見出し画像

2024年、私のアジャイルジャーニー

これはシン・アジャイルアドベントカレンダー8日目の記事です🎄
今年からシン・アジャイルというコミュニティに細々と参加させていただき、アドベントカレンダーにもひょっこりお邪魔しています🫣

アドベントカレンダーのテーマは「私のアジャイルジャーニー」。
この1年の私のアジャイルを振り返ってみようと思います。

挫折を味わった。再現性のむずかしさ。

PO,SMとして会社で初のスクラムを本格導入し、うまくいっていた私は、この調子で他のチームにもどんどん適用して、良い開発組織にするぞ!と気合十分だった。

しかし、他のチームへのスクラム導入をはじめて程なく、挫折した。
チームを構成する人やプロダクトの状態、これまでの文化など、違うチームに対して、ただ1つの過去の成功体験をそのまま適用するのでは全く上手くいかなかった。

さらに、「越境」を比較的好む人ばかりで構成されていた初回の導入チームとは異なり、そうではないチームが多い中、立ち尽くしてしまった。

伝搬する無力感。

それでも何とかPOとして、プロダクトの価値とは何か、価値を届けるためにはどうしたら良いのかに向き合っていた。
しかし、実現したいことに対する限られたリソース、チーム全体のドメイン理解の浅さ、一向に上がる気配のない顧客満足度、そしてこの状況に危機感のないチーム…を前にして、私は半ば諦めモードに入ってしまった。
描いた理想に対して今が遠すぎる。
暗闇の中にいるような感覚で、どの方向に一歩踏み出せばゴールに近づけるのか、どのくらい歩けばたどり着けるのか、わからなかった。

取り敢えず、すべきことを淡々とこなす日々。
この無力感はチームにも伝搬していった。

自分と向き合い、一歩でも前へ

自分の無力感が伝搬していくのを感じた時、POの私がこれではダメだと思い奮起した。
立ち尽くしていた当時、限られたリソースのなかで、
いま、できることは何か。いま、すべきことは何か。
を考え、前を向いて進まねばいけない、と思った。

競合と比較して何が突出していればいいのか、顧客の業務におけるコア部分は何かを必死に探した。現場を見に行った。現場で業務を体験させてもらったりもした。
山積みのPBIから、致命的な部分、コアバリューに関連するものは何かを検討した。
ドメイン知識について改めて現場のマニュアルに目を通し、ドメイン知識に関連する本を読み、チームに向けて勉強会を実施した。
暗黙知をできるだけ、すべてドキュメントへ整理した。

課題の解像度があがるほど、顧客の解像度があがるほど、チームには悔しさと怒りが芽生えていったように思う。
それが原動力となって高い熱量を生み出せたようにも思う。

プロダクトを横断してコアを作る

社内で扱うプロダクトを横断してコアをつくることになった。
これが非常に難しく、また挫折。
どのプロダクトのPOもユーザーの解像度、自プロダクトが届けているはずの価値への解像度が低い。
プロダクトを通してどんな価値(Not機能)を届けているのか、どんな価値を感じているから使ってもらえているのか、誰をどんな状態にして、どんな世界をつくりたいのか。
かといって直接のメンバーではない私が探索して独断でコアを策定しても意味がない。
自分たちでつくったビジョンにこそ意味がある。
そのあたりをうまくファシリテーションするのが非常にむずかしかった。

ジョブチェンジし、0からまたスタート。

そんな中、秋に転職をした。
PdMとして社会課題を解決するプロダクトをつくり、そのプロダクトで事業を成り立たせることができる実力を身につけたいと思った。
社内の信頼構築も、ドメイン理解も、プロダクト理解も、すべて0からのスタート。さらに、これまでチャレンジしたことのない技術領域にも関わっていく。

ワクワクしているが、きっとこれまで経験した以上の壁がたくさん待っているんだろうなと思う。
壁を越え、経験したこと、得た知見を社内外に還元していきたい。
社外のイベントに登壇したことがないが、来年は登壇にもチャレンジしてみたい。

来年はさらにひとまわり、ふたまわり成長していますように。

いいなと思ったら応援しよう!