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【エッセイ】コロナで変わる3) かゆい! なぜ? 疲れが出たか?

 「コロナでも少数派の私の違和感と決意とは?」で、自分はレジリエントに変わるのだと大見えを切ってしまった私が、実際にどう変わったのかを検証していくシリーズの3回目である。今回は自発的に「変わった」わけではなく、テレワークに向けた努力の副作用として「かゆみ」に襲われたという話である。

3) 皮膚掻痒に襲われる
 4月7日、緊急事態宣言を翌日0時で発令と発表された日。この日は仕事で役所に行かなければならず、その後、深夜まで事務所で仕事をしていた。夜遅く、急に鼻の奥がムズムズしてきた。家族には「コロナの可能性も捨てきれないから、今夜から自主隔離する」と伝えた。自主隔離する場所といえば、物置同然の仕事部屋しかない。3月末から少しずつ片付けてきたとはいえ、その頃はまだ机回りしか整理できておらず、部屋のもう半分には、服が投げ込まれた箱が積み上げられていた。7日の夜遅くに家に帰り、この箱をとりあえず居間に移動し、掃除機をかけて、そこに布団を敷いて眠った。
 朝起きると、全身がかゆい。畳の部屋なので、ダニかなにかにやられたのかもしれない。不要不急の外出自粛が叫ばれたが、皮膚科で診てもらったほうがよいのか…。全身のかゆみへの治療は不要不急といえるのか。この頃、近くの大学病院では、緊急搬送された患者さんから院内感染が広がっているような状態だった。鼻のムズムズを訴える人間が、町の皮膚科クリニックに行くのははばかられた。
 全身のあちこちが絶えずかゆく、そのかゆみが全身のあちこちに移動し続ける現象。これをなんと名付けたらよいのか知らないが、5月に入ってようやく皮膚科で抗アレルギー剤を処方され、少しずつ快方に向かった。
 一方、鼻の奥のムズムズは、4月7日の夜から4~5日続き、全身の疲労感は1週間ほど続いた。コロナだったのかどうかわからない。在宅ワークへの切り替えなどを含めた、広い意味でのコロナ対応による疲労だったのかもしれない。

※冒頭写真は小宮公園(東京都八王子市)。2020年4月末頃。筆者撮影

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