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〇りんご農家から全国発送 〇おいしいりんごが出来るまで http://sato-far…

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〇りんご農家から全国発送 〇おいしいりんごが出来るまで http://sato-farm.jp

最近の記事

早生品種が終わり怒涛の収穫ラッシュへ向かう

りんご農家の夏休みも終わり、鈍った体に鞭打ちながらの農繁期。 昨年のような酷暑とまではいかなかったものの今年の夏も暑かった。今年も早生品種の日焼けさせてしまったという反省からのスタートとなった収穫期。ちょっとした油断からの日焼け。改めて自然の厳しさを痛感させていただきました、、、 この時期からは葉摘、玉回し、収穫と各品種の生育状況を見ながらの作業となります。 今年は昨年のように鳥害もなく、適度に雨も降り肥大も良好。いい出来秋を期待できそうな寒暖差もある。このまま最後まで何事

    • 水不足のりんご園と夏休み

      お疲れ様です。記録的な消雪だった今年、雪解けが早く気温も高く推移したため例年よりもリンゴの生育が早まり、開花も早く、落花日も早かった。昨年の猛暑や干ばつの影響もあり、全県的にリンゴのカラマツ被害が深刻。いろんな要因が重なり不受精果となるのだが、特に主力品種ふじのカラマツ被害が酷いという。収穫量が5割減などという生産者もチラホラ、、、。春の時点でリンゴが実っていないのだから秋に収穫できリンゴもない。幸い当農園ではそこまでの被害ではないものの、良品果率の低下は免れない。 農業の

      • 慌ただしい春の作業とマルチタスク

        暖冬小雪だった冬から、あっという間に桜の開花、リンゴの花も開花そして現在はリンゴの花も散り、少しずつリンゴの実も膨らみ始めてきました。 りんごの花の開花までに 4月上旬に剪定作業も終わり、剪定枝の片付けや伐採した木の伐根、そして園内の排水不良だった場所に暗渠パイプをやるなど今年は準備万端に開花期を迎えた。 開花期を迎え園地は花で真っ白、園主の頭の中も真っ白 次年度交配用の花取、花粉精製 準備万端で開花期を迎え、一番先に咲く王林の花から摘花開始。当農園では王林の花から

        • スマート農業が未来なのか?

          お疲れ様です。少しずつ春の匂いしてきたこの頃。園地では剪定作業の真っ最中。鋸に着く樹液の量でりんごの木も動き出してきたと感じ、気持ちも焦り始めてきた園主です。 りんご栽培の色々 りんご栽培といっても多種多様な栽培方法がありおおまかに分類するとこんな感じ↓ ●普通栽培 普通栽培とは丸葉栽培とも言われ10aに15〜20本ほど植え一本一本の木を大樹に仕立てて行く昔ながらの栽培方法。 ●わい化栽培 わい化栽培とは10aに60~80本前後植え、樹形をコンパクトに抑えながら仕立て

        早生品種が終わり怒涛の収穫ラッシュへ向かう

          りんご栽培は矛盾の克服

          りんご栽培は矛盾の克服だと先輩に言われたことがあります。 当時の僕には何を言っているのだろう?そう思った記憶がある。 りんご栽培に携わり15年以上が経ち、収納した時に感じたことや、教えていただいたメモを読み返してみるとその当時に解らなかったことが今では少し理解できたように思えます。 沢山花芽を付けるための剪定 この時期りんご農家は剪定作業に勤しむ季節です。りんごを毎年のように収穫し販売し、そのお金で生活していかなければなりません。毎年毎年りんごを安定的に実らせるということ

          りんご栽培は矛盾の克服

          毎年がニューノーマル

          お疲れ様です。1月も後半となり、いつもの年なら木に積もった雪下ろしや降雪によって埋まった枝の掘り起こしなど“木を守る作業”をしているのだが、今年は今までに経験した事ない小雪となっております。 ニューノーマル(New Normal)を直訳すると「新しい常態」という意味になります。社会に大きな変化が起こり、変化が起こる以前とは同じ姿に戻ることができず、新たな常識が定着することを指します。「新常態」とも呼ばれているようです。 コロナ以後のニューノーマル 2020年、新型コロナ

          毎年がニューノーマル

          剪定鋸と早い春

          お疲れ様です。年末年始と体調を崩し強制的に長期休暇となりしっかり寝正月を堪能した園主です。おかげで体調も万全。 剪定を楽しめるか?作業になっていないか? さて、収穫作業も終わり、発送作業も落ち着いてきたこの頃ですが、園地での剪定作業も始まりました。例年であれば雪藪を漕いで園地まで歩いていくのですが今年は暖冬ということもあり今までに経験したことのないくらい雪が少ない。この時期例年であれば80センチほどの積雪があるのだが、今年は10~20センチほど、、、あまりにも少なすぎて少

          剪定鋸と早い春

          りんごの収穫終了と反省色々、そしてありがとう

          お疲れ様です。11月上旬から主力品種サンふじの収穫が始まり。日中は収穫、夜は荷造り作業という一年で一番忙しい日々を過ごしておりました。今日でようやくご予約分を発送し終え、少しだけ余裕のある日常に戻りつつあります。 今年の振り返り 記録的に早い消雪、記録的に早い開花となりあわただしい幕開けとなった春。生育が早くなると遅霜の影響を受けやすく、少なからず当農園も被害を受けてしまった。しかし開花量は十分、着果量も十分、肥大も良好、今年はいい出来秋を期待できそうだと思っていた夏、3

