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オジフェス2017「つきぬける」に参加して。
秋田県潟上市で開催された、複合アートイベント、オジフェス2017。
このnoteでも宣伝させていただきましたが、27日で展示が終了しました。
9月2日にオジフェスファイナルというお祭りが開催されますが、夕方に自分の展示を片付ける時間は、少しだけ寂しいものがありました。
参加できて、とても楽しかったです。
写真家の高橋希さん、スタッフのみなさん、展示作家のみなさん、ありがとうございました。
そして、ご来場いただいた皆さま、気に入ってくれた方、そしてCDを買ってくれた人、ありがとうございました。
廊下の奥に置かれた、古くて重くて大きなミシン台。
子供のころに家にあったもの、あっただけで動いてなかったものに、ちょっとだけ似ていて、一目で気に入りました。
ミシン台の上にはヘッドホンが置かれていて、音メモが流れる。
noteで登録してくださっている方は知ってくれていると思いますが、僕が作っている音メモは、景色の音にアコースティックな楽器を重ねたものです。
普段、noteやsoundcloudで公開していますが、こうして、ある場所に特化し聴いてもらうのは初めてだと思います。
スピーカーをONにして、廊下を通り抜ける気持ちいい風と一緒に、流してもらった日もありました。
入口近くのベンチで聴いていましたが、自分でも、とても心地よかったです。
最終日、会場へ着くと、子どもたちがそのヘッドホンを付けて踊っていて、微笑ましく、うれしい気持ちになりました。
CD「inacagraphy+」は、事前に準備していただいた分が完売になり、急遽増やしていただいたそうで。
ありがたいですね、ここから出会った方、初めまして、よろしくお願いします。
他の作家さんの展示写真は載せられないので、併設されたカフェスペースを。
こだま会館は、長年使われていなかった建物に手を入れて再利用されたアートスペースなので、もちろんカフェもとても素敵です。
お客さんのいない時間には、用事もなく座って涼んでいましたが、ぼーっとできてよかったな。
26日と27日には、会場で集めた音で作った音メモを、この会場でのみ聴けるかたちで公開しました。
キッチンの音はたくさん使わせていただきました。
他には、お客さんを迎える準備の音や、にぎわい、季節を伝える外の音、偶然に入った音、主催の高橋さんの声や、呼び鈴、戸を開ける音。
ヘッドホンをつけて、数日前の同じ場所の音を聴く、という体験も、面白いんじゃないかな、と。
面白いと思ってもらえていたら、うれしいな。
所々に置かれた、小さな気配り。
展示は、写真や彫刻、版画や陶芸、壁を飾る作品や、可愛らしい人形、箱庭や刺繍。
入る部屋によってまったく違う、でも少し共通するような。
中には、何か浮かぶものがあるのに、一目では言葉にできないような、そんな作品も。
そういうものを自分のなかで答え合わせする楽しみを、作家さんから直接話を聞く体験で知りました。
素敵なものに囲まれた空間でした。
そういえば、展示を見た友人が、「版画や彫刻、やってみたいな・・」とつぶやいていて、あぁこうして伝わって広がっていくんだなと思いました。
こだま会館の裏にあるお堂も、男鹿の方を見渡す景色も、なんだか癒される空間です。
最終日は長い時間を過ごしたので、まわりをたくさん散歩できました。
例えば、羽後飯塚駅を過ぎて、八郎潟の方まで。
秋田には昔、琵琶湖についで、日本で2番目に大きい湖がありました。
今はないその景色を想像したり。
そして、展示を片付けて、帰宅する前。
名残惜しい気持ちと、いただいた思い出を一緒に段ボールにしまいながら、廊下を歩いたりしました。
それぞれにある作家さんの作品も、ひとつひとつ搬出されていくんだろうな。
こだま会館、とてもいい場所です。
今後、本や雑貨を販売するセレクトショップのようなかたちにもなるそうです。
こちら で雰囲気が伝わりますね。
ぜひ一度、お立ち寄りいただけたらと思います。
駅の方へ歩いていく道。
去年も含めれば、往復を何度もしたので、ちょっと愛着すら覚えてきました。
レンガ造りの壁も、公園と広い駐車場も。
そういえば、初日に来たときは、機材を持ってここを歩いただけで汗だくでしたが。
最終日の夕方には、少し肌寒いくらいでした。
「夏休みが終わったみたいな顔」という、fishmansの曲の歌詞が浮かんで。
今、もし鏡や反射する窓なんかがこの帰り道にあったなら、そんな顔してるのかな、と思いました。
昨年のオジフェス2016の感想はこちら。
このガラス戸に名前が書かれる紹介、うれしかったな。
お知らせ
CD「inacagraphy+」 / satohyoh
2017.4.14 PROGRESSIVE FOrM よりリリース
12曲、¥2,000+tax (PFCD67)
初の全国流通、デビューアルバムです。
amazonはこちらから。
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