災害にだけ強いまちはない
今日の午前中はNPOの活動があったので、土曜出勤の振休を取って小倉南区の市民センターへ。
男女共同参画地域フォーラムで、一緒に活動しているNPOのリーダーが講師をすることになっていたので、お勉強も兼ねて行ってきた。
「災害に強い地域づくり~男女共同参画の視点から」がテーマの講話。
リーダーの講座で、一方的なお話だけというのはものすごくめずらしい。
最初に、近頃の気象について、地球温暖化の影響や暑さ指数の話があった。
汗をかくと水分とともに塩分も失われるから、そこで水分だけを取ると体内の塩分濃度がさらに薄まってしまうので、濃くしようと体は「自己脱水」というのをしてしまうらしい。
人間の体ってよくできてるなぁと思う。
災害についての話では、地域の災害特性や、災害対応では男女ともにできることがあること、災害情報を色で判断していくことについて話があった。
その「色」の話の流れから、ジェンダーの話題へ。
こういう話題展開の仕方がスムーズで、うまいなぁと思う。
昔のように、男は青、女は赤みたいなのはなくなってきているけど、トイレの表示のように区別するのは必要で、差別と区別は違うよねというお話も。
実際、そうした男女差をなくすことを意識してトイレの表示を変えていたケースもあったけど、間違えて入ってしまう人が多かったり、わかりづらくて場所を尋ねる人が増えたというのを聞いたことがある。
やっぱり、パッと見て赤い方が女子トイレだと思ってしまうし、この先年を取っていったらますます思い込みで入ってしまいそう。
公共の場はわかりやすさとか見つけやすさって大事だから、そういう区別は残した方がいいんじゃないかと思う。
災害時の役割について、つい、力仕事は男、炊き出しは女みたいになりがちだけど、男女で役割を決めるのではなくて、できる人ができることをして、苦手なことは人に頼ることが大事だという話だった。
そして、感謝の気持ちを持ち合うことが大切とのこと。
「災害に強いまちづくり」というけど、災害にだけ強いまちというのはなくて、災害にも強いまちにしていくことが大事だと言われていた。
災害時には日常の課題が噴出するから、日頃からのつながりをつくって、お互いを理解し合っておくことが、災害時にも活かすことができるとのこと。
違いを認め合って、強みを活かし合って、老若男女それぞれが参画していけるといいという話で締めくくられていた。
私みたいに日中は仕事をしていて地域にいない独身の人が、地域にかかわるきっかけを見つけるのが一番難しいんじゃないかといつも思っている。
リーダーの記事はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?