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波乱

こんにちは。

本日は、昨日とは一転、快晴でお出かけ日和です。

サッカーとスポーツビジネスの話を。

PSG所属の、ムバッペ選手が、レアル・マドリード移籍から、一転、残留し、契約延長を3年行うこととなりました。

リーガファンはもちろん、サッカーファンは誰しもが驚き、レアルファンは発狂してるんじゃないかなと思います。

Twitterも結構荒れてましたね。

理由は本人しかわかりませんが、考察するに、いくつか挙げられるかと思います。

一つは、今年、カタールでのW杯があり、PSGのスポンサーはカタール資本であり、PSG選手に活躍させたい気持ちと、ムバッペ自身が慣れないチームでプレーするより慣れたチームでやりながら、出場した方が活躍しやすい、というのもあると思います。

お金の面で言えば、破格の契約かと思いますが、それだけではないのは明白です。

PSGは、フランスでは圧倒的ですが、CLは2位止まりで、優勝がなく、その悲願の優勝をして、レジェンドとして名を残したいのもあるかもしれません。

昨年移籍してきたメッシとのコンビネーションもあるでしょうし、チームプレーヤーとの関係性も大きいのかなと思います。

もしかしたら、報道通り、選手の移籍の発言権も有することができたのかもしれません。

また、レアルマドリードというチームへの魅力が薄れた、というのも一つあるかもしれません。

レアルはかつて銀河系軍団として、フィーゴ、ジダン、ロベカル、ベッカム、ロナウド、カカと言ったスーパープレーヤーを引き抜き、タレント集団として、輝いていました。

世界中のファンが魅力的に見ていたチームです。

さらに、そこにカンテラからの、ラウールやグティ、カシージャスやイエロ、セルヒロラモスといったスペイン代表選手も名を刻み、スペインのチームとしても魅力的でした。

しかし、マケレレ放出からバランスを崩し、勝てなくなり、補強も相次いでミスをして、弱体化しました。

そこで、またスターを買い出し、有名かつCL3連覇を果たすチームを作りました。

BBCという破壊力満点、クリスティアーノ・ロナウド、ベイル、ベンゼマの3人は、バランスも華やかさも、全てが魅力的でした。

特に、クリロナの魅力、華やかさは唯一無二で、彼が、レアルのアイコンでした。

補強は、実力者を堅実に取る戦略にし、モドリッチ、カゼミーロ、クロースといった今でも中心の3選手、

さらにビッグネームではなく、青田買いをし、ヴィニシウス、ロドリゴなど、世界的には無名の選手を買うようになりました。

昔は、派手で華やかでしたが、最近は、地味で堅実な補強に徹していました。

だからこそ、今季もリーガを制覇し、CLは決勝まで進んでいます。

アザールやヨビッチなど大金払い、失敗したケースもありますが、それをチョ王軽視にする、堅実補強。

しかし、ここで問題なのは、メンバーが人気が少なく、魅力が薄れてしまうところかなと。

クルトワやアラバ、ミリトン、メンディ、バルベルデ、カマヴィンカ、どれも素晴らしい補強で、素晴らしい選手ですが、

かつての華やかさとは程遠い、堅実すぎる選手。

レアルらしさが、クリロナ放出からなくなり、多国籍、堅実チームとなりました。

勝ててはいるけれど、あまりワクワクはしない。

今のレアルはそんな感じです。

ベンゼマはとんでもない活躍をしていますが、スペイン以外ではあまり注目をされず、バロンドール受賞してもおかしくないのが、何か足りない。

華やかさやインパクトが、メッシやクリロナはすごかったのだなと思います。

話をまとめると、レアルというチームがスター選手にとっての求心力が薄れてきてしまっている問題が起きているのかなと思います。

それも、ムバッペが来ない、ひとつかもしれません。

PSGは、ドンナルンマ、マルキーニョス、ヴェラッティ、セルヒオ・ラモス、メッシ、ネイマールと、スター集団でもあります。過渡期を迎えている選手ばかりですが、それでも名前だけ見ても魅力は大きいかなと思います。

