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ガーミンポッド・幸福の参照点

昨日、20㎞程、山の中をトレラン的に走った。
いやはや、新緑の季節で緑が美しい。菜の花とタンポポの黄色、ボタン桜のピンク、抜けるような青空と筋雲の白。
ナチュラルな360度原色ワールドに心が解放され、走りながら聞く鳥の声と川の音に、自分がその場に溶けていくような心地良さを感じる。

とは言え、同時に、口から心臓出そうだわ、脚はガクガクだわなのも事実。そんなしんどいランニングが継続できている要因として、きちんと評価を受けられていることも大きい。と、言ってもガジェットからではあるが。
現在は、ガーミンのランニングウォッチ+ランニングダイナミクスポッドを使用し、ラン前に時間やコースの目標設定、ラン中は心拍数管理や進捗確認、終了後に結果の振り返りを行っている。これら数値データの左脳的な要素と、前述の右脳的なエモーショナル要素との絶妙なコラボが、継続要因の一つと思う。

さて、ここからは、当方と同様のガジェットの方でないと、意味不明な話となるのでご容赦。このランニングダイナミクスポッド(以下ポッド)は、ランパン等の腰の部分にクリップ止めして使用する。一度つけてしまうと、まぁ落ちることもなく、かつ大変小さいので全然邪魔にもならず、つけていることを忘れてしまうほど。

そう、ラン終了後その存在をつい忘れるのである。なので、ウォッチ本体には、”終了時にポッドの取り外し忘れてませんか?”ワーニング機能があるが、毎回ウルサイ!と切ってしまっている。結果、今まで3回ランパンに付けたまま洗濯機グルグルを経験させてしまったが、今のところ不具合はない。

昨日は、入浴施設の脱衣場でランパン脱ごうとしたまさにその瞬間、ポッドを外すの忘れていることに気付いた。「あぶね、、」と思いながら外そうとするが、なんとランパンにポッドついていない!!
絶対に自分で外していないし、スマホデータを確認すると、明らかにポッドからのデータを受信していることから、最初からつけてなかった、なんてことはなさそう。半べそ状態になりながら、周囲に落ちてないか?と捜索するが見つからない。温泉浸かって身体快適、でもマインド絶望の二項対立を引き摺りながら、忸怩たる思いで帰宅した。

実際、ポッドないと困る。心の中のギザギザは残るが、悩んでいても何ら事態は改善しないので、購入するかとネットで検索しつつ、今日のウエアを干そうと洗濯機から取り出したところ、、、、
まさかの、Tシャツの方にくっついてた!!!!!!
なんで!?そうなる!という思いはあるが、もはやそんなのどうでもいい。
この嬉しさ、類まれなる至福感、”持ち上げてから落とされる”の真反対の状況、作られたファインプレー、とにかく確実に、少なくともここ一か月間では、最高の幸福を感じた瞬間だった。

あらためて、幸福とは何か?
それは、幸福か否かの参照点をどこに引くか、自己設定で決まることを痛感した。
今回の件、客観的には、”普通にポッドつけて走った。いつもと同じ。”
なのに、主観的には、”最高の幸福感!!”とか、心底感じている。
このギャップがたまらない。



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