初めての茶カブキ
昨日はお茶のお稽古で、「茶カブキ」をすることになっていた。
茶カブキは、表千家七代の如心斎の時に始めた七事式という式法の1つで、お茶を飲んで種類を当てるというもの。
試茶が2種類、本茶が3種類で、5服のお濃茶を飲まなきゃいけなくて、飲むのも準備もたいへんなのと、5服同じように点てることも難しいということもあって、なかなかすることがない。
というわけで、私も初めての茶カブキ。
お茶の種類を当てるって、何だかゲームみたいな気もするけど、お茶を真剣に味わうことを修練するのが目的なんだそう。
初めての茶カブキで、私の役はお客ではなく執筆。
みんなが飲んで何に投票したかを記録する係で、墨をすって料紙に筆で書くという、なかなかハードルが高い役目…。
全然イメージができなかったので、堀内宗心宗匠の『茶の湯の修練4 七事式〔表千家流〕』の茶カブキの項目を読んでいった。
けど、やっぱり本を読むだけではわからなくて、実際にやってみることが大事だなと改めて思う。
そんなこんなで、お茶は飲んでいないけど、初めての茶カブキはとっても楽しかった。
長くお茶をやっていても、まだまだ知らないことがたくさんあって、初めての体験がたくさんできる。
お茶は奥が深くておもしろい。
執筆は、すった墨が薄すぎたから、料紙をもう1枚もらってきて書き直させてもらうことにした。
お習字は習っても、わざわざ墨をすって書くことがないから、加減がよくわからない。
けど、墨をするのもなんだか良い時間だなぁと思う。
昨日の着物は、おばあちゃんの箪笥にあったもの。