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子どもの写真をプリントして、銀塩と印刷を比べてみた

ついついスマホで子どもの写真を撮りまくってしまう今日この頃。ついに先日、iCloudさんに「もう容量残ってませんけど」と怒られてしまいました。

整理しようと大量に保存されている我が子を眺めながら、せっかくなので久しぶりにプリントしようと思い立ちました。
彼が大人になったときに見返せるように、モノとして残しておきたくなったのです。
それにデータだけだと、何かの拍子にぶっ飛んだり、クラウドがサービス停止して消えちゃう可能性も否定できないな~と思ったりして。

というわけで、何年ぶり?もう思い出せないレベルですが、久々のプリント、スタートです!


どのプリント方法を選ぶ?

プリントするぞ!と意気込んでみたはいいものの、一口にプリントといっても意外と選択肢が多いんですよね。

私が検討した選択肢は下記の通りです。

①写真屋さんへ行ってプリントする
②ネットでプリント注文する
③ネットでフォトブックを注文する
④自宅のプリンターで印刷する

どれにするか決めるまでの思考の流れはこんな感じ。(※あくまで個人の考えです)

①写真屋さんへ行ってプリントする

近所の商業施設にあるから、買い物帰りに寄れるのは便利。価格は…(ネットで検索)…うーん、ちょっとお高めかなあ…。

②ネットでプリント注文する

お、ちょうどしまうまプリントさんで富士フイルムの高級印画紙プリントのセールやってる!(現在は終了しています)価格も安いしありだな~。

③ネットでフォトブックを注文する

ちょっとめんど…ではなくて、遠い将来、もし息子が結婚式をあげるなら、私たちがやったように昔のアルバムを使ってムービーを作るかもしれない。フォトブックだと写真を取り出せないからやめとこうかな。
決して面倒くさいわけじゃない、ないよ。

④自宅のプリンターで印刷する

少ない枚数だったらありだけど、今回は80枚近く刷りたいから却下…。


…というわけで今回は、②ネットでプリント注文する方式を採用することに。しまうまプリントさんで富士フイルムの高級印画紙プリントを注文して、アルバムに入れました。

購入したアルバム。スヌーピー可愛い

実は①・②と③・④では大きな違いがありまして、その違いも②を選んだ理由の1つです。

それは、プリント方法が銀塩かそれとも印刷か、ということ。
①・②は銀塩プリント、③・④は印刷になります。正確には③のフォトブックは銀塩プリントで作れるタイプもありますが、高価ですし、今回のケースで作るなら印刷仕上げかなぁという感じでした。


銀塩プリントとは?

銀塩プリントは、写真屋さんに注文して受け取る、いわゆる昔ながらの写真です。元々はフィルムをプリントする際の手法で、フィルム写真は別名・銀塩写真とも言われます。

昔、フィルムで撮影してプリントした銀塩写真

店舗でもネットでも、写真専門店のプリントは、ほぼ銀塩と考えていいと思います。印刷と比べてグラデーションが美しく、耐久性が高いのが特徴です。
息子が大人になるまで長くキレイに保存したいので、印刷よりも銀塩プリントが良いなあと考えたのでした。

ところで、「銀塩(ぎんえん)」って聞きなれない言葉ですよね。銀の塩?何それ??美味しいの?

実は、銀塩プリントと呼ばれる所以には、紙が大きく関係しているんです。

銀塩プリントに使われているのは、普通の紙ではなく、写真専用の印画紙と呼ばれる紙です。
印画紙は光を当てることによって化学反応が起き、紙自体が発色して画像が浮き上がります。
この化学反応を起こすための物質がハロゲン化銀=銀塩なのです。

「銀はわかったけど塩は何?ハロゲン?」と思った方、私もです。
化学は「スイヘイ リーベ ボクノフネ」しか覚えていない超絶文系の私には難しすぎるのですが、辞書には「(ギリシア語で塩の意のhalsと「作る」意のgennaoに由来)周期表の17族元素の総称。フッ素・塩素・臭素・ヨウ素など。」とあるので、要するにハロゲン化=塩化するってことなんでしょう(多分)。詳しい方いらっしゃいましたらぜひ教えてください…!

本筋からややそれてしまったので話を戻すと、つまりハロゲン化銀=銀塩が含まれている紙でプリントするので銀塩プリントと呼ばれているわけですね。
紙の内部から発色する点がミソで、そのおかげで美しいグラデーションが得られるのです。
化学反応が起きる紙って、なんだか面白いですよね。

印画紙で最も有名なのが、富士フイルムが生産しているFUJICOLORです。富士フイルム純正印画紙とも呼ばれます。
ネットプリントサービスのサイトを見ると、高級ラインとしてFUJICOLOR、加えて少し安価な各社のオリジナル印画紙をラインナップしているところが多いですね。

【参考】
・しまうまプリント

・しろくまフォト

先ほど少し触れましたが、今回、私はしまうまプリントさんで富士フイルムの印画紙にプリントしました。
よりキレイなプリントを求める方は富士フイルム、少しでもお安くしたい方はオリジナル印画紙を選ぶと良いと思います。


印刷の場合は?

一方、印刷の場合は紙にインキを乗せて画像を表現します。
紙は印画紙ではなく、基本的には印刷方式に合わせた専用紙を使います。

家庭用インクジェットプリンターで印刷する場合は、「写真用紙」と呼ばれる紙を購入すれば問題ありません。
ちなみに、専用紙以外でも印刷できることも多いですよ(自己責任の範囲にはなりますが)。

以前、トレーシングペーパーに写真を印刷してシールを作ったことがありますが、良い感じにできました。

ただやっぱり、写真の色や階調をしっかり再現したい場合は、専用紙を使った方がいいですね。私も今回のようなアルバム用の写真だったら、専用紙に刷ると思います。
なかでも表面に光沢がある「光沢紙」が一般的かと思いますが、好みに応じて光沢のない「マット」を使うこともできます。

ちなみに、インクジェット用の印画紙というのも存在していて、こちらは一般的な光沢紙に比べてより高品質で美しいプリントが得られます。
…と偉そうに書いていますが、恥ずかしながら使ったことがなくて…。
いつか使ってみたいなぁ(その前にもう少しプリントする習慣をつける必要がありますね)。

インクジェットの写真は銀塩プリントに比べて色鮮やかになると言われていますが…本当にそうなのかな?
せっかくなので1枚、銀塩プリントと同じ写真を刷ってみました。


銀塩プリントとインクジェットを比較してみた

というわけで、結果がこちら!

左が銀塩プリント、右が自宅のインクジェットプリンター(Canon PIXUS TS8430)で印刷した写真です。
少し拡大してみましょう。

銀塩プリント
インクジェット

ふむふむ、確かに銀塩プリントの方がグラデーションがキレイですねぇ。そして、インクジェットの方が色鮮やか…というか明るい。
青の深みは断然、銀塩プリントですが、これは青のトナーが切れかけだったせいもあるかもしれません…。

自宅でプリントするのは一見タダに思えますが、量が多いとトナー代がかかっちゃうので、やはりたくさんプリントしたいときは写真店に注文するに限りますね。
と、仕上がり以外の部分でも改めて気づきがあった比較でした。


さいごに

今回、銀塩でプリントしてアルバムを作った理由の1つに、フォトブックがちょっと面倒だった(あ、言ってしまった)というのがあるんですが、ネットを見てみるとフォトブックの方が簡単便利という意見がちらほら…。
あれ、私、少数派…?
チャレンジしたら意外とあっさりできるのかも。

でも、アルバム整理も楽しかったし、ま、いいか。

忙しさを言い訳についつい後回しにしがちなプリントですが、紙好きとしてはやはりプリントした写真の方が愛おしく感じます。
また、プリントしよーっと。

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