ダイエットバトル:ラウンド5
ついにダイエット勝負は最終計量日を迎える。
自分のカラダを使って遊ぶ。という
非常に不謹慎な動機ではあったが、
こうでもしないとやらなかっただろう。
という意味ではまあ、
意味があったんではないかと思う。
常軌を逸した急激なダイエットだったので、
ホントにカラダにいいことをやっていたとは
お世辞にも言えないのだが。
まあこの先なんとかゆるやかに続けてゆければ。
と自分に言い聞かせたりしていたのである。
直前情報
その日は朝から
いろんな情報が飛び交ってたいへんだった。
計量直前、ラストスパートで献血に行って
400cc抜いたヤツもいるというウワサが広まる。
最後までバカである・・
あいつは3日でゼリー1個しか食べてない。
あの人は昨日、駅で倒れたらしい。と、
中にはデマもあったが、ほとんどはホントだった。
倒れたと言っても、駅のエスカレーターで
ふらついて前の人にもたれかかった程度のこと
だったみたいだが、
それでも危ないのは間違いない。
いや、わかってんですよ。
こんな勝負は間違っている。
倒れたりしちゃシャレにならない。
しかし、ここまで来て
みすみす負けるわけにはいかないのだ。
かく言う私も計量の直前に
サウナに行ってしまったので
偉そうには言えない。
それでなくとも、その日は朝から何も
(一滴の水も)とってなかったので、
フラフラのヘロヘロだった。
そんな中、裏では出場選手たちのリバウンドに
また賭けが始まったりしていた。
そして・・・
勝利の味と焼肉と
優勝しました。
79.5kgが一ヶ月ちょっとで、67.6kg。
-11.9kg。・・・おそろしい。
しかしそれでも上位3人はかなりの僅差だった。
2位と3位はなんと、100g以下の差で
つまり結局のところ勝負は最終日の足掻きで
決まったということだ。恐ろしい…。
みんなの感想は
「ともかく終わってよかった」だった。
そしてある意味、勝負の延長戦とも言える
打ち上げの焼肉大会が開催される。
さあ喰えるぞ。とみんな意気込んで参加したが
意外に食べられない。
食べていいと言われても体が受け付けない。
皮肉なもんである。焼肉なのに…
それでもある意味意地で喰い続け、
ウチに帰って測ったら1.5kg太っていた…。
後遺症なのか?
今さら真面目な話もなんなのだが
ダイエットはゆっくりやった方がいい。
急に痩せるとカラダはそれを
異常事態だと思うので元に戻ろうとする。
カラダに「これでいいんだよ」と
納得させながら徐々に痩せると戻りにくい。
あと、急に痩せると「皮」が追いつかない。
肉だけ減って皮がそのままなので、
ブヨブヨになるのだ。
ゴルフ場の風呂場で友達に
「おい!尻がゾウの尻になってるぞ‼︎」
と言われたことを私は一生忘れないだろう。