調査してほしいトピックや、検証してほしい内容を与えると、調査方針を事前に示したうえでWeb上を検索して周り、レポートを自動で生成してくれる。生成には多少時間がかかるけど、バックグラウンドで数分で100件以上のWebサイトを見てまとめてくれるのはちょっとした調べ物に本当に助かっています。
適当なトピックで実際にやってみながら解説してみます。
「2025年のおすすめGoogle Chrome拡張機能25選というタイトルの記事を作成するとして、厳選された25個のいれるべき拡張機能を選択し、それぞれの特徴を類似する拡張機能より優れている点を強調しながらブログ記事としてまとめて」という指示を出してみます。
計画を事前に示してくれた。編集するならして、良さそうだったらリサーチを開始してもらう。 Gemini が出してきたリサーチ方針:
2025年のおすすめGoogle Chrome拡張機能25選というタイトルの記事を作成するとして、厳選された25個のいれるべき拡張機能を選択し、それぞれの特徴を類似する拡張機能より優れている点を強調しながらブログ記事としてまとめる (1) 2025年時点で利用可能なGoogle Chrome拡張機能を網羅的に調査する。 (2) 拡張機能をカテゴリ別に分類する(例:生産性向上、セキュリティ、エンターテイメントなど)。 (3) 各カテゴリ内で、機能性、使いやすさ、ユーザー評価などを基準に、特に優れた拡張機能を25個選定する。 (4) 選定した25個の拡張機能について、それぞれ以下の情報をまとめる。 * 拡張機能名 * 開発元 * カテゴリ * 主な機能 * 類似する拡張機能との比較における優位点 * ユーザーレビュー * スクリーンショット (5) ブログ記事の構成を考える。 * 読み手の興味を引きつける導入部分を作成する。 * 拡張機能をカテゴリ別に紹介する。 * 各拡張機能の特徴を簡潔に説明し、類似する拡張機能との違いを明確にする。 * 読み手が理解しやすいように、スクリーンショットを効果的に活用する。 * 最後に、記事全体のまとめと、拡張機能を選ぶ上でのポイントなどを記述する。 (6) ブログ記事を執筆する。 * 分かりやすく簡潔な文章で記述する。 * 読み手の立場に立って、必要な情報を網羅的に提供する。 * 記事全体を通して、一貫性のあるトーンとスタイルを維持する。 (7) 記事を公開する前に、誤字脱字や内容の正確性を確認する。 (8) 必要に応じて、記事を更新する。
こんな感じで、リサーチ中はほっといてOK すごい、お前この数分で149件ものウェブサイトを見てくれたのか… 数分ほっとくと、いい感じに調査した内容をレポートとしてまとめてくれる。さて今回Geminiくんが調査してくれた成果を見てみましょう。
Perplexity を課金して使っていたり、Felo や Genspark も利用していた私ですが、Gemini はLLM自体の信頼度が個人的に高く、かなり良い印象。簡単な調べ物の依頼は Gemini 先生に任せっきりです。
ただ、こういうSEO需要の高い調べ物に関してはSEO記事が引っかかりやすいので出力もこれに左右される印象。例えば1に挙げているclickupなんかは、情報ソースがclickupの記事らしい。
一次情報をちゃんとみて正確性・妥当性を検証するの大事 今回の例のように記事を書かせたいなら、ちゃんとペルソナやシチュエーションを具体的に想定するともっといい記事がかけそう。このへんはWebメディア運営のノウハウと大きく変わりませんね。
o1 pro と組み合わせたらもっとすごいのでは? ということはおそらく、o1 pro みたいな賢いやつに自分の関心をより明確に・かつ深く言語化するのを手伝ってもらって、それをGemini Deep Research に投げるともっと高いクオリティの出力が得られるのでは? ということでやってみましょう。 Chrome 拡張機能みたいな陳腐なテーマだと面白くないので、もっと o1 pro の強みが出そうな考察系のテーマでやります。
「BUMP OF CHICKEN らしさ 」というテーマで、私が正誤をある程度判定できるトピックで生成させてみましょう。まずは o1 pro に論点を列挙してもらいます。
