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三月の風と四月の雨が五月の花を咲かせる

三月の冷たい風と、四月のにわか雨のおかげで、五月の美しい花が咲く。(イギリス)

イギリスの三月は風の月である。
ことわざにも
「三月はライオンのごとくやってきて、
子羊のごとく去っていく」という。
そして、四月は雨の月である。

英国最初の偉大な
詩人とされるチョーサーは、
4月の雨について語るところから
「カンタベリー物語」 を始めた。

彼はそれを
花の成長を助ける
良い雨だと表現しました。

少し寒くて小雨が降っていても、
5月にはたくさんの花が
咲くためだということを
知っていると、
我慢しやすくなります。

異なる季節の困難を
経験し耐えてこそ、
その後の喜びを
さらに特別なものにします。

という意味がこもっています。

これからおこる
貴重な人生の教訓を学ぶ
人生訓さえ
読み取れることができる
素敵な言葉だと思います。

ウィリアム・キャクストンによる第2版(1484年)の木版画

『カンタベリー物語(The Canterbury Tales)』とは、
ジェフリー・チョーサーという詩人が
14世紀に書いた物語集である。

仕事も立場も違う人たちが、
カンタベリー大聖堂への旅に
一緒に行くことになる。
それは……

聖トーマス・ベケットの墓があるからだ。

集まったみんなは、
旅の間の暇つぶしに、
各自が知っている話を
順番にする。

この設定は、
ボッカチオの
『デカメロン』という
別の本と似ている。

チョーサーは以前、
イタリアを訪れたときに
『デカメロン』を読んだらしい。

人々が語る物語には、
騎士の冒険(ロマンス)、
ブルターニュ地方の物語、
説教、寓話、
笑い話(ファブリオ)など、
さまざまなものがある。

そして、それらは
中英語と呼ばれる
タイプの英語で
書かれているそうです。


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