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【休職日記】美術館をたのしめたことがうれしい

私は美術館が好きだ。
芸術や建築などに造詣が深いわけでも、特に大好きな場所があるわけでもないのだが、なんとなく美術館の雰囲気が好きなのだ。

適応障害で休職となってから、体調には問題がない日でも、どこかに出掛けようとはなかなか思えないものなのだとわかった。
積極的に何かを得よう、というのはけっこうパワーがいることなんだな。
あとは、体調がいいのに平日に遊びに行くことへの罪悪感ももちろんある。

だけど今日は、ちょっと遠くに行きたいな、久し振りに美術館とかいいかも!と朝から思えて、色々考えないで自分の気持ちのまま行ってみるのもありだろ!という勢いのまま、支度をして家を出た。
職場がある方向に向かう電車に乗ったことに途中で気が付いて、少し胸がくるしくなったけど、外の景色を見ながら今夜見る予定のアニメ(今更ながらアマプラで「鋼の錬金術師」を見ている。めちゃくちゃ面白いですね…遅!)のことを考えて気を紛らわせた。

そして目当ての駅に到着。
改札を出て美術館が見えてくると、わくわくしていて若干小走りしてたと思う。
更にニヤニヤしながら(マスクがあって良かった)受付をすませ、開催中の展示室に入った。

平日なのにけっこう混んでるんだなぁ…とちょっとイライラしてしまったけど、だんだん気にならなくなった。

いいな!と思う作品をみつけたときの嬉しさ。
なんで好きなんだろう?と考える時間。
逆になんでこれは嫌なんだ?と考える時間。
自分のペースでゆっくりまわれる空気。
気になる作家さんを発見した高揚。

久し振りだ。この感じ。
そうだった、そうだった!!
今日見た作品たちが素晴らしかったことはもちろんだけど、自分の大好きな時間を思い出せたことにとても感激してしまった。

良い1日だったなぁ。
そう感じられることも嬉しい。
休職していることがしんどくて投げやりになりそうになったり、何も出来なかった自分を情けなく思ったりする日があるけど、こういう日があると、世界も自分もちょっと好きになる。ちょっとだけど!

自分の好きを大事にしていきたい。

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