教養本の良し悪し
本屋で最近このシリーズの本がよく並んでいるのを目にすると思います。
(買う気にはなりませんが、)幸いにもKindle Unlimitedでも読めたので、読んでみました。
確かに、これを全部読んで頭に入ったら、教養の表面部分をさらえそうだなとは思いました。それぞれの単語に既視感は持てる程度に…
ただ、365個の単語とその解説を並べられても、なかなか覚えられないのが人間。
主に下記のような問題点があると思いました。
・項目にストーリー性がないから理解がつながらない
・365個無理やり剪定している。カテゴリごとに均一になるようになっているので、逆にバランスが悪い
・画家についての説明にその画家の絵がなかったり(基本的に挿絵はない)、音楽家の説明に曲のYouTubeがなかったり(当たり前だけど)、各項目について深く知りたい場合に結構不便
・せめて参考資料となる本を載せて欲しい
この本の内容、そのままWebに載せて、画像やYouTubeや本のAmazonのリンクでも載せてくれれば良いのにって思いました。
まあでもそうじゃないんですよね。こういう本って、買って満足するんですよね。それが出版社側の狙いでもあるわけで。
一方、教養を謳っている本でも良かったのはこちら。
すご〜〜くざっくりとした初心者向けの本ではあります。哲学の部分とか、倫理の教科書の100分の1ぐらいも無いです。
ですが、しっかりと流れを書いてくれているので、ありがたいです。
思想とか歴史って、各項目よりも、流れが大事。定期テストを受けるとか出ないのであれば、流れをキャッチしておいた方が後々勉強しやすくなります。
目次を載せておきます。
・歴史
・哲学
・言語(ここだけちょっと異質)
・心理
・文化
・経済
・社会
・日本(ここが結構面白かった!)
・芸術
でもやっぱり、つくづく思うのは、教養を身につけたいときは、教養のまとめ本をいくら読んでも仕方ないな。「インテリになりたいって鼻息荒くしている頭が良く無い人、読んで!」って出版社が言ってるのが聞こえる。はい私のことです…。
他にも、「勉強法」とか「読書法」みたいな本が好きでついつい読んでしまうのですが、ちょっと読みすぎなのでそろそろ卒業したいところ…
こういう本を読むぐらいなら、その時間を少しでも、各分野について体系的に書かれた本とか、せめて高校の時の教科書とかを読んだ方が良さそう。
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