スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則
✴︎365Days読書✴︎一Day43一
【今日の本】
スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則
ハワード・ビーハー著 日本経済新聞出版 2019年
成功は「仕事」と「人」に対するしつこいほどの思い入れである。
海外事業の経験がなく、人材採用も困難を極めたところから、自分の原則に立ち返り、夢を実現する。
ハワード・ビーバーは、スターバックスを地方ブランドから全世界ブランドへと飛躍させた立役者が教えてくれる。
ほんとうに大切な成功の10原則
1996年に銀座松屋の裏に最初の海外店舗をオープンさせたあと、6年間で世界中に400店舗を開き、スターバックスのグローバル展開を見事成功させた。10原則は、成功から生まれた法則ではなく、失敗から学んだ知恵である。
ースターバックスを世界ブランドにするためにしたことーそれは「人」だー
❶[3セレクト]
①人がすべて
スターバックスの商売は人に対するサービス業で、顧客サービス業ではない。原料の調達から、豆の栽培、焙煎、抽出に至るまで、コーヒーに関わる全てが一流でなければならない。
だからこそ、ともに働くパートナー(社員)に、私たちがいる社会に、そして私たちがかかわる全ての人に、夢と感動を与えるお湯なビジョンを持たなければならない。
私たちが愛する仕事を心おきなくできるように、財務がしっかりしていなければならない。人がいなければ、私たちには何も残らない。人を育てれば、その人がビジネスを育ててくれる。これに尽きる。
これが何より大切だ。お客様を人として大切にすれば、心の繋がりができる。そうすれば、彼らは何度も店に足を運び、コーヒーと店でのひとと気を楽しんでくれる。あなたが自分の周りの世界に何かを差し出せば、同じように思いやりが返ってくる。
【パーソナル・リーダーシップの10カ条】
1、自分に正直になるーかぶる帽子を一つにする
2、なぜこの会社で働くのかー出世のためではなく、正しい理由で行動する
3、自主的に考えるー掃除をする人がほうきを選ぶべきだ
4、信頼を築くー心から思いやる
5、真実に耳を澄ますー真実に耳を澄ます
6、責任を持つー真実以外は嘘だとわかる
7、行動するー行動的に考え、思慮深く行動せよ
8、困難に立ち向かうー何より私たちは人間だ
9、リーダーシップを発揮するー大きな雑音と静かな声
10、大きな夢を持つー「イエス」は世界で一番パワフルな言葉だ
「人がすべて」の基本は「私がすべてではない」「私たちがすべて」で、私たちがともに成し遂げられることがすべてだということだ。
②自分に正直になる
「かぶる帽子を一つにする」本当の自分を見出し、人生の意義を探求する旅路の始まりであり、終わりでもある。
かぶる帽子を一つにすれば、
・自分が一番生き生きを感じるものがわかる
・自分を好きになれる
・隠し事も、何かのふりもしなくていい。自分をよく見せる必要もない。
・わかりやすく、誠実に、自分と他人を導くことができる
かぶる帽子を一つにすれば、自分以外のものにならずにすむ。自分自身と仕事を大切にするようになる。
本当の自分を知ることができれば、他のことはみんなずっと簡単になる。
*かぶる帽子を一つにする
心の奥深くで自分とその価値観に向き合い、それに正直に生きるということ
自分は何者で、どこへいきたいのか、どうやってそこに辿りつくのかを、はっきり自覚し、それに忠実に生きることが成功への道
“自分を好きになれば、結果はおのずとついてくる”(ケネス・H・ブランチャード&スペンサー・ジョンソン「1分間マネジャー」)
③真実に耳を澄ます(壁は語る)
あることに注意を向けると、脳は活動準備を始める。口に出して頼まないすべてのことに注意を払うのがどれほど大切か。
著者の父親は、食料品店を営んでいた。父親は、店に来る買い物客全員と知り合いで、お客様が何を選ぶかによって、懐具合の厳しさを察することができた。お客様の買い物袋にバナナを一房入れてげることもあったという。助けを必要としている人への小さな思いやりだった。こうした昔ながらの考え方は今でも必要だ。店舗を訪問するたびに、「壁の声」に耳を澄ます。
頭の後ろに目があるように。良いマネージャーは、お客様の不満を直感的に掴み、その人のところへ行って問題はないかとたずね、自分にできることはないでしょうかと申し出る。無我夢心で。
(無我夢心で:先入観なしに思いやりを持って耳を傾ける。ただ思いやるということ)
“自分を動かすには頭を使いなさい。他人を動かすには心を使いなさい”(エレノア・ルーズベルト)
❷[エピソード] 目標があれば、夢を行動にうつすことができる
目的地への情熱があればこそ、仕事にも人生にも懸命に取り組み、それが充実したものになる。
夢や目標がなければ、どこへ向かえば良いのかわからない。「どこへいくのかわからなければ、どの道を選んでも辿り付けない」
大きな目標は、大きな魚のように糸をピンとはる。成功するには糸が適度に張っている人が必要だ。そうでなければ大きな魚は釣れない。私たちは子供に幼い頃から良い価値観を植え付けようとする。
優しく、それでいていつもプレッシャーをかけながら、彼らが成熟し、思慮深い人間になるようにゆっくりを引き寄せていく。我慢しきれず糸を何度も強く引くと、子供は離れていく。
急いだり、強制するのは、逆効果だ。対話を繰り返し、わかりやすく自分を説明し、相手を信頼し、そして軽い緊張感を持つ。これが理想の結果をもたらし、良い人間関係につながる。
(ラストメッセージ)
スターバックスが、個人と組織がともに成功できたのは、世界中の50か国にいくつもの店舗があるからではない。
私たちが人間としてお互いを支えあうことを忘れなかったからだ。
❸[今日からのアクション]
朝から涙がポロポロ。本気な人の心に触れると、共鳴せずにはいられなかった。これだから、読書はやめられない。心が震える価値観や生き方に出会ったときの感動が、他の何にも変えられない。
商売の本質や心構え、人の大切さに改めて立ち返ることができる本。仕事にもやっとしている人、自分の生き方にもやっとしている人におすすめ。
アクション
→10カ条を1週間に1つ掲げて、仕事する。
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