成功はどこからやってくるのか?
【今日の読書✈︎】
「成功はどこからやってくるのか?」
岡本史郎 著 フォレスト出版 2004年
成功はどこからやってくるのか?
短期成功なら誰でもできる!長期的成功=本当の成功は難しい。短期成功を望む人には不要な本。
成功法則に対する考え方が180度変わる。
❶[3セレクト]
①成功のための前提知識
・人は自己完結しない生き物(唯一、「系譜」を意識する権利を持つ生き物)
・全ては自然の法則に従って起こるべくして起こる
・日本という環境を熟知する(空間の理解)
例えば、私たちが砂漠で生きていかなければいけない状況にあるなら、砂漠の環境を熟知する必要がある。空間を理解しならないということは生死に関わる。一方で、日本という環境は、空間に対する認識がなくても生きていくことができる。これが、成功を妨げる落とし穴。
②成功はどこから?
成功するためには、環境に対する対応力が必要。
日本という国は、環境に対する認識がなくても生きていける。まずは資本主義という環境に住む私たちは、資本主義の基本ルールがを理解する必要がある。資本主義のルールとは、「得にくいものの価値は高まり、得やすいものの価値は下がる」ということ。ということは、”楽して儲かる”価値は、限りなくゼロに近づいていくことを意味する。一方で「工夫して作り上げたもの」は得難い。結果、価値が上がる。成功本を読んでもうまくいかない人が犯してしまうよくある間違いは、効率よく努力すること=楽をすると思ってしまうこと。
「”プラス思考”の前に、玄関の靴を片付ける人は少ない」
覚悟がないまま、浮ついたことをしても意味なし。
【成功を手に入れるための実践ポイント】
✔︎人がしないでいることをする
✔︎人が知らないことをする
✔︎効率を考えるなら効率から追うな
✔︎未来に対して責任をもて
✔︎いつも可能性のある人生を歩め(実現なんて意味ない!常に「実現の一歩手前」を追え!)
なぜなら、実現した喜びは一瞬。後は、悲しい限り。それが人間。可能性は無限!
✔︎脱「火消し」人生
犬は、逃げる人を反射的に追いかける習性があるが、人生の火事も同じこと。逃げる人を追いかけてくる。
火事と正面から対峙して覚悟を決めれば、案外、火事の消失は簡単だったりする。
✔︎脱「翻弄」人生
✔︎脱「同質化」
得やすい環境に流れるのが「自然現象」。放っておけば、同質化に流される。成功したいなら、自らの道を選択できる力を備えろ。あえて、同質化から逃げろ。
✔︎空間を生かせ=才能や個性を生かせ
空間で生きることこそが「自己実現」なのに、多くの人は自身のオリジナルから離れていく。”自己実現シンドローム”に陥るな。
✔︎「わかった気」に気を付けろ(凡人に起こる病気)この病気は、本当に怖い病気で、人の成長を止める。
✔︎奇跡を求める願望、近道を求める願望、楽な方法を求める願望、不思議なものを求める願望、何かに依存する願望は捨てろ。
③世の中に蔓延する「成功本」の問題点
・実務家が書いていないことが多い
・嘘が多い
・同じようなことが書かれている
❷[エピソード] 創発という構造の理解
本書では、成功のためには「資本主義の構造」「物質の構造」「生命の構造」の3つの理解が必要と書かれている。
「生命の構造」について、
生命の発生は、最初の創発である(マイケル・ポランソーニ)の言葉に触れている。この言葉の意味は、上位レベルは、下位のレベルで見られない過程、つまり創発と呼ばれるべき過程によってのみ生み出されるとうこと。私たちの成功には、「偶然」が作用している。「今の問題を解決するのに、今の自分のレベルの自分では何も解決できない」。レベルを上げるために「創発」という課程で上がる。”毎日早起きして淡々と勉強するだけ。それ以上でもそれ以下でもない”要は、「単純に続ける」ことが、世の中の成功法則の何倍も大事。この習慣の中で、創発が生まれる。この創発が自己発展の条件。
❸[今日からのアクション]
成功が「構造」から語られているので、とても納得しやすい。昨夜、マレーシアに住み、留学事業をされている女性社長さんとお話しした際、本書が教えてくれる成功法則との共通点をたくさん見つけた。
彼女はこれから「ビジネスブランディングコンテンツ」をリリースするということで、ブランディングについてお話しを聞かせていただいた中で、ブランディングについてこのように語ってくれた。
覚えていることだけでも
「世の中は、じょうごの上の部分に翻弄されている人が多すぎる」
「ブランドは形だけ綺麗に見せるものではない!」
「ブランドには、“テキスト化”が大事」
「ブランドには、時間がかかる。ブランドを作り上げるのは大変だけれど、長期的資産を生む。ブランディングが成功すれば、集客もセールスも一切不要。必要な時に扉を開けるだけで、お客様が溢れるようになる」
「ブランディングとは、どんどん楽になっていく経営戦略」
「世の中は、戦略や振り返りに時間を割いていない。目の前の集客や販売ばかり」
「世の中は、ゴールから考えていない。最初にファネルを描かなければ、何をやっても一時の成功だけ。仕事が増え、楽にならない。会社も社員も育たない」
とうような、成功する企業のエッセンスや考え方が溢れるほど。
上辺だけで何かやっても、結果、意味がない。全ては全体からという考え方は、本書の教えと全く同じ。
やはり、成功者は共通した考え方を持っている。
まずは、自分のやっていることを全て細かくリストアップし、ゴールに結びつかないことは排除する。
(5月読書旅✈︎248冊読了/月間目標300冊)
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