当たり前の生活(第4話)
SNSで大反響だった実話
「小5と余命宣告」続編(第3話)です。
父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。
普通ってなに?
他人の目?
それカネになるの?
常識外れのマイルールだらけで
やりたい放題に生き抜いた
10代小娘の活動記録。
脚色は一切なし!
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)
ということで、
これは長~く続く連載ものです。
初めての方は、1話からどうぞ。
その方が絶対に 楽しめます^^
生活保護の支給額が、
決して多くはないだろう。
ということは、
子どもながらに、
ちゃんとわかっていた。
だから
何かが欲しい。
と思ったことも、あまりない。
学校で必要なものがあるときに
払えるのか、心配していたくらいだ。
小学生の時は、
家の電話が止まることは、
しょっちゅうだった。
当時は、携帯電話なんてないし
学校以外での友達とのやりとりは
家の電話だったから
あのガイダンスが
すごく恥ずかしかったのを
覚えている。
友達が、ウチに掛けると
呼び出し音ではなくて
「この番号は、お客様のご都合によりお繋ぎできません」
って流れるんだ。
どうして、それが流れるのか。を
知らない子の方が多かったから、
「へー、なんでだろうね。
番号掛け間違えたんじゃない?」
と、必死にとぼけていた。
電話代を払っていないから
止められてるの。
なんて、
恥ずかしくて言えないよ。
でも、電話くらいなら
まだマシだった。
電気、ガス・・・が
ある日突然使えなくなることも。。。
電話やガスなんて、
使えなくても
大した不便はないけれど
電気が使えない時期は
イロイロ知恵を絞らないと
いけないから、大変だった。
こんなカンジで
親子関係だけでなく
我が家のライフラインも
いつも不安定だった。
でも、これが、私にとっては
ごくフツーで、当たり前の生活だった。
良い。悪い。なんて判断もなく
幸か不幸かを考えることもなく
そう、ホントに当たり前。
上下。で分けるのは
あまり好きではないが
上を見たら、キリがない。
下を見たら、、、
私はかなり恵まれていた。
ってか、上ってなによ?
誰もが羨むお金持ちが
ほんとうに、なんの憂いなく
幸せに暮らしているか。
なんて、わかんないしね。
そう。
「かわいそうな子」
と、哀れな目をして
私を見ていた大人たちが
私より幸せにイキイキと過ごしていたか。
なぁんて、わかんないんだから。
この家に産まれ、育ってきた以上
これが当たり前であり、普通のことであり
この中でどう生きていくか。
だけだった。
少なくても、周囲が
「大変でかわいそうな子」
と見下していると
ちゃんと感じ取っていながら
当の本人は、そんな風に、
自分を思ったことは
一度もないのだから。
逆にさ
かわいそうと思うなら
なんかしてよ。
止められた電気代を
代わりに払ってくれるわけでもなく
あの自分勝手な病人を
何とかしてくれるわけでもなく
結局、大人なんて
ただ見てるだけで
誰もアテにならないんだよ。。。