常にいたので、ペドリ、ガビ、デヨングも自由に動けました。

今季は、デヨングとロメウの二人でその役割を担い、ギュンドアンやペドリが創造性を加える役だったはずです。

バルデが左SBでより躍動し、アシストを量産し、

カンセロが右SBの役割だけでなく構築もし、

レバンドフスキが仕留めていく。

のはずでした。

バルデは、昨季よりもパフォーマンスが下がり、引き出しのなさが露骨になり、

カンセロは、守備の脆さと、組み立てにあまり関われず、個人技で違いを作り出し、

レバンドフスキは別人のようにがくっとパフォーマンスが落ちています。

レヴィもケガの影響は大きいのかもしれません。

ガビの怪我で、今後どうなるでしょうか。

もう一人、カンテラからの救世主に期待するか、

冬の補強でなとかするか。

ロッキが補強できるならして欲しいなと思います。


『監督の戦術』

シャビ監督の経験値の低さは、試合の修正を見ると、より顕著になります。

「頑固」さは時として邪魔になる。

そう感じさせる試合が多いです。

「モチベーター」としての凄みはあります。

選手からのそういう部分での信頼は大きいでしょう。

ですが、選手個々に任せるような試合が散見され、

がっかりする試合が多かったです。

シャビ就任時は、両WGをワイドに、ピッチを広く使い、

「中央へのスペースを増やす」

「サイドの仕掛け」

「ハイラインで、コンパクトな選手間の距離」

この3つをベースに、

仕掛けられるウィンガー、デンベレやトラオレ、などを重宝し、

無策だったクーマンと比べ、「新たな可能性」を提示してくれました。

CL圏外だった順位から、CL圏内まで押し上げ、結果を出したと思います。

特に、デンベレの覚醒は、シャビのおかげでしょう。

オーバメヤンなど、彼と相性良い選手が増えたのもありますが、

サイドの仕掛けをベースにしたサッカーの恩恵はデンベレにありました。

翌年のシャビは、レヴァンドフスキ、ハフィーニャ、クンデ、クリステンセンなど実力者を次々と補強し、

「守備の改善」

「絶対的なストライカー」

「デンベレに代わるウィンガー」

ここら辺を中心に補強がうまくいきました。

前述の、メンバー選考がうまくいき、守備ではGKテアシュテーゲンの神セーブもありましたが、守備面での向上、レヴィの得点王など、

シャビが意図した通りだったかと思います。

そして、今季。

「中盤を支配する魅力的なサッカー」で勝つ。

その中で、昨季CL優勝したキャプテン、「ギュンドアン」のフリー移籍を成功させ、中盤に超実力者を加えました。

ここに、デヨング、ペドリ、ガビの更なる成長と進化。

プレシーズンでアピールしたフェルミンを加え、

ロメウが守備に蓋をし、100%ではないですが、80%以上は揃ったはずです。

前提として、怪我人がこれほど増える思っていなかったのでしょう。

魅力的なサッカーは数試合のみでしょう。

これから、デヨング、ペドリ、ギュンドアンが揃います。

前節のラージョ戦、後半は揃いました。

デヨングもペドリも怪我開け、ギュンドアンは連戦の疲労で、まだまだですが、

兆しは見えました。

ガビは、今季は、守備面の向上が著しく、ファイターとして、もう一段上に上がった印象でした。
なので、本当に残念です。

デヨング、ペドリ、ギュンドアン、この3人が中心となり、魅力的なサッカーを期待したいです。

話を戻すと、今季の試合を見る上で、何か昨年との違いが行き渡っている感じがしません。

ビルドアップで詰まることも多く、オフザボールで足が止まっているように思います。

カンセロは自由に動いてますが、有効活用しているようには見えません。

両WGのフェリックス、ヤマルもスペースが少なく、二人とも稀代なアタッカーでチャンスメイクできるはずですが、

右はカンセロが自由すぎること、左はバルデが1パターンなことで、

親和性がなく、単発で終わります。

ここら辺のアドバイスもシャビは少なそうな気がするので、

多くのクレが言うように、戦術家をコーチでいれるべきでしょう。

今季の最低結果は

「CLベスト8以上」

「リーガCL圏内 4位以上」

が必須でしょう。

できれば、CL優勝を目指してほしいですが、現状では難しいでしょう。

リーガ連覇ももちろんしてほしいですが、

レアルはベリンガムが怪物すぎて、恐ろしいです。

アトレティコも絶好調で、ジローナも快進撃が続きます。

これから、この2チームと連戦は今シーズンの1番の正念場かもしれません。

ここに連勝できたら、リーガ制覇も近づきますが、ここに負けると、4位から転落もなくもないです。

なんとか勝ち切ってほしいです。


現状の停滞の大きな原因は

「クラブ」と「監督」でしょう。

そして、打開策はないのか、考えてみます。

それは、「選手の覚醒」でしょう。

レアルのベリンガムのように、一人で試合を変えれる選手に成長できるかどうか。

候補としては、デヨング・ペドリの二人に大きく期待したいです。

二人ともテクニックや運動量は申し分ないですが、得点力やチャンスメイクはまだまだもの足りません。

次点で、ヤマル、とフェルミンのカンテラの二人。

今シーズンブレイクの二人で、伸び代はまだまだ十分あります。

最後に、フェラントーレスにも期待したいです。

昨季のプレーをみていて今季は1番の放出候補と思っていましたが、プレシーズンマッチでアピールし、試合に途中で出ても、結果を出し続け、見事信頼を勝ち取りました。

素晴らしいメンタリティで応援したくなる選手になりました。

まだ20代前半で、これから伸びる可能性も大きいです。

ただ、序盤は結果を出し続けましたが、ここ数ヶ月は停滞し、昨季と似たパフォーマンスなのが気がかりです。

個人的には、レヴィを外す決断をし、先発でフェランを出す。

そうすれば、試合の流れもスムーズになるのだと思います。

最終的に「選手個々の能力任せ」という結論になりましたが、

戦術をデザインするにも仕込む時間がないのでしょうがないでしょう。

このメンバーでどこまでいけるか、応援し続けたいと思います。




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