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スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック

【今日の読書】Day152

スタンフォードの脳外科医が教わった
人生の扉を開く最強のマジック
ジェームス・ドゥティ著 プレジデント 社 2016年


父親は酒飲み、母親はうつ病、貧困家庭で育った少年が12歳の時に出会ったマジックを実践し、夢を実現していく実話。


著者であり、スタンフォード大学医学部臨床神経外科教授のジャームズ・ドゥティが、その本人。「ほんとうにプレジデント 社の本?」と目を疑うほどポップな表紙の本は、感動ストーリーに溢れている。


無くしてしまったおもちゃの「親指」を探しに手品屋へ足を運んだジムは、ルースという女性からマジックを教わる。本を読み進めていくと、ジムが教わったマジックが、私たちが知っている”マジック”とはなんか違う??このマジックってなに?と興味が湧いてくる。

そのマジックの正体は・・


❶[3セレクト]

①人がマジックに騙されるわけ

人がマジックに騙されるには、人が本当にそこにあるものではなく、あるはずのものを見るから。人の心はおかしなものだから、トリックがうまくいく。あるだろうと思っているものしか見ないから。

マジックを見ている観客のほとんどは、本当に見ているわけじゃない。昨日やったことを悔やんだり、明日起こることを心配したりして、そもそも目の前の手品に集中していない。


②本物のマジック


ジムは、ルースのもとへ6週間通い、”本物のマジック”を教わる。

何でも欲しいものを出せるマジックを。そのマジックを自分のものにするには「努力」と「練習」が欠かせないと言われる。

努力と練習を欠かさなければ、何もないところからものを出す技を身に付けることができるを教わる。6週間でルースは、ジムの脳の回路を変えた。


③ルースのマジック4つのポイント

1「体を緩める」:今の自分自身への気づきを高めるワーク
2「頭の中の声を止める」:注意力のトレーニング
3「心を開く」:慈悲の瞑想、他者への思いやりや共感を高め、目の前の人や出来事をあるがままに受け入れる
4「なりたい自分を描く」:自分の理想像を鮮明に描くことにより、目標への具体的な行動を計画し、実行することを可能にする


つまり、ドゥディ博士の実話は、”マインドフルネスが人生を変える」鍵となっていた。ルースが教えたマジック=マインドフルネスのこと。


私たちが心の奥底に抱えている誰にも話せないおそれほど、誰もが経験している普遍的なもの。

だからこそ、それを勇気を持って告白した時、その物語が人の心の琴線に触れ、共感や勇気が湧いてくる。


自分の人生が「特別である」ということに気付けるかどうか、余計な評価や判断を手放して、あるがままの自分の人生を見ることができるかどうか、その時に立ち上がってくる多くの発見に気付けるかどうか。


ールースの言葉よりー

「心の傷も同じよ。注意を向けてあげないと治らないもの。そうしないと傷が痛み続けるわ。ずっとそれが続くことがある。誰でも必ず傷つくの。そういうものなのよ。でも、傷や痛みにはすごい目的があるのよ。心は傷ついた時に開くものなの。痛みを通して人は成長するの。難しい経験をと通して大きくなるの、だから人生で出会う困難はすべてありがたいと思わないといけないの。問題がない人はかわいそうだわ。そういう人は贈り物をもらえないの」


❷[マイエピソード]

ルースの言葉「傷や痛みにはすごい目的があるのよ」という言葉にとても共感する。困難がないのは幸せだけれど、平凡すぎて、逆に「このままでいいのかな」とさえ思う。自分自身も今まで困難を通して、大切なことに気づかせてもらっているので、困難はギフトと心の底から思っています。困難は、”こいつは成長させる価値があるんじゃないか?”と目をかけてもらっているからこその困難なのかも?(笑)


❸[今日からのアクション]

著者が状況や環境に負けず、人生を切り拓いてきた実話から勇気をもらった。
著者が経験したいくつかの困難と同じ場面に出くわした時、自分ならどうしてた?と考えてみる。

note記事執筆者について

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