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偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術
【今日の読書旅】Day142
偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術 塚本 亮 著 ダイヤモンド社 2015年
「怠惰な自分」に永久にさよなら。
偏差値30台、退学寸前の問題児から同志社大学経済学部を卒業→ケンブリッジ大学院修士課程を修了した著者の経験と科学的エビデンスがベースになっている努力術。
自分を変えたいと思って挑戦してみるものの、やっぱり努力が続かない、それでまた自信がなくなるという無限ループに陥っている人へおすすめの本。
❶[3セレクト]
①努力が続くためにいちばん大切なこと
努力が続く鍵は「fascination」(魅了する)。
努力の対象に惹かれて「夢中になる」ことが大切で、夢中になれるものに出会うことができれば、努力は勝手に続いていく。
夢中になれるものは、特に社会に積極的に触れ合っていく中で見つけることができる。
刺激的な人にあったり、自分のこれまでの常識を覆すようなものに触れたりすると、心が突き動かされて、頑張ってしまうもの。
”アイデアは移動時間の距離に比例する”ー高城剛
物理的な移動距離がゼロの今は、積極的に「良い刺激」を見つけにいかなければ、「悪い刺激」の餌食になってしまうかも。
②自分で納得できる人間にはどうすればなれるのか
自分で納得できる人間になるためには、自分で「変えられること」と「変えられないこと」を知る。
現実を変えていくためには、「自分が行きたい人生を生きている人」とは、どんな人だろう?
そういう人なら、この現実をどう考えて、どう変えていくだろう?と考える。
現実を変えられない人は、「あれができない」「これができない」と、悩んでいる。
つまり、他人や環境など、自分では変えられないものについて、考えすぎている。一方で、現実を変えられる人は、自分の行動や自分の感情など、変えられるものにフォーカスしている。
現実を変える人には、自分を変えていく「仕組み」がある。
③投下できる「自分の資源」を数えあげる
「努力しなくちゃ」「やらなきゃ」と考える意識の裏側には、「本当はやりたくない」という潜在意識が潜んでいるもの。
本心が「できればやらずに済んだらいいな」と思いながら行動していると、本気になれないから、どこかで中途半端になってしまう。
「嫌な意識」を薄めるには?
やるべきなのは、そもそもなぜ自分はその行動をしたほうがいいのか?
なぜ努力が必要になっているか?
ということを改めて見つめること。
その上で、使える「時間」と「お金」と「人」(資源)を明確にする。
Q 今、自分は何を持っていて何を持っていないのか?
自分の持っている資源をどう配分して目的に達するのか?明確にする。
強い「目的意識」を作れないものは、遅かれ早かれやめることになる。達成するためには、「自分に変えられること」つまり、「自分がコントロールできるもの」に集中すること。
【自分の時間の「総時間」を把握する】
1年間=8760時間→(睡眠を引くと)→5840時間→(学校・仕事などの時間を引くと)→2920時間
❷[マイエピソード]
塚本さんのメソッドは、いつもとても爽快!実践ベースなので、とてもわかりやすいです。
読みながら、改めて成功している人(経営、スポーツも)の勝つためのセオリーの根幹にあるものが共通していると感じました。
オリンピックが開催されている今、夢に燃える選手の皆さんの勝つための「戦略と戦術」を一度にみることができるので、毎日とても勉強になっていてます。一流の選手たちをテレビの前で観ながら、そして努力が勝手に続いてしまうメソッドを読んでいると、メソッドが脳にぐんぐん染み込んでいきます。
❸[今日からのアクション]
何かを成し遂げる人とそうでない人の差は、「努力の差」というよりも、物事に対する「素直の差」の方が大きいのではないか?と著者の塚本さんは言います。
「素直じゃなかった」ことで、すごく遠まわりしてきた私が、どうしてうまくいかないんだろう?と考え抜いて辿りついた答えが「素直じゃない」ことでした。
素直さを磨き続ける。具体的には、メンターのいうことは即実践。両親の言うことも聞く。
ブログ記事執筆者について
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