【今日の読書旅】Day148
大きく考えることの魔術
ダビット・J・シュワルツ著 実務教育出版
1970年(初版)
この世で大きなことをなし遂げる唯一の方法は、物事を大きく考えること。
大きく考えるのも小さく考えるのも、考える労力の点ではあまり変わらないが、前者は後者に比べると、比較にならないくらいの収穫をもたらす。
”大切なのはあなたの頭脳の大きさではなくて、あなたの考え方の大きさである”
ーダビット・J・シュワルツ(著者)
”人生は小さくなっているには短すぎる”
ーディズレーリ(政治家)
人というのは、自分自身の考え方の産物で、大きく信ずれば、大きく成長する。自分自身に「今日はいやな日だ」と言えば、いくつかの”いやな”ことを生み出す。
❶[3セレクト]
①大きく考えることの魔術の原理と考え方の根本にあるもの
「人はその心で考えるごときものになる」(予言者ダビデ)
「良いも悪いも、それはすべてあなたの考えがそうするのである」(シェイクスピア)
『大きく考えることの魔術』は、偉大な思想家たちが、その生活の中で実証してきたもの。人生のいつ、どこでも、魔法のごとくに作用する原理。
②弁解しない
人間を深く研究していくと、成功しない人には、精神を弱化させる考え方があることに気づくはず。
著者はこのことを「弁解癖」と呼んでいる。失敗はほとんどこの弁解癖の病気にとりつかれて生じる。そして、他の病気と同じように、正しく処理しないとますます悪化する。
弁解癖のある人は、
健康が優れない・・
学歴がない・・
歳をとりすぎている・・
若すぎる・・
運が悪かった・・
妻のせい・・
夫のせい・・
家族が協力的でない・・・
自分が進歩しなかった理由を嬉々として他人に説明する。
弁解癖という失敗病にかからないように、予防注射をしないと悪化する。
【知力を理由とする弁解癖を治す3つの方法】
1、自分自身の知力を決して過小評価しないこと
2、1日に数回は、知力よりも、「いかに考えるか」の方がはるかに重要であるということを思い出すこと
3、考える能力は、事実を記憶する能力よりもはるかに大きな価値があるということを覚えておくこと
③成功を測るモノサシ
成功というのは、大学卒の肩書や家柄などで決まるものではない。
それは、私たちの考え方が”大きいか小さいか”によってきまる。
どれだけ大きく考えることができるかというのが、業績の規模を決める。
【大きく考える人の言い回しを身につける4つの方法】
1、どう感じているかを説明するときには、大きく、積極的で、元気の良い言葉や言い回しを用いること
2、他人のことを説明するときには、明るい、元気の良い、好意的な言葉や言い回しを用いること
3、人を元気付けるときには、積極的な言葉を使うこと
4、計画を人に説明するときには、積極的な言葉を使うこと
+1:創造的に考える・・「週間改善プラン」で事業を拡大する。
仕事を、「顧客」「社員」「商品」「販売促進」を4つの要素に分けて1週間の間、それぞれの面で「どう改善できるのか」というアイデアを書きとめておく。
日曜の夜、4時間ほどの時間をかけて、書きとめておいたアイデアを検討し、仕事にあてはめて活用するにはどうすれば良いのか研究する。
その際、単により多くのお客様が私の店で買い物をしてくれるにはどうすればいいのかを念頭に置くだけではなく、
「より多くのお客様を引きつけるためには何ができるのか?」
「どうしたら常連客を作ることができるのか?」
という質問を自分自身に発する。
❷[マイエピソード]
「大きく考えることの魔術」は10回以上読んでいます。購入したのは、5年前。2016年10月でした。起業して5年の節目に、「大切な考え方」をインストールしなおそうと思い、購入した本です。
実は、2013年に、ある先生から「推薦図書リスト」として受け取っていたのですが、その頃は、タイトルを見ても、読もうという気持ちになりませんでした。なぜなら、考え方の重要性を軽視していたからです。
そして起業して10年。「大きく考えることの魔術」が本棚の中で「読んで読んで」と私を呼んだので、また読んでみることにしました。本に書いてあることを自分の脊髄に浸透させれば、恐るものってなくなりますね。
❸[今日からのアクション]
「願いを圧殺する5つの危険物」(自己軽視、安全病、競争、親の言いつけ、家族に対する責任)に巻き込まれない。
note記事執筆者について
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