以下では、BUMP OF CHICKEN の「らしさ」を探求するために、深く・斬新な切り口となりそうな調査トピックと論点を列挙します。各論点に付した仮説はあくまで例なので、自由に再検討・修正していただければと思います。 1. 歌詞世界の「物語性」と日常の融合 論点: ファンタジー要素や寓話的モチーフを使いながら、現実的な感情や日常をどのように織り交ぜているか 歌詞の中で描かれる主人公像(少年性、孤独、希望、成長など)の一貫性と変遷 仮説: 「非日常的ファンタジーと日常のリアリティを同時に描くことで、聴き手の幼少期からの記憶や純粋な感性を呼び覚まし、“BUMP らしさ”を感じさせている。」 2. 「青春」イメージの再定義 論点: しばしば“青春ロック”と呼ばれるが、実際の歌詞やサウンドで「青春」はどのように捉えられているか どの曲が最も青春のイメージを象徴しているか、またその解釈の幅 仮説: 「BUMP OF CHICKEN は青春を“過去の一時期”ではなく、“苦悩や成長が続く生き方”として描いており、それが幅広い世代に訴求する鍵になっている。」 3. 藤原基央(Vo/Gt)の作詞・作曲手法と“語り部”としての立ち位置 論点: 藤原が生み出すメロディと歌詞の特徴的なリズム感・物語性 楽曲制作における他メンバーの役割やアレンジとの相乗効果 仮説: 「藤原基央は、自身を“語り部”として位置づけることで、個人の内省を普遍性へと昇華し、メンバー全員の化学反応を通じて“バンド”としての物語性を完成させている。」 4. バンドメンバー同士の相互作用と“幼なじみ”カルチャー 論点: 幼稚園・小学校からの付き合いによる強い結束や価値観の共有 長年続くバンドだからこそ醸し出せる“内輪感”と、それがファンに与える親近感 仮説: 「幼なじみ同士という関係性がバンドの根底にあることで、一貫して“背伸びしない誠実さ”を音楽的にも感じさせ、結果としてファンとの距離感を縮めている。」 5. 楽曲アレンジとサウンドの「透明感」 論点: BUMP OF CHICKEN の曲に感じられる“空気感”や“浮遊感”は、コード進行・楽器の選び方・録音技術など、具体的にどのように作り上げられているか ドラム・ベースなどリズム隊のアプローチがメロディの透明感を支えている仕組み 仮説: 「バンドサウンドでありながら“水彩画”のような透明感を演出する背後には、楽器の音数やエフェクト選択を極力シンプルにする美意識がある。」 6. アートワーク・MV・ライブ演出に見る世界観の拡張 論点: CDジャケットやMVで表現される独特のビジュアルアートの方向性 ライブの照明・ステージ演出など、視覚体験と音楽を融合させる手法 仮説: 「BUMP のビジュアルアートは、楽曲で描く物語世界を視覚化し、“もう一つの物語”としてファンの解釈を拡張させる機能を果たしている。」 7. タイアップ戦略とポップカルチャーへの浸透 論点: アニメやゲームとのタイアップによるファン層の拡大・若年化 タイアップ先の世界観との共鳴・対話が楽曲にどのような新たな文脈を与えているか 仮説: 「BUMP OF CHICKEN はタイアップを単なる宣伝手段ではなく、“楽曲世界を他ジャンルに融合させる実験場”として捉えることで、常に新鮮なクリエイティビティを獲得している。」 8. ファンダムの分析:「共感」「救済」「コミュニティ」 論点: BUMP を熱烈に支持するファンが求める“癒し”や“救い”の要素 ライブ会場やSNS上で生み出されるコミュニティ的な結束感の背景 仮説: 「BUMP OF CHICKEN の音楽が個々の“弱さ”や“孤独”を肯定することで、ファンは自分の物語を重ね合わせ、結果としてファン同士が“共感コミュニティ”を形成している。」 9. テクノロジーとの親和性:SNS・YouTube・デジタル配信 論点: オンライン配信やSNSを使った楽曲リリース戦略・ファンとの交流 リアル・アナログ志向なイメージが強い中で、デジタルを活用している意外性とその効果 仮説: 「“アナログ的”とも言える純粋な楽曲世界を持ちながら、同時にデジタルを積極的に活用することで、新旧ファンの橋渡しを行い、時代に合った進化を見せ続けている。」 10. 時代とともに変遷するテーマ・メッセージ 論点: 結成から現在に至るまでのテーマやメッセージの変化を時系列で整理 社会情勢やメンバーの年齢・環境変化が歌詞やサウンドに与えた影響 仮説: 「BUMP OF CHICKEN は、固定された“青春像”を歌い続けるのではなく、人生のステージごとに歌うテーマを変容させることで、常に“今”を生きるメッセージを発信し続けている。」 これらの論点を起点として、BUMP OF CHICKEN の楽曲・歌詞・活動のアーカイブを調査し、インタビュー記事やファンの声などの二次情報も含めて総合的に分析すると、「BUMP OF CHICKEN らしさ」を多角的に言語化できるはずです。各仮説についても、実際の歌詞やエピソード、売上・ライブ動員データなど、定量・定性の両面から検証しながら肉付けしていくと、より説得力のあるまとめにつながるでしょう。
まぁ言ってることは間違っていないような気がしていて、「救済」とかはそうだなと思うのでこのまま調査して実データによる裏付けをしてもらいます。