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早朝とレイトショー
タイトルからしてなんだろう?と思った人がいると思いますが、昨日映画を見に行きました。見たい映画の上映時間が早朝と夜ラストの時間だったのでそのままですね。
場所は横浜シネマリン。
時間ごとに別の作品をやっているミニシアターです。
まず朝(とは言っても10時からだけど)見たのは「風よ あらしよ」。
吉高由里子さん主演で、100年前の大正時代に実在した女性解放運動家
伊藤野枝さんの物語です。
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この作品、2002年頃にNHKドラマで放送していたらしいのですが、私は全く知りませんでした(^^::
大正時代、女は小さい頃は父親に従い、お嫁に行けば夫に従い、夫の死後は子に従うという、男尊女卑の風潮が当たり前の時代。
伊藤野枝は貧しい家を支えるための結婚を蹴って上京し、平塚らいてうの言葉に感銘を受けて青鞜者に入ることに。
野枝は自由を渇望し結婚制度や社会に異議を申し立てていくのですが・・・・というお話です。
まだ上映中で見ていない人もいると思うので詳しくは書きませんが
伊藤野枝さんの生涯はまさに波瀾万丈で、道半ばで命を絶たれてしまって悔しかったのではないかなと思いました。
女学校時代、野枝の文才を見出した英語教師でダダイストの辻潤さんとの出会いと別れ。生涯のパートナーとなっていった無政府主義者の大杉栄さんとの出会いも物語の中で描かれていて、エピソードも満載でした。
上映後、ディレクター柳川強さんの舞台挨拶がありました。
最近脚本とドラマとの内容の齟齬の問題がありましたが、本作品ではあったことだけをとりあげて制作している。なかったことをあったように作り上げることはしていないとの話があり、キャスト選びに関してもそれぞれ似ている人、近い人を選んだとも話していました。
本作の最後に実際の伊藤野枝さん、大杉栄さんやその子供達の写真が流れますが、女の子がとっても写真にそっくりでした。
他にもいろんな話が聞けて、作品に対する思いが伝わってきました。
プログラムにサインもいただきありがとうございました。
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100年前の話ですが、今はどうでしょうか。何が変わり、何が変わっていないのでしょうか。
昔よりは男女平等になってはきていますが、未だに「女は家事をして男に尽くすべきだ」って思っている男性はいます。
逆に「男のクセに・・・・」って思っている女性もいると思います(自分も含めて)
テレビCMで「今聞こえてきたのは男性ですか、女性ですか?」っていうのがありますが、みんな無意識のうちに男女差別しているんですよね。
なぜかっていうと、小さい頃からの環境がそうなっているというか、無意識のうちに「男はこうあるべきだ」「女はこうあるべきだ」って擦り込みがされていくんじゃないかなって自分は思っています。
今の幼稚園とか学校の教育はどうなっているのか分かりませんが、無意識に差別しないような教育、「これは男がやる」「これは女がやる」ってことがなく、「みんなでやる」っていう教育が必要なんじゃないかと思います。
それとは別に性教育も必要ですけれど。
夜のレイトショーの作品については長くなってしまったので、後日。