レアルは強いのですが、魅力が薄れている。

だからこそ、大型補強をしたく、ムバッペというスター選手を取りたかったはずでしたが。。。

さて、ここからレアルがどう動くか、そしてムバッペのキャリアプランも実物です。

レアルと対抗するのが、バルセロナ。

暗黒期を乗り越え、ロナウジーニョという期待をそこまでしなかった選手が、大活躍し、世界一のレベルを披露し、メッシにバトンをつなぎ、

そこから、グアルディオラという名将が誕生し、カンテラ回帰となり、

奇跡的なメンバーが揃い、世界を席巻し、世界中のファンが着きました。

私も、この頃のバルサからファンになった一人です。

メッシ、シャビ、イニエスタ、ブスケツ、ピケ、ペドロ、数えきれないほどの素晴らしい選手が続々とカンテラから出現し、CL制覇もしました。

シャビやプジョルが抜けてからも、監督が変わっても、ネイマール、スアレスの補強で、MSNを構築し、3冠、CL制覇も経験しました。

この頃は、カウンターサッカーでバルサ本来の魅力とは違いましたが、三人の恐ろしい破壊力はゲームのような面白さがありました。

バルサの転落はここからで、ネイマールのPSGへの電撃移籍により、メッシの後のエースとして期待されたメンバー流出に、動揺し、

さらに過去最悪の会長がいたことも、転落に拍車をかけ、

超高額で、次々に選手を獲得し、かつ年棒も各選手多額にしました。

コウチーニョ、デンベレ、グリーズマン、総額500億円は使ったのではないでしょうか。

しかし、この大型補強はどれも失敗し、さらにコロナが拍車をかけ、クラブは転落。

メッシを流出という最悪の展開までいき、会長はクビに。

チームも、監督を次々と変え、破壊者クーマンも招聘し、万事急須。

しかし、救いは、落ちるところまで落ちたことと、

お金がなくなったおかげで、カンテラ、下部組織のメンバーを使わざるを得なくなったこと。

そして、アンスファティという10番の後継者が現れ、アラウホといった世界屈指のDFになれる選手の出現、ガビという17歳の超新星、ニコやアブデ、ジュグラなど、素晴らしい選手も見つけることができました。

さらに、監督が、レジェンド、シャビが就任し、追い風が一気に吹きます。

ここ数年で、最高の補強なのは、間違いなくペドリで、クーマンが根気強く起用し続け、才能が開花し、スペイン代表へ。

しかし、酷使し続けて怪我がちになってのはマイナスですが。

シャビが監督になってから、ペドリは、若手の中で最高峰から、全選手の中でも最高峰の魅力を出せる選手と、化けました。

運動量、パス、ドリブル、ゲームのコントロールだけでなく、シュートにも磨きをかけ、得点がグッと増えました。

絶対に、これからのバルサの中心としておかないといけないスーパーな選手に化けました。

ブスケツやアルバもかつての輝きを見せ、ダニアウベスも戻ってきて男気を見せてくれ、バルサらしさを取り戻すきっかけになった一年でした。

メッシが抜けた穴は補いようがありませんが、バルサらしさはメッシ抜きでも作り上げられます。

来季の補強どうなるかは実物ですが、強いバルサが戻ってくれるのを期待しています。

ただ、ここにきて、バルサの移籍が叫ばれているのが、デヨングです。

生粋のクレで、バルサらしい選手でもありますし、熱い思いも持ってくれています。

しかし、マンUへの移籍が現実味を帯びてしまっていて、それは財政上の問題だというから、本当にバルサは組織として終わっているなと思います。

チームへの愛がある選手をこれ以上出すなと。

フリーとはいえ、ケシエやクリステンセンの名前が移籍間違いなしとありますが、

まずは、外から入れる前に、中の整理をして、余裕があれば、補強しろ、と言いたいです。

デヨング放出は、くれとしては寂しい限りで、残して欲しい気持ちが強いです。

ただ、彼のここ数年のプレーはどうだったのかは、冷静に判断すべきです。

アヤックス時代は、無双していました。

バルサに来てから、アンカーからインサイドハーフのタスクになり、持ち前の運動量と技術で、フィットはしました。

裏抜けも覚え、メッシからのパスでいくつも得点を決めています。

メッシが抜けてからは、プレーに迷いと、周りとうまく連携し切れてなくて崩し切れてないことが多い気がします。

アンカーをブスケツの代わりにやるときは、正直うまくいってないので、

インサイドハーフが主戦場にはなるかと思います。

移籍してから、3年で、平均3ゴール3アシスト。

数字上も物足りない結果ではあります。

怪我が少なく、フィジカルも強靭で、複数ポジションができる。

それを考えたら、欲しくない監督はいないはずです。

ゲームを組み立てることに長けた選手ではあるが、バルサにとってマストな選手ではない。

そう思わせるくらい、ペドリの力や、ガビの成長、ブスケツの安定感はすごいです。

さらに、パブロトーレの補強やまだカンテラには素晴らしい選手が中盤は多い。

苦肉の先の放出は、スペインに最近家を買ったというデヨングにとって、あまりにかわいそうではあるのですが。。。

早ければ今月、遅くても来月には何か答えは出るでしょう。

ラポルタが財政面をなんとかして、デヨング残留になるように、願ってます。

サッカーのこととなると、永遠に書けるかもしれないな。苦笑

読んでくれた方いましたら、ありがとうございました。

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