見出し画像

復職後のモヤモヤの正体。


私は今年の春、子どもが保育園に入園したのをきっかけに、5年半のブランクを経て看護師の仕事に復帰しました。
復帰先として選んだのは完全予約制の小児科です。

どうしてそこを志望したのかというと、理由は一つ。求人票の備考欄に、「お子様の急な体調不良の休みにも対応します」そうハッキリと書かれていたからです。

私には同い年の夫がいます。
家事・育児は協力的ですが典型的な日本型企業の会社員で、長時間労働が前提として働いています。
30代、中堅どころということもあり、会社や上司からも一番期待される時期。着実にキャリアを築くためには、仕事のアクセルを緩めるのはなかなか難しい。
そうすると、平日の家事育児を担うのは誰か? 必然的に妻側の私です。

4月、母子ともに新しい環境でのスタート。ただでさえ入園したばかりの子どもは頻繁に風邪をもらって体調を崩しがちになる。フルタイムで仕事をしながら家事や育児を両立できる自信がなかったし、何よりワンオペ育児のキャパオーバーで怒りや不満の矛先が娘に向かうことを一番避けたかった。
だから私は、今の働き方を選びました。

おかげさまでゆとりのある働き方ができています。
仕事内容は医師の診察介助と電話対応。完全予約制なので混雑することもありません。

時間に追われないので、仕事と家庭の両立はできていると思います。
保育園に迎えに行くまでの間に夕飯の支度を済ませ、ほっと息をついて休む時間もあります。

それなのに、なぜだか心がモヤモヤする。

自分の理想通りの働き方ができているはずなのにどうして?

正体不明なこのモヤモヤを探るべく、胸に抱いている正直な気持ちを書き記すことにしました。

・毎日がいつもと同じ繰り返し、このままでいいのか?
・私はいつまで、家事育児を担わなければにらないのか
・私はいつまで、時間を制限する働き方をしなければならないのか
・着実にキャリアを築けている夫が羨ましい
・当たり前のように残業できる夫が羨ましい
・40になってからの「私」が見えない。30代を子育てで終わりたくない、置いてけぼりされそうで怖い
・独身時代のように、仕事に対する情熱やワクワク感、達成感がほしい
・自分のやりたい看護の道で収入を得たい、もう一度キャリア形成したい


ここまで書いてみてわかったこと。

ああ、私、本当はもっとバリバリ働きたかったんだなあ、と。

子どもの急な体調不良で動けるのは私しかいないからとか、夫は激務だから頼れないとか、ブランクがあるから不安とか、失敗するのが怖いとか、そんな雑念は全て抜きにして、「自分が本当にやりたいことは何なのか」、「何を大切にし、人生の土台にするのか」

もっとしっかり自分の気持ちに耳を傾けるべきだったと今になって後悔しています。

たとえそれが条件的に難しい内容だったとしても、自分一人で決断するのではなく、夫と2人で話し合って、しっかりお互いのキャリアの方向性を決めるべきだったなあと思うのです。

子どもや家庭を理由に逃げないで、まずは自分のやりたいことに挑戦したらよかった。

失敗を恐れず、挑戦したらよかった。

さて、じゃあ自分の気持ちに気づいたならどうするか?

私はこの先どうしたいのか。どうするべきなのか。

今度こそ、自分の気持ちにたいして真剣に向き合ってみよう、そう決意した雨の日でした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?