『さくら』という名の煙草
今日は徹夜をしてしまった。してしまったというか、眠れずにウダウダしていたら朝になってしまっていた。
夫が起きてきて始業したくらいの頃、私はなんとなくふと「自分が統合失調症の陽性症状のときに迷惑をかけてしまった人」に対して、最終的に自分がどういうスタンスでいたいかということをTwitterに呟いた。アカウントの鍵も外した。私も症状が悪化しているときの記憶がほぼないので、全方位的に「謝る」をしていたのだけれど、それはあくまでこちら側のスタンスであり、迷惑を被った/不快な気分になった人達にとっては解釈の自由がある。
私のありようを「一生許さない」という気分の人もいるかもしれない。そのことがずっと怖かったし、しかしそれもまた仕方のないことであるなと今現時点では思える。私に表現の自由が与えられているのと同様に、相手にも解釈の自由が与えられている。そしてそれはお互い様だ。そんな当たり前のことを改めて文字にして確認して、誰にどう届くかはわからないが発信した。
同時に、昔の知人(と呼んでいいのかも怪しい程度の見知った人)であるところの女性が今どうしているだろうということをふと思い出し、引っ掛かってきそうなワードでエゴサする。するとアカウントをすぐ見つけられて、彼女のtweetを読む。
私がまだ浪人生だった頃、はてなダイアリーというサービスがまだ存在していた頃、私にとって彼女は憧れのはてなダイアラーだった。彼女のことははっきり覚えていることがいくつかあって、往復書簡的に文章のやりとりをしませんかと言われてとても嬉しかったこと(実現はしなかったはず)、彼女がCHERRYという煙草を吸っていて、私も彼女に憧れて煙草を吸おうとしていたこと、そのとき「さとみさんにはCHERRYと同系列の『さくら』という煙草がいいんじゃないか」とアドバイスを受けて京都の鴨川に近い場所にある煙草屋まで買いに行ったこと、でも『さくら』は廃盤になっていて、結局CHERRYをドキドキしながら鴨川の河川敷で初めて吸ったこと、そのときの瑞々しい気分、そんななんやかんやがドッと頭の中に浮かんで、何とも言えない気分になっていた。
彼女がこの文章を読むかどうかわからないし、なまじ読まれたとして気持ち悪いと思われるかもしれないし、そもそも統失のあれこれで嫌悪されているかもしれない、全くわからないのだけれど、とても印象に残っているひとであることは間違いのないことなので、ここに書き記しておく。
彼女のtweetをしばらく読んでいたら寝落ちしてしまい、起きて今これを書いている。ここでまとめると、今日はそんな一日であった。
明日は私の親友が計画無痛分娩の手術を受ける大切な日だ。母子ともに健康でありますようにと心から祈る。
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