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災害への備えをしよう
昨日は、八幡西生涯学習総合センターが主催する北九州市民カレッジ「暮らしの中での天気・気象について学ぼう!」に行ってきた。
講座のコーディネーターは、私が活動する団体でもある、認定NPO法人好きっちゃ北九州理事長の入門真生さん。
先週が初回だったんだけど、残念なことに雪予報で中止になって、昨日の2回目が初回に。
講師は、北九州市立大学准教授の村江史年先生で、「気象災害への備えを学ぼう!」というテーマ。
村江先生は各地の被災地支援に行っていることから、実際に見てきた様子を写真や映像を見せながらお話してくれた。
能登半島地震は、一口に能登半島と言っても、地域によって被害状況は全然違うそう。
輪島市は地面隆起や建物崩壊、火災による被害が大きく、珠洲市や能登町は津波や建物崩壊の被害が大きかった。
そして、奥能登ばかりがクローズアップされがちだけど、実は金沢市の隣の内灘町も液状化現象や地盤沈下がひどい地域で、ビルや電信柱が3分の1くらい土に埋まった状態になっているところもあるんだとか。
以前、東日本大震災の被災者の方のお話を聞いた時に、近隣の地域の被害があまりにも大きくて、そこばかりがニュースで取り上げられることについて、自分たちの地域も津波被害で家族を亡くしている人はたくさんいるのに、まったく取り上げられることがなくて、忘れ去られているように感じると言われていたのを思い出した。
ニュースで知る情報というのはほんの一部だし、すべてを伝えることはできないんだっていうことを、きちんとわかっておかないといけないなと思う。
地震や津波、火山などの地象災害は、災害発生の兆しがないからこそ、日頃の備えが重要であること、まずは自助があったうえで、災害が起きた後に共助が活きてくる。
一方で、台風や豪雨などの気象災害は、災害の兆しがあるからこそ、その情報を人に伝えて一緒に避難しようと声をかけるなど、共助が活きてくる。
同じ共助でも、何の備えもしていない人同士より、それぞれ備えている人同士での共助の方がより心強いということで、自助をしっかりしていきましょうというお話だった。
食料備蓄は、以前は3日分と言われていたけれど、今は最低3日分、できれば1週間分と言われているそう。
これは、能登半島地震でなかなか支援の手が入れなかったことから、見直されたんだとか。
そして災害時は、普段食べ慣れているものを食べられる喜びは大きいから、日常で食べているものを備蓄にしていくローリングストックが良いと言われていた。
確かに、災害というストレス環境で、食べ慣れないうえにおいしくない防災食を食べるより、少しでも食べ慣れていたり、おいしいと思えるものを食べたいと思う。
おいしい缶詰探しをしてみよう。
講座では、段ボールトイレの組み立て体験もあった。
トイレ自体は代用品が色々あるにしても、凝固剤は備えておきたいところ。
私も去年買って備えてあるけど、使ったことはない。
いざという時のために、一度試しておくといいんだろうけど…なかなか…。
買って安心!で終わらないで、自分にとって必要なものをしっかり備えて、ちゃんと使えるようにしておかないとなぁと思う。