独り言のような最近の気持ち
今年からヨガ講師、IHプラクティショナーという肩書きをあえて名乗って本格的に活動を始めました。
それからというもの、というか、特にこの秋からでしょうか、日常の中で心が揺さぶられるような感動があるのは、ほとんどがヨガクラスでのこと、もしくはIHセッションでのこと、という日々が続いています。
書きたがりのわたしは感動したことをすぐに言葉にして言語化したくなるのですが、相手があることで、しかもその相手との信頼関係を築くということほど今、わたしが大切にしていることはないので、当然、公に書くということは(公に書いていいかと聞くことさえも)控えるようになって、SNSその他の発信がかなりスローになっているという、わたしの人生ではもしかしたら初なんじゃないかという非常事態(なのか!?)が起きています。
クラスやセッションをさせてもらうようになって初めて、家族や友達ではない、目の前にいる人と、がっつり向き合うというコミュニケーションを、この人生ではやってこなかったということに気がつきました。
目の前の人は、自分の人生をより良くするための何かを探して、ヨガクラスなりIHセッションなりにたどり着いた人。そして、これはわたしの引き寄せなのかもしれませんが、わたしのクラスなりセッションなりにいらっしゃる方は、何かしら心にすごく大きな痛みを抱えている、もしくは体が完全に自由に動くわけでない、ということが多いのです。けれど、その痛みを、現状を、誰かのせいにすることはなく、なんとかしてDealしようとしている、だけじゃなくて、よりよくあれるはずだと懸命に努力している・・・。
わたしは、そこに、かつての自分を見るのです。
だから、クラスやセッションをさせてもらうとき、なんか知らんけどすごい熱量になります。それって、かなりわたしのエゴだってことにはちゃんと留意しつつ、でも、ユニバースの計らいでわたしと彼・彼女らが出会ったということだから、わたしにできることがあるってことだし、相手から学ぶことがあるっていうことだろうと、そんな気持ちで日々、取り組んでいます。
でね、そうなってみて初めて、SNSで寡黙な人たちの立場がちょっとわかったような気がしたんです。
わたしの友人にはメンタルヘルス系の専門職の方が何人かいるんですが、彼・彼女らは概してSNSで静かなんです。仕事のことはまず絶対投稿しないし。で、できない、あるいは、したくないのだ、ってことが、この年齢になって初めてわかったんです(本当の理由は実は違うかもしれないけどさ)。
もちろん、きっと、どの業界にもボトムアップとトップダウンの役割がそれぞれあると思います。発信する人はきっとトップダウン。一方で、わたしが今興味あるのはボトムアップ。いや、ボトム(下)っていう表現がいいのかは微妙ですが、広く大きく話すことより、目の前にいるその人と深く話すということにやりがいを感じるんですね。
もちろん、SNSでも個人個人とお話しするような使い方をされている人がいるし、自分もそうすればいいだけなのですが、それぞれの今の心身の状態、置かれている環境、これまでやってきたことなどの文脈が何もない中でコミュニケーションしているっていう意識がお互いにないと、なんだかちょっと難しい方向にやりとりが向かってしまうことがあるよねって昨今のSNS(noteではないですよ!)を見て感じたりして、ますます今、自分はちょっとそこへの熱がないなぁと自覚しているのでした。
SNSや発信することについて、どっちが良いとか悪いとか、そういう話をしたいわけではなく、たまたま今、自分がSNSから距離をとっているのは人生における今のフェーズだからというだけでSNSを否定したいわけでもなく、他の人が何か発信することへのネガティブもないのです。自分もまたすぐに書きなぐるフェーズが来るかもしれないし。
なのに、なぜわざわざこんなことをつらつらと書いたかというと、SNSで寡黙だからって自分を表現していないわけでもなければ自己開示ができていないってことではないのよ、単に今、そこに自分の熱量がないってだけなのよってことをアピールしたかったからでした。ってことは、つまり、わたしは昨今の発信しようブームにどこかで重圧を感じているってことで、それはもう完全にわたしの中の物語でしかないではないか(笑)。そんな己の物語から己を解放するために書いた文章をさらしただけの投稿でした。
もうね、全部が、自分のストーリーなんですよね。自分である限り自分のストーリーから完全にフリーになるってことは、たぶん解脱するまでできない。解脱には程遠いわたしは、せめて全部が自分のストーリーだ(そして、相手も相手のストーリーにいる)って知っておくってことができればそれでひとまずよしってことにします。
というわけで、個人的な発信については寡黙になっていますし、それが続きそうな気配ですが、元気にやってます。最後まで読んでくれて、ありがとうです。
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