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加工用りんご
りんごといえばやはり「サンふじ」が有名で、世界的に見ても生産量、知名度ともに世界一の品種となった品種です。
数ある品種の中でも加工向きの品種というのがあります。
加熱しても崩れない
加工りんごといえばやはり一番に思いつくのが「紅玉」。昔からある品種で小玉りんごで酸味が強く、アップルパイやタルトタタンなどに使用。皮ごとジャムにすると綺麗な紅色になり見た目にも美しくなります。
外国生まれのりんご「グラニースミス」。この品種は緑色の品種でこれも酸味が強く顔を顰める程の酸味。
当農園では地元のお菓子屋さん数店に卸しているのですが、↑のように見事な姿に変身させてくれます。甘いタルト生地やクリームとグラニースミスの酸味が見事に相まって美味い。
赤肉りんご
最近では、沢山の赤肉りんごがデビューしています。薄く切って薔薇の花のように並べたり。とても見た目がいいのが特徴です。
佐藤農園でも赤肉りんごはやらないのですか?と沢山のお問い合わせをいただきますが今のところ植え付けする予定はございません。沢山の理由がありますが、赤肉りんごの貯蔵性が悪いのが一番かな、、、
加工用りんごとして植え付けるのであれば、ある程度の貯蔵性は必要だと考えています。やはりいくら加工用りんごとはいえ、美味しさや果肉の硬さが悪ければお菓子にした際にその品種最高のポテンシャルは発揮できない。
ジュースにすれば差は明らか
一度、時期の過ぎたりんごでリンゴジュースを作ってみたことがあります。そこそこの味にはなるのですがとても商品として販売できる物ではありませんでした。原料のりんご自体が美味しくなければやはりダメなんだと気づきそれ以降は、原料であるりんごの選別に力を入れるようになりました。
お互いに言い合える関係であることが大事
私はお菓子屋さんに卸したりんごで作られた商品は必ず買って食べるようにしています。正直な感想を生産者サイドから伝え、パティシエサイドからもそのリンゴに対する意見をもらいお互いWINWINとなります。いくら良い品種でも作る側にとって魅力のない品種であればダメ。その逆も然り。
宅配りんごも同じ、生産者がいくら自分は拘って作ってるから美味しいですといっても食べたお客さんが美味しいと感じなければそれまで。今日、グラニースミスの剪定をしながらそんなことを考えてました。
それにしても今日食べたグラニースミスのタルトは美味しかったな。