人の色
出会う人、すれ違う人
誰一人として同じ心の色を持った人はいなくて
それぞれがそれぞれの価値観でもって
最善を選び生きている。
そこに誰かが「自分の色は正しい」と主張すると、
「違う!」と他の色を持った人間が対抗する。
しかし、互いに相手の色を見るよりも自分の色を主張する方へベクトルが向いている。
だから、もしかしたら互いに少しだけ色を変えれば調和するものも、その努力を怠った途端に、個人との衝突が生まれる。
人はそれぞれ違う色を持っている。
だけど相手の意見を聴きながら少しだけ変えることもできる。
相手の色に気づき、少しずつ譲り合えば
たとえ全く同じ色にはなれずとも、
互いに違う色を生み出せるかもしれない。
同じものを見ていても、相手が自分と同じように感じているわけではない。
けれども、恐ろしいくらい人は自分の価値観というフィルターを通して自分を見ていることに無自覚になってしまう。
そして、知らぬ間に相手も自分と同じフィルターでものを見てると、そう思い込んでしまう。
そこから「正しさ」という幻想のようなものが生まれてしまうのではないかとそう思った。
「正しさ」の衝突で問題となる対象は
他人ではなく
自分であると
思い込んでいる自分にあると
そしてそれは過去の経験が大きく影響していて、
そこに強く自覚しない限りはなかなか気づけないものであると。
だからどこまでも自分のフィルターが何か、その原因は何か。
考えていきたい。
まだまだ見えないものがきっと自分の中にあるからこそ、それと向き合う2年間にします。