ミドリムシ博士の超企業思考
【今日の読書】
ミドリムシ博士の超起業思考
鈴木健吾 著 日経BP 2021年
「子供たちの未来のために持続可能な社会を早急に実現しなければならない。最短距離を意識しながら、今やるべきことを見極め粛々とやる」
”ユーグレナで世界を救う”
【サステナビリティ・ファースト】ーユーグレナ・フィロソフィー
6月4日に自社製のバイオジェット燃料で初フライトを果たしたユーグレナ。(ユーグレナのバイオ燃料を使ったフライトは世界初)
そのインタビューで、現ユーグレナ社の副社長の永田暁彦さんが、成し遂げるために大事なこととして、「資本主義からの脱却」「先人たちへのリスペクト」と口にされていたのがとても印象的で、本を手に取りました。
バイオベンチャー株式会社ユーグレナの挑戦から得るものは、たくさんあります。ひとことで、〝大志が地球を救う”そんなメッセージを受けとりました。
成し遂げるために大切なこと、そしてビジネスとして成功させるためは、「諦めない力」「意義(経営理念)の大切さ」「成長戦略を持つことの大切さ」「先に成功要件(課題)を定義しておくことの大切さ」「巻き込む力」が必要。
2008年の創業から「食料問題」「温暖化問題(CO2削減)」という地球のビッグイシューの解決に果敢に挑んでいるベンチャー企業ユーグレナ (2000年にはすでに路線バスでバイオディーゼルの実用化を成功させている)
ユーグレナのバイオ燃料、そしてそのバイオ燃料を使ったフライトを実現するために、どうやって立ちはだかる壁を乗り越えてきたのか?そのプロセスが本書に書かれています。
「ユーグレナ(資源)×人の志」が生み出したエネルギーの貢献度はとても偉大!!
本書の中で、触れられていませんが、個人的に、以前から気になっていた養老孟子さんの「虫は人の鏡」と言う本も読んでみたい!と言う気持ちになりました!
❶[3セレクト]
①ユーグレナ・メソッド
「ランチェスター戦略」(市場での戦いかたを判断)
「ロジックツリー」(問題解決の方法を整理)
「比較優位の法則」(パートナーとの連携を円滑に)
②ユーグレナの成長戦略(プロダクト・ポートフォリオ)
元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞さん、伊藤忠商事の力を借りて、
まずは参入障壁が低く、微細藻類の市場がすでにある食品市場から参入→一般商品として広め→利益を研究費へ投入→バイオ燃料実現へ(ここで、新日本石油、JALの協力も得ている)
認知と協力を仰ぐために「東大ブランド」も全面に打ち出した。
③未来のバイオベンチャー起業家へのメッセージ
世の中で解決できないと思われている課題であっても、物理学や化学、生物学などの叡智を結集して解決策を検証していけば必ず乗り越えられる。
❷[エピソード] (子供に身につけさせるべきは論理的思考力)
サイエンスの世界で成果を上げるには、論理的な思考力が必要。子供の頃からその素地を作ることは大事。著者には、小学1年生の息子さんがいる。研究に専念しながら、子供に割ける時間は限られるが、限られた時間だからこそ、人生の先輩として学んできたことを子供にしっかり継承し、子供が2人で強く生きていけるための下地づくりをすることだと信じていると言う。
ー鈴木さんのご家庭で大事にしていることー
・健康な身体(牛乳とユーグレナを飲もう)
・コミュニケーション力(大きな声で目を見て話そう)
・論理的思考力(理由を説明しよう)
例)「お台場に遊びに行きたい!」と子供がいったら、「なぜお台場がいいのか、その理由を説明してくれる?」と尋ねる。
自分の思いや願望をロジカルに説明できる能力を鍛えておくと、自分の心すら理解できるようになり、メタ認知能力の習得や自己変容のきっかけになる。
ユーグレナでは、2019年にCFOのポジションを導入し、18歳以下を条件として、当時の上場企業では最年少のCFOを迎えている。
【メモ】
ユーグレナは、5億年以上前に地球で誕生。二酸化炭素を吸収し、酸素を生成する光合成をして、生産設備容量の限界まで何度でも増殖することが可能な資源。植物と動物の両方の特性を持ち、含まれる栄養素は59種。
❸[今日からのアクション]
志、プロセス、志を達成するための資源を書き出す。ユーグレナを買う(笑)
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