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【 文学フリマ京都9 】京都の人は、観光客に湯豆腐喰わせといて、自分たちは朝からナポリタンで口の周りをギトギトにしているという "都府伝説" を確かめにいざ京都へ。

旅行エッセイっぽくやってみようか。

新幹線は速いよなあ。

 2025年1月18~19日。土日にかけて京都へ行ってきました。日曜日は文学フリマ京都9。土曜日は別の用事。この時期の京都は観光のオフシーズンらしく、春の桜、秋の紅葉、そして中国の旧正月(春節)直前ということで、結構空いていたみたいですね。気合を入れて半年以上前に宿を予約して「これは当日までに値段が上がって、倍くらいになるんじゃないかなー」と思ってたまにチェックしていたら、全然上がらず。逆に直前になりどんどん下がって、結局予約からシウマイ弁当5つ分くらい安くなってしまいました。これ宿がその差額の分サービス(客室グレードアップ等)期待したけどなし。なんだよ。しかし、滞在中は晴れて風もなく、寒さも和らいでいたので快適でした。観光も十分楽しめますよ、この時期狙い目ではないでしょうか。

京都の人は洋食いってんですか。

 オフシーズンとは言え、海外からの観光客、週末の人出はかなりのもので、食事どきはどこも混雑していました。伝え聞くところによると、京都の人は、観光客に湯豆腐を喰わせておいて、自分たちは朝からナポリタンで口の周りギトギトにしてるって言うじゃないですか。そんなバカな、京都の人は漬物でお茶漬けサラサラでしょう?

もうサイズからしてどうしたというのか。

改札出てすぐ、パスタモーレさん。
京都でこんなにサイズアップ推してくることありますか。

 まず昼に京都駅着。隣接の飲食街へ。この話の発端となった「イノダコーヒ」が駅前にも出ているということで、行ってみるとかなりの行列。ここはいったん離脱してうろつくとすぐにパスタのお店を発見。「パスタモーレ」、なんとお値段同じで麺のサイズアップができるという、夢のサービス。トマト系はあとで食べるので、ここは和風の「たっぷりしらすと九条葱のペペロンチーノ」(1539円 税込)。

和風でいきますよ、京都なんだから。

 どうですか、いいでしょう。私はペース配分を間違えて、後半はしらすだらけになってしまいました。旅先ではしゃいでしまったんでしょうね。可愛いですね。あっさりで美味しかったです、ごちそうさまでした。やはり京都の人は食べてますね。

麺からの麺もなんのその、「イノダコーヒ」に入店です。

このたたずまい、いいですね。

 ここから半日ほど別の用事がありまして、ちょうど夕食の時間に京都駅に戻ってきました。そして「イノダコーヒ」八条口支店へ。少し行列はありましたが今回は並ぶ覚悟で。しばらくすると席に案内され、メニューを開くと、ありましたナポリタン。こちらでは「イタリアン」というそうで、これとコーヒーのセット(1700円)を注文します。

ついにその全貌を現した「イノダコーヒ」の「イタリアン」。

小ぶりながら、深さがあるんですね。


 お店の外のショウケースにサンプルがあって、それを見たとき「これはかなり小ぶりだぞ」となりました。いざ運ばれてきた「イタリアン」も器としては小さいものでした。んが、んがしかし、ひと口すするとどうでしょう、その中太麺を噛みしめるとどうでしょう、これはすばらしいものだ。スパゲティ専門店でも、麺を噛み砕いたときに、すこし後味が気になることがあるんですけど、この「イタリアン」はそれが全くなくて、トマトソースの甘さがさらにフォークを進める。小さいと思っていた器も、深さがけっこうあって、これが麺とソースをからめながら食べるのにバッチリでした。粉チーズ、タバスコで味変するも、そのままがいいですね。食べ終わってみると、かなりボリュームがありました。

そして話は核心に迫るのだった。

 お店の人とちょっと話したのですが、朝はモーニングのセットもあるけれど、お店によっては通常のメニューもやっていて(八条口支店は一部のメニューは11時より)、「イタリアン」もけっこう出るみたいですね。やはり、朝からいってるわけです。しかしこれは納得の味で、地元のかたも観光客にも支持されるのはわかりますね(横浜の高島屋にあるよ、とか言ってこないよーに)。

翌朝のビュッフェで衝撃の光景が。

湯豆腐がセッティングされている。
そして観光客たちは先を争い、豆腐を喰らう。

 衝撃と言うか、湯豆腐が用意されており、観光客は「京都に来たからには」と食べていました。もちろん私もいただきました。美味しいからいいけれど。

そしてコンビニで数年ぶりの再会に涙……。

 明治のカールがありました。おい元気にしてたか。

京都より東側はどこまで売ってるんだろうか。

◆◆◆ ここからは【 文学フリマ京都9 】の当日レポとなります。 ◆◆◆

 よくあるレポなので、もう大丈夫ですよ。ここまで読んでいただきありがとうございました。

みやこめっせ、とんでもないロケーションですよ。

 京都駅から地下鉄烏丸線で、烏丸御池。地下鉄東西線に乗り換え東山。電車は20分弱くらいかな。東山駅から荷物を抱えてだと10分ちょい。左右から回り込む形になりますが、行きは正面に平安神宮が見える右のルートで。京都は建築物の高さ制限があるのでしたか、空も広くて気持ちよかったですね。すてきな美術館や図書館もあって、正面にだんだん平安神宮が近づいてくるという。なかなかの経験でした。

この先に会場があるってホントなのかい?
文学フリマの始祖、本読之助(ほん よみのすけ)でしょうか。
みやこめっせに到着です。

でも、中に入ったらこっちのもんだよ。

こうなりゃ勝手知ったる光景ですよ。

 ただ、いったん中に入ってしまえば、広いフロアに長机が整然と並んでいる。この慣れ親しんだ光景を前にすると、東京も京都もそう変わりませんで、あとはひたすら準備をしてお客さんを待つということになります。どおってことねえですよ。

開始前はこんなに整然と並んでいる。

ちょっとアップアップしてごめんなさいね。

ほら、この右下に神奈川新聞があったんですよ。

 はじめての京都で、しかも横浜のプロ野球チームの本ですから、どんなお客さんが来るか予想がつかず、対応でアップアップしてしまうことがけっこうありました。横浜ファンに見ていただこうと持って来ていた、神奈川新聞の2024年11月4日朝刊。つまり、日本一翌朝の新聞を見ていただくのをだいぶ忘れてしまいました。そしておまけのお菓子も渡し忘れてしまうことがありました、重ね重ねごめんなさい。

京都のお客さんはどんなでしたかね。

 と言っても、そう変わりはなかったかな。和装の方が多かったのは、さすが京都ですね。年齢層は少し高かったですかね、美術館や図書館も近いですし、そういうのもあったかもしれません。お客さんと少し話すと、やはり阪神ファンが多かったですね、あとはオリックス、ソフトバンク、中日、西武、広島、巨人。なぜか日ハムファンが多くておどろきました。もちろん横浜ファンもたくさんいらしてくれました。みなさんありがとうございました。

いつだってアウェイなのさ。

 文学フリマ東京でも野球ものは少ないし、京都ならなおさらなので、事前の告知はほとんどせず、当日出たとこ勝負。11時開始、いつものようにスロースタートで、一冊目が出るまでけっこうかかりましたが、そこからはいいペースで、新刊はラスト1冊でした。しかしバックナンバーはゼロでした、まあそらそうか。

これが京都マナー? ですか?

 そろそろ終わりの時間になり、見本誌を回収しようと「試し読みコーナー」に行ってビックリ、長机に置いてある見本誌がごちゃごちゃだったんですよ。朝置いたときは、きちんと並べてあったのに、ここまでなるかね? スマホ持ってなくて写真撮れなかったけど、なんだったんだろう。長机のスペースが足りなくて、置ききれなかったのかしら。そして終了10分前のアナウンスがあったけど、客足は全く途絶えず、このあたり最後の最後で突然京都マナーに遭遇したようなな。

あと10分で終わるというのに、この落ち着きぶりはなんだ。

さらば京都。またいつの日か。

 あらためて、ブースに来ていただき、手にとってくださったみなさん、ありがとうございました。文学フリマ京都9、参加者5000人を超えたようで、盛況でしたね。

 16時に終わって片付けて、17時過ぎには京都駅なので、東京方面からの参加もありっちゃありですね。次回も年明け1月に開催されるようです、毎年参加は厳しいですが、いつの日かまた参加したいと思います。



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