なにくそラン、50日
いままでの人生、(中高のラグビー部のときも含めて)ランなんて続いたことがないのに、続いている。
今日で始めてから50日経った。
たった3キロだが、毎日さぼらず走ってる。
続く理由は、動機が「怒り」だからだろう。
note「定年を受容してはいけないよ」でもチラリと触れたが、「受容」を目指さず「怒り」に戻した。
毎朝、「なにくそ、なにくそ」と、その「怒り」を新たにするために走っている。
逆に、これをしないと、普通に落ち込んでしまう。
心が弱っているときは、すぐに死にたくなるw
毎朝、「負けるな、オレはアレルギーとガチンコで闘っているんだ」「落ち込むな、美味しいもの以外にもきっと楽しいことはある」「前を見ろ、何かを失えばきっと何かを得られる。いまはその過程だ」とかなんとか、自分に言い聞かせながら走っている。
今日一日生き延びるために、心をゼロからビルドアップする作業。
それがボクにとってのランである。
50日で通算150キロ。
一番速いときで、キロ5分45秒くらい。
一番遅いときで、キロ7分15秒くらい(二日酔いの朝はだいたいこれ)。
平均6分15秒くらいで走っている。
別に速さは意識していないが、いつもしているアップルウォッチに記録は残している。
50日続いたんだから前よりずっと楽になり、秒数も変化していくかと思ったが、どうもまだ50日程度ではそうでもないみたいだ。
ただ、走り終わってから「ハァハァ」することはなくなった。
あまり息切れしなくなった。
そういう意味では、積み重ねた効果はでているのかもしれない。
あ、あと、汗の質が変わってきた気がする。
走り始めた頃は、汗がベトつき、ずいぶん匂った。
最近ではあんまり匂わなくなってきた。
いわゆる「汗腺が鍛えられた」というやつかもしれない。
以下のサイトにも、そんなことが書かれている。
汗腺のろ過機能がうまく働いている場合の汗は「よい汗」、うまく働かなかった場合の汗は「悪い汗」といわれます。
よい汗の特徴は、成分の濃度が薄くて水に限りなく近く、皮膚面で蒸発しやすい性質があります。
逆に悪い汗はその濃度が高く、ねばねばしており、蒸発しにくいため、体温を調節するうえで効率が悪くなります。
また、余分な成分を含んでいるため、いやなニオイが発生しやすいのです。
さらに体内からミネラルが多く出ていくので、慢性疲労や熱中症の原因にもなります。
汗腺のろ過機能は、汗をかけばかくほど高まるという特性があります。
運動をよくしている人の汗は、そうでない人より薄いことが知られています。
過度に汗をかくことを避けるのではなく、適度に汗をかいて汗腺を鍛えることが、「よい汗」をかく秘訣です。
だいたい4時半くらいに起きて、しばらくメールやSNSなどを見て時間をおいてから(起きてすぐ走るのは身体の負担になるのではないか、と勝手に思い込んでいる)、5時半すぎに走りに行く。遅くとも6時には走り出す。
毎日そうして早朝に走っていると、お馴染みさんが少しずつ増えていく。
一番印象的なのは、3キロコースの初めの方で必ず会うおじさん。
両手に杖を持って、曲がった足と闘いながら、必死に歩いている。
たぶん事故か何かで足をやってしまい、そのリハビリだ。
一歩踏み出すのに5秒くらいかかっている。
鬼の形相だ。
かなり痛むのだろうし、身体だけでなく心も痛いのかもしれない。
(自分も「日々の辛さ」を抱えて、そういう想像力がついてきた)
この街の、あの辺で、あのおじさんが、毎日必死に闘っている。
「それを毎朝思い出せること」は、ボクの毎日を、確実に色濃くしてくれている。
そういうことが、ひとつずつ増えていっている。
ボクにとって、ランは、そういう成長の時間でもある。
こちらで、RUNログをまとめています。