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「大切なものはすべてある」って言えるのがすごい
今日は、北九州市民カレッジの「社会教育・生涯学習講座」の第2回。
島根県隠岐郡海士町の顧問で元副町長の吉元操さんが講師で、「意志ある未来に向かって~ないものはない~離島から還流を生み出す挑戦」というテーマでのお話だった。
海士町の取組みは全国的にも有名で、NHKのプロジェクトXでも5月に取り上げられたばかり。
平成の大合併の時に、みんなで繰り返し議論を重ねて「自分たちのまちを自分たちで守ろう。島の未来を自分たちで築いていこう」と単独町制を決断して行財政改革をしてきた話や、地域資源やよそ者、若者を活かしたまちづくりを進めてきた話、島留学を通した還流についてなどなど、盛りだくさんの内容だった。
海士町のコンセプト「ないものはない」というのが潔くていいなと思う。
吉元さんは、「便利なものはなくてもいい。人の心が豊かになるものはすべてある。なくてどうしても困るものはつくればいい」ということを言われていた。
人の心が豊かになるもの、大切なものはすべてあるって言い切れるところがすごく素敵。
そこで暮らす人たち自身がそう言い切れるまちは、きっと本当に豊かなまちなんだろうと思う。
何より人の心が豊かなんだな、きっと。
現在行っている取組みの話の中で、「承前啓後」という言葉を紹介されていた。
昔からのものを受け継いで、未来を切り開くという意味なんだそう。
お話を聞いていて、色々な取組み自体も本当に魅力的だしすごいんだけど、何を大切にしていきたいのか、豊かさって何なのかというような、軸の部分がしっかりとあるからこそ、その先の広がりがあるんだろうなぁと思った。
実はちょうど1年くらい前に、noteの記事で海士町で行われている「SHIMA-NAGASHI」という研修があることを知って、タイトルからして興味深く、お問い合わせしたことがあった。
今日お話を聞いて、ますます興味深い。
海士町、一度は行ってみたいと思う。
公式のnoteを発見