勝って兜の緒を締めよ
初めの敵に勝っても、次の敵がいつ現れるかわからない、兜の緒を締めて備えよ、ということで、物事に成功しても油断してはいけないという戒め。(日本)
その昔、
戦国時代と呼ばれる
激動の時代には、
武将たちが権力と
支配権をめぐって
絶えず争っていた。
1400年代後半の
応仁の乱の後、
日本は強大な
大名に率いられた
派閥に分裂。
大久保彦左衛門の
『三河物語』という本に、
こんな粋な言葉があります。
「いまだ敵は多し、味方は少なく候へば
『勝って兜の緒を締めよ』ということもあり」
また、北条氏綱が、
息子の氏康に書いた遺言
『五か条の訓戒(ごかじょうのくんかい)』
にもこの言葉が見られるそうです。
命を懸けた戦場では、勝利したかに見えた戦況が、
少しの気の緩みで、最後の最後にひっくり返されることが良くある。
という意味である。
ゲームやスポーツの世界では、
ほんのわずかな集中力の欠如が原因で、
勝利が突然敗北に変わることがあります。
実際に囲碁の世界では、
こんな格言がある
"物事がどう転ぶかは、手を打って下駄を履くまでわからない"
これは、人生そのものが
ゲームのようなものであり、
常に予測不可能であること。
人生とは油断大敵であり、
注意深く先を読むことを
促している戒めの言葉として
今に残る言葉です。
見出しの言葉は、上記アーカイブの映像の最後にも
坂田氏が取り上げています。
人生を戦ととらえ、真剣に向き合ったゆえの言葉です。
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