【今日の読書旅】Day133
ぜんぶ、すてれば
中野 善壽 著
ディスカバー ・トゥエンティワン 2020年
寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOの中野 善壽さん、生き方が潔くって好きな方です。
「ぜんぶ、すてれば」
ページをめくっていくごとに、パラダイムシフトが起こり、私たちがいかに多くの時間を悩んでも仕方のないことに費やしているか気づかされる本で、
執着を手放して自由になりたい人におすすめです。
「これが自分の生き方」って堂々と言えるって、かっこいいです。私の生き方バイブルの1冊です。
“この時代で自立する生き方”
❶[3セレクト]
①今日が全て。颯爽と軽やかに、ぜんぶ捨てれば。
家や車、時計も持たない。お酒もタバコも嗜まない。お金も若い頃から、生活に必要な分をのぞいて全て寄付している著者の中野さん。
「何も持たないからこそ、過去に縛られず、未来に悩まず、今日を大切に生きることができる」
情報が多く、将来のことも、周りの人も気になる時代において、「今に集中する」のはどんどん難しくなっている。
でも、夢中になって楽しむことができないのは今しかないのは事実。
過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しむ。
②人の評価は気にしない。自分自身が納得できるかどうか。
人にどう思われようが、関係ない。「こんなこと言ったら、悪く思われるんじゃないか」と心配して口をつむぐようなことは、若いことからほとんどなかったという著者。
自分に対して恥ずかしいことは、誰に言われようがやりたくない。
③準備万端の日は一生こない。何も考えず、思い切ればいい。
あれこれ考えたってしょうがない。おもいきりバットを振る。結果はどっちにしても三回に一度の確率程度のヒット。
何かを気にするよりも大事にすべきなのは、自分に嘘をついていないか。
+1:こだわりがなければ、なんでもできる
何もこだわりがないから、幸運に恵まれる。
執着していないから、目の前のことに一生懸命になれる。
❷[マイエピソード]
10年。私が無意識に溜め込んできた「思考」を手放すのに費やした時間です。今では瞬時に手放すことができる思考も、それまでは、手放し方がわからなかったからです。
はじめから何にも染まらず歳を重ねることができていたら、どんなに楽だっただろうと想像します。
❸[今日からのアクション]
“こだわるべきは細部ではなく、大きな自然な流れを作ること。不自然な力みが生じたり、「どこか自分らしくないな」と感じたとしたら、そろそろ止める時期だと思った方がいい”
感覚、感情、直感にとにかく素直に生きている著者の中野さんらしさがにじみ出るこの言葉が好きです。
「自分らしいか」常に確認しながら、自分に嘘のない道を進む。