ぬか床1000日チャレンジ135日目 〜「ほっとけ漬け」がめっちゃうまかった!
「1000日チャレンジ」の一環で、マイぬか床をゆっくり育てておりまして。
たまに経過などを書いていきます。
今までの流れ: 初日ぬか床作り、10日目初めてのぬか漬け、15日目初めての成功、25日目水出し、40日目塩味が足りない!、70日目ゴーヤー、82日目ナスの古漬け、91日目カ、カビ?、
正直言うと、この3週間くらいいろいろ忙しかったり落ちこんだりで、ぬか床に気を回す余裕がなかった。
もう夏じゃないので室内に出しておけばいいのに、冷蔵庫に入れっぱなしにした。
毎朝「すまん!明日混ぜるから!」と、冷蔵庫の中で寂しそうにしている「マイぬか床」と目を合わせないようにして仕事に向かう。
あぁごめん。
キミのことを忘れたわけじゃないんだ。
でも、本当にいろいろ余裕がないのだよ・・・。
とはいえ仏の顔も三度まで。
なるべく3日に一度は混ぜるようにしていた。
でもさ、「毎日混ぜる!」って決めないと習慣化しないんだよね。
どうしても抜けがちになる。
3日に一度が4日に一度になり、5日に一度になり、「あぁまずい、カビが生えちゃう!」となんとか週末に滑り込みで混ぜる、という感じ。
そういう中で、2週間ほど「ニンジンが底に入れっぱなしになっている」というのは意識していた。
ぬか床の底にじっとり潜んでいる。
その気配は冷蔵庫の外までじと〜っと染み出していた。
後ろめたいから、すごく敏感にその気配をキャッチしてしまう。
ある日(といっても、おとといだ)、意を決してぬか床の奥に手を突っ込んでみた。
孤独生活2週間なニンジンが、少し柔和になってそこにいた。
手で触ってもわかる。
なんか柔らかさがちょうどいいぞ?
取り出してみる。
色合いもとてもいい。
切ってみる。
うむむ。とってもいい!
で、ですね。
ここ4ヶ月ほど、試行錯誤をくり返してぬか漬けを作って来たんだけど、なんと、この2週間放っておいたニンジンこそが、「いままでで一番の出来」と言ってもいいくらい美味しかったのである。
う、う、う、う、う、うま・・・い!
香りがまずイイ。
ニンジンの香りがちゃんとして、その奥にぬかがいる。
口に入れると、まず表面が歯を柔らかく受け止めてくれるわりに、最後はカリッと潔く身を分かつ。
この独特の歯触りがたまらない。
あー、ボクのぬか床もこんな境地に達したかー(放っておいただけです)。
そして、味!
ぬかの味が濃すぎず薄すぎず、ちょうどよく染みこんでいる。
2週間放って置いたわりに古漬けっぽすぎないのだ。
あ〜これこれこれ。
これだなぁ、こういう味が作りたかった。
ということで、放っておいたので、名付けて「ほっとけ漬け」。
(仏の顔も三度まで、と、すこーしかけているw)
これからは、毎日混ぜつつ「ぬか床の底にほっとけ漬けを一本」を意識したいと思います。
古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。