【両親はどこにいるのかを聞かれたことがない】
私が先ほど、聞いて衝撃を受けた言葉。。
縁があってオフィスで使っていた椅子を寄付した男の子の孤児院Bang Lamung Home for Boysに見学に行ってきた。
そこで、施設や現状について少しお話を聞いた。施設で数十年働くおばちゃんが言ってた言葉がこれ「両親がどこにいるか私は十数年働いているけど聞かれたことがない」と。(タイ語で話をされていたのでやや異訳かもしれないが)
・115名の6歳ぐらい〜18歳までの男の子が在籍している。
・日中は近隣の学校に勉強しにいっている。
・22歳の大学を卒業するまでは住むことができる。
そんな施設を訪れたのは薄暗くなった夕方18:00過ぎ。海岸線の横にある広大な政府の土地。(横は〇〇リゾートという宿泊施設というコントラスト)施設内にポツンポツンと点在する建物。寝るための建物が6つ、大食堂、パソコン部屋、宿題をするための古屋などがある。その建物の間を裸足で走り回る子供たち。
靴は履かないの?と聞いたが「靴はあるけど、めんどくさがって履きたがらない。足の裏が分厚いので大丈夫」とさすがタイ流の返事。w
この施設には両親から育児放棄をされた子ども、両親が犯罪を犯してしまい育児ができなくなった子ども、貧しいがために育児が出来ない家庭の子ども、病院で産まれてすぐに見放された子どもなど様々な理由で放棄をされた子どもたちが住んでいる。
今回、椅子を寄付したご縁から私たちも何か他に力になれることはないかと思って訪れてみた。そこで困っていることを聞いてみた。すると、、
・リヤカーの車輪が壊れて荷物が運べない
・エアコンが壊れてつかない
・政府からの予算が年間400万B(約1200万円)を削減されてお金がない
確かに車輪が壊れていて、宿題をする部屋は暑かった。電気代は100万B(約300万円)を滞納しているという。(でも、支払先が政府機関だからマイペンライ(大丈夫)らしい。さすがタイ。)
初めて、こういった施設を訪れた私はなるほどなーと考えされられた。そして、前述のおばちゃんの言葉からあった通り子どもたちも自分が置かれている環境を理解している。だから、両親はどこ?という質問もないのだ。
もちろん、日本にも同じような施設はあるのだが。日本以上に貧富の格差が激しいタイ。一歩を外を歩けば高級車が走っており、リア充な写真をインスタにあげる人たち、隣には高級リゾート施設。一方で目を横に向ければ痩せた子どもたちが今日も元気に施設の中を走り回っていた。私はこの変な違和感を感じずにはいられなかった。
とりあえず、私たちができることの第一歩としてカレーを150人分作ることに決めた。
noteからサポート頂いたお金は全額カレーの費用に使わさせて頂きます。