摘果終わってまた摘果
連日の夏日の中、先日ようやく1回目の摘果作業が終わりました。家族やスタッフの頑張りもあって平年並みのペースで終えることができました。
りんごの花が咲いてからというもの休み無く働き、働き方改革とは逆行した日々を過ごしてきましたが、ようやく少しだけほんