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【卒業生ストーリー】さとのば大学1期生が歩む”自分らしい”卒業後の進路(後編)

こんにちは。地域を旅する大学 さとのば大学のnote編集部です。

さとのば大学の旅する大学コースが始まったのは4年前。さとのば大学×ネットの大学managaraとのダブルスクールを提案する「地域イノベータコース」が始まったことをきっかけに、4年制コースを開講することとなりました。
その当時1期生として受講した学生たち、今はそれぞれの道を歩み、社会に出ていきます。
本記事では、前編でご紹介したそれぞれの就職先や進路に続き、さとのば大学での経験や学び、今後の挑戦についてお伝えします。

▼前編はこちら

■インタビューした1期生のメンバー


■社会に出て活きる、さとのばの経験とは

ーすでに社会人として働き始めている方もいますが、改めてさとのばで得た経験が生かされると感じるのはどんなところですか?

小曽根:社会に出る上で大切な自己表現をさとのばで学びました。僕が訪れた地域のコーディネーターの方は、無理にこれをやってみない?とは誘ってきませんでした。
それは、自己表現をしないと何もできない。レールを引かれていないからこそ、自分で道を考えて進む必要があるんです。受け身ではなく、自分から何をしたいのか、自分はこのようなところが弱いと表現をしたときにやっと何かできるのがさとのばの連携地域だと感じています。
社会に出た時に、今まで思っていた優しさは優しさではない時があります。
甘やかすのも、道を決めてもらうのも、楽かもしれないが、自分のためになるのかは改めて考えさせられました。

黒澤:さとのば大学では、NVC(非暴力コミュニケーション)などのコミュニケーションやシステム思考など物事の捉え方も学んできました。そんな学びと経験から、あれこれ行動するだけじゃなく、内省と行動の行き来をできるようになったと思います。そして、本当に困ったら○○に行けばどうにかなる、と思える第二の故郷が複数あることも挑戦する上での土台になっています。

南:活力ある人たちと縁が結ばれ、その人たちの下で学ぶことができた点はこれからも生かされると思います。理不尽な壁にぶつかることや、日々の生活の中で心が疲れてしまうこともたくさんありました。その度に「あの人達ならこんな時どうするんだろう」と考え行動することで、何度も奮起し、しんどい状況を乗り越えて今があると感じています。徐々に自分だけの精神性が構築されつつはありますが、これからも苦しい時に心の支えになってくれると確信しています。

思い出す、海士町での時間

■これから挑戦していきたいことは?

黒澤:多様な人、動物、植物が調和し合っていて、訪れる人たちが「わたし自身の人生を生きることの練習ができる」拠点をつくっていきたいと思っています。

南:50年後の日常にも続くようなモノを生み出すことに挑戦したいと思っています。また、仕事以外でも単なる消費者ではなく、創り手として誰かに連鎖していくようなマイプロ的なことも続けていきたいです。
一旦就職はしますが、自分が最終的に行き着きたいキャリアについて考え続け、そこに少しでも近づけるように日々努力していきたいです。

小曽根:自分の中のテーマとして、「教育」と「食」と「職業」があります。これはさとのば大学1年生の時に取り組んだマイプロからも続くものです。生産者と消費者をつなげるプラットフォームをつくろうと思っていたり、生産者の後継者をつくろうと思っていたり。生産者が増えて、生産者と関わる関係人口も増えれば地域の活性化にもつながると思います。子どもたちの「なりたい職業ランキング」でサッカー選手やYouTuberと同じように、生産者や農家が挙がるようになるのが、僕の長期的な目標です。

教育×食×職業をテーマに取り組んだマイプロ

■さとのば大学はどんな存在?

南:これまで自分が閉じこもっていた殻をたたき割ってくれた金槌のような存在です。だからこそ、今の自分があると思っています。また、これからの自分の在り方についても、苦境に陥るたびに心の中で叩いて伸ばして強くしてくれる、そんな存在です。

小曽根:僕にとっては「居場所」です。その居場所から生まれる「人との出会い」です。しばらく会っていなくても、温かく迎え入れてくれる人たちがいる。どれだけ失敗してもあそこにいけば自分の心が落ち着く。そんな場所を得られたというのが、僕にとってさとのば大学の意味でした。

黒澤:他の誰でもない、わたし自身を生きることを認めてくれる場所だなあと思います。なかなか難しいことだけどそうしたいよね、という素直な気持ちになれるし、きっとできるから諦めないでやってみようよ、と思わせてくれます。

ー皆さんにとって安心しながら、前に進める、そんな温かくパワフルな場所なんだと改めて感じました。そしてさとのば大学で学んでいる間だけでなく、関係性が人生を通して続いていくことが大きな財産ですね。

■さとのば大学の後輩たちへ伝えたいこと

黒澤:いくつになっても、どんな人でも、葛藤や悩みは生まれるのだなあと感じています。そういうものも全部含めて、みなさんと一緒に愉しんでいきたいというのが僕の気持ちです。

南:できる・できないではなく、今目の前にあることに全力で取り組むことをさとのば大学で学びました。人生において何か指針になるものを学べる環境がここにはあります。今の自分にできることは何かを考え、行動を続けてください。

小曽根:さとのば大学は僕にとっては『研究所』だと思っています。待ちの姿勢ではなく「自分で何かを作ろう」っていうマインドがある学生に向いています。
自分のやりたいことがはっきりと見つかっていなくても、何かチャレンジしてみたいという感情があれば、さとのば大学に向いていると思います。ぜひ、出会いを大切にしてほしいです。

ー悩んだりへこんだりしながらも、自分自身や目の前のことに向き合って進んできた皆さんだからこその力強さを感じました。この記事を読んでくださっている皆さん、共に学び挑戦する仲間をお待ちしています!


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黒澤さん含めたさとのば大学LA紹介記事(note)
南さんインタビュー記事(ネットの大学managara地域イノベータコース)

■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地
さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。

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