          りんごの収穫終了と反省色々、そしてありがとう

          猛暑の次は爆弾低気圧。そして鳥さん

          お疲れ様です。 ここ青森もようやく秋めいてきて、暑がりの園主でも股引きを履いて畑へ向かう季節となりました。 裸になって作業もしたいと思っていたほど暑かった夏。果実の日焼けに悪戦苦闘した夏を乗り越えてやっと気温も下がりこれ以上何もなければいいなぁと思っていたら、、、 爆弾低気圧 「今年は台風が来ないな〜」なんて休憩中話をしていたら10月5日に低気圧が青森県上空にやってきた。夜中から明け方まで強風が続き収穫前のリンゴの落果してしまった。幸い当農園の落下被害は600~800キ

          猛暑の次は爆弾低気圧。そして鳥さん

          ロイヤルカスタマーに支えられて

          お疲れ様です。超農繁期に突入です。 りんご農家は主力品種ふじの収穫が始まる11月が一番忙しいと言われますが、実は10月が一番忙しいです。中性種の着色管理や収穫に加え、ふじの着色管理も進めなければ11月の収穫に間に合いません。私の場合、それらに加え日没後の荷作り作業、それが終わったら事務作業と働き方改革とは真逆の生活となります。 現代社会では物やサービスが溢れており、情報収集の手段も多様化し圧倒的なスピードで情報が拡散され折角作ったものが模倣される時代でもあります。 沢山の農

          ロイヤルカスタマーに支えられて

          トキというりんごのポテンシャル

          お疲れ様です。連日の夏日からようやく解放され、農作業もしやすい気候となりつつあります。最高気温は25度。なんて清々しい気持ちで作業ができるんだ。トンボも飛び始め、稲刈りも始まり、秋が始まったと実感しております。 トキという品種 トキは青森県五所川原市の土岐伝四郎氏が育成した品種で、2004年(平成16年)11月に品種名「トキ」(王林×紅月)として品種登録されたが、S遺伝子型等の矛盾から、組み合わせを「王林」×「ふじ」に訂正した。 掛け合わされた親がりんご界のサラブレット同

          トキというりんごのポテンシャル

          「美味しい」は難しい

          お疲れ様です。9月入り朝晩は涼しくなるのかと思いきやまだまだ残暑は厳しそうです。夏バテ継続中の園主でございます。 さて、今年の夏は日本全国酷暑となりました。「青森の短い夏」と言われるように本来ならここ青森の夏は終わっているはずですが最高気温は未だ30度オーバーの日々。最高気温が30度ならなんだか涼しい日にさえ思えてしまうほど、今年の夏は暑かった、、、というより酷かった。 過去最高を更新 八月は平年に比べ平均気温が4.4度高く、最高気温が30度を超える日が30日、、、とい

          「美味しい」は難しい

          異常が通常に、基本は常に変わる

          6月の健康診断で胃の再検査をする様言われ、本日人生初の口から胃カメラをやった園主です。口からの胃カメラは苦しいと聞いていたがこれほどまで苦しいとは、、、。そんなことより結果異常無しということでホッとしております。 猛暑酷暑 全国的にも暑い夏だった今年、ここ青森も連日の様に猛暑日が未だに続いております。 先日は、39.3度と北国とは思えない気温を記録しました。今まではお盆を過ぎると風が変わり気温も下がり始めるのですが今年はまだ夏真っ盛りのような天気。 日焼け 連日の猛暑

          異常が通常に、基本は常に変わる

          「負け太り」という言葉

          連日のように大雨のニュースが報道されていますが、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復旧を願わずにはいられません。 ここ青森も昨晩より大雨洪水注意報が出され雨が降ったり止んだりの1日となっております。 園主の好きな総合格闘家の青木真也さんの言葉で「負け太り」という言葉があります。負けること、失敗することで学び奮い立ち、より強い存在になるということ。 ものすごくわかりやすくいい言葉だと思っていていろんな職種にも通じることだなあと思いずっと心の中に

          「負け太り」という言葉

          摘果終わってまた摘果

          連日の夏日の中、先日ようやく1回目の摘果作業が終わりました。家族やスタッフの頑張りもあって平年並みのペースで終えることができました。 りんごの花が咲いてからというもの休み無く働き、働き方改革とは逆行した日々を過ごしてきましたが、ようやく少しだけほんの少しだけ体と心に余裕ができました。 摘果は何回するの? りんごは一つの株から5つの花が咲きます。基本的には真ん中の中心花と言われる部分だけを残し残りの4つの花は全て摘み取ります。開花期間中に全てこの作業ができればいいのですが不

          摘果終わってまた摘果

          結実確保の努力はしたか?

          お疲れ様です。連日の摘果作業により手の指が悲鳴を上げている園主です。 園内ではようやくりんごの実も膨らみ始め、結実状況が把握できるようになってきました。場所や品種、園地によってはカラマツといった不受精果があったりしますが今のところ病気の感染もなくまずまず順調といったところでしょうか。 近年、地球温暖化の影響なのか?雪解けが早く進み、りんごの生育も早まりつつある現状ですが、今年は過去最速に早い生育で開花し、開花期間の低温、天気などによりマメコバチの活動も鈍り交配がうまくいか

          結実確保の努力はしたか?