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「初めまして」のABT——4文で自己紹介
『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』著者のランディ・オルソンさんはハーバード大学で博士号を取得、その後テニュア(終身在職権)持ちの大学教授となりながら、なんと心機一転、ハリウッドの映画学校へ…という経歴の持ち主です。
今回は『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』の訳者である私から、自己紹介のためのエッセンスをご紹介。学術系から経済・ビジネス分野の方まで幅広く役立てていただいています。
ストーリーの基本構造、ABT
『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』(ランディ・オルソン著、坪子理美訳、慶應義塾大学出版会)の核にあるのが、こちらの「ABTフレームワーク」。
1. ____________
2. And… _________
3. But… _________
4. Therefore… ______
「ABT」とは「And, But, Therefore(そして、しかし、したがって)」の略で、日本語でいう「起承転結」型のストーリー展開のこと。
このABT、あらゆる物語に共通するとまで言われるストーリーの基本構造なのですが…
「自分でも使いたい! でもどんな場面で役立つの?」
といった声を時々伺います。
時間が限られている、でも何かを伝えたい。…そんな時こそABT
ABTは基本的に【楽をするツール】です。
特に「短時間で何かを書く・話す必要がある時」に大きな力を発揮してくれます。
急に自己紹介をしなければならなくなった時
記事・投稿のラフ案や、プレゼンの要旨を急ぎで作りたい時
初対面の方にブランドストーリーを短く伝えたい時
…など、
「時間が限られている、でも何かを形にして伝えたい」時にはABTの出番です。
4文で自己紹介
例えば、ABT構造を使った自己紹介、やってみましょう。
1. ____________
2. And… _________
3. But… _________
4. Therefore… ______
このテンプレートの空欄を埋める形で、自己紹介の文を書いてみます。
2. And… には「そして」「それから」「また」「あと」
3. But… には「しかし」「でも」「だけど」
4. Therefore… には「したがって」「なので」「だから」
などの日本語をあててみてください。
ABT自己紹介、私の場合
↓私の場合はこんな感じです。
1. 私は泳ぐのが好きです。
2. (And...) それから、歌うのも好きです。
3. (But...) でも、人前で歌うと不安であがってしまうんです。
4. (Therefore…) なので、カラオケには一人で行きます。
たった4文、時間にしたら1分間にも満たない自己紹介ですが、ここから
「一人カラオケってどんな感じですか?」
「何を歌いますか?」
「不安とどう付き合ってきましたか?」
「泳ぐのはどこでやっていますか?」
などの話が広がっていきます。
これは使えるかも?と思った方は、ぜひABTで自己紹介を作ってみてください(コメント欄ででも、ご自身の記事や日常生活でこっそりとでも)。
『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』について
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![坪子理美|視点を「つなぐ」サイエンティスト|TSUBOKO Satomi, PhD](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142321288/profile_35195c08077643dcfb61e314ec8df7f9.jpg?width=600&crop=1:1,smart)