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Day275:「THINK AGAIN」発想を変える、思い込みを手放す
THINK AGAIN
著者:アダム・グラント 出版社:三笠書房
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【わたしたちに必要なもの】
発想を変える
思い込みを手放す
新しい観点を手に入れる
知的柔軟性
メンタル・フィットネス
なぜ今考え直すスキルが必要なのか?
・変化の激しい時代を生きるために、古い思考のままでは置いていかれる。考え直すスキルが今ほど重要な時はない。新型コロナウイルス感染症のパンデミックで、当初、世界中のリーダーの多くが「我が国がウイルスの影響を受けることはない」と言い、対策が遅れ、多くの人の命が奪われた。
社会問題に対する自分の責任を考え直しすべき。
一人一人のメンタルフレキシビリティにかかっている。
*メンタルフレキシビリティ(思考の柔軟性)は、後悔のない人生を歩むための方法。
・2011年、情報摂取量は4半世紀前と比べ5倍増加している。
当たり前だと信じていたことを疑問視する必要がある。
考える直すスキルを手に入れるとどんないいことが?
→可能性を広げ続けることができる、会社や命を守ることができる
考え直すことをせずに古い思考にとらわれていたらどんな悪いことが?
→命を落とすこともありうる
本が教えてくれること
→思い込みを手放し、発想を変える方法
【問題提起】
大抵の人は、精神や知力が適切な状態であるには、知性や思考力が重要だと思っている。そして、知性とは、考える・学ぶ力と認識されているけれど、変化の激しい時代を生きるために、考えること、学ぶこと以上に貴重な認知スキルがある。
それは、考え直す、学びほぐす力(知識をリセットし、学び直す能力)
ほとんどの人は、考え直すことをせずに「思考の怠惰」(認知的倹約家)に陥っている。
私たちが既存の考え方に執着しやすいことと、あと1つ、アイデンティティが脅かされる、自分の一部がかける喪失感という理由から、改めようとしない。
生活の多くの面では再考しているのに…
知識や見解となるとそうはならない。信念を変えたがらない。
なぜか?「獲得と凍結」(seizing&Freezing)=答えが獲得されるとそれを保持しようとする欲求(心理学)があるから。
【なぜ、考え直すことが難しいのか?】
■3つの思考モード(考える、話す:思考様式)=メンタルツール
・牧師:信念がぐらついている時
理想を守り、括弧としたものにするため説教する
・検察官:他者の推論に矛盾を感じたとき
相手の間違いを明らかにするため論拠を並べる
・政治家:多くの人を味方につけたい
支持層の是認を獲得するためにキャンペーンやロビー活動を行う
《メンタルツールに潜む潜在的危険性》
自分の信念を貫くこと、他者の過ちを指摘すること、多くの指示を獲得することに没頭するあまり、自分の見解が間違っているかもしれないと再考しなくなる。
私たちが意識したいのは、「検察官」
真実を追求するとき、私たちは科学者モードになる
仮説を検証するために実験を行い、新しい知識を獲得する
■茹でカエル
茹でカエルは、「私たち」
一度聞いた話を真実として受け止めたら、疑うおうとしなくなる
既存の概念や知識、憶測や思い込み、見解が自我の一部になっていて捨てられない。
(他人の見解には、目ざとく再考の必要性を指摘できるが、自分のことになるとできない)
■2つのバイアス
・確証バイアス・・自分が予期するものを見る
・望ましさバイアス・・見たいものを見る
この2つのバイアス(思考の偏り)があると、知性を捻じ曲げ、真実に対抗する武器に変えわってしまう。
■内なる独裁者
真実が思考に流入するのを制御する
過信サイクルを起動させることで思考をコントロールする
「トータリタリアン・エゴ(全体主義的エゴ)」
信念を脅かすような危険な情報は門前払いする
【考え直す力を手に入れるには】
著名は学者、歴史に名を残すアーティスト、創造的な建築家が持っているもの
■認知的柔軟性を育てる
認知的柔軟性(心理学者ミハイ・チクセントミハイ)
1つの極論からもう一方の極論へと臨機応変に移行する積極的意欲によるところが大きい
■疑問を投げかけ思案する
■直感に基づいて説をたてない
■自分の過ちを認める
■自分を疑う(最強・最大の知性)
知的に謙虚であること。無知を自覚することからはじまる。
■謙虚
「謙虚さ」は透過フィルター。人生経験を吸収し、知識と英知に変える。
「謙虚さ」とは、しっかりした知識や能力、つまり自分の過ちや不確実さを認識する力。
「自信に満ちた謙虚さ」を育てる。心を広げて再考を促すだけではなく。新しい観点から見つめ直す時の質を向上してくれる。
(⇄傲慢さとは無知に確信を足したもの)
謙虚な人:ダニエル・カーネマン
アダム・グラント(著者)へいった言葉
「自分が間違っていたことに気づかせたもらったよ」
■固執を分離(デタッチ)
自分の信念をアイデンティティから切り離す
①過去の自分と現在の自分を分離させる
②自分の意見や考えを自分のアイデンティティから分離させる
自分が誰なのかアイデンティティを問う時、自分の信念ではなく、価値観に基づいて自分を定義する。
【ストーリー】
ーマクリーンの警告ー若きスモークジャンパー太刀の悲劇
生死をわけたもの:思考の柔軟性
生き残るヒント:自動的な反応に逆らう
《亡くなった消防士たちの行動》
消防士とは「火を消す」もの、火は、道具を持って闘うもの(消防士のアイデンティティ)
↓
消化作業道具を投げ出すことなんてできない
道具を捨てる=失敗を認めることになるから
(今までの習慣を捨てることができなかった)
↓
アイデンティティの一部が捨てることができず、適切な判断を下せず、命を落とす結果に
《生き残った消防士の行動》
エスケープ・ファイア(命を守る火)、目の前の草を燃やし、野火の燃料になるものを全て燃やした(ドッジの脱出策:習慣とは真逆の行動)
【気をつけなければならないこと】
私たちの思考は、疑うことの不快感よりも、確信することの安心感を好む
私たちは、自分にとって心地の良い意見に好んで耳を傾ける
【教訓】
私たちの見方はパターン化する
自分の論点に異議を唱える勇気
人は皆、時として盲目になる
傲慢になると、人は自分の弱点が見えなくなる
【響いたメッセージ】
自分が何を学び得たかどうか知る唯一の方法は、自分の過ちを発見すること
【アクション】
自分が出した答えや考えを一旦疑ってみる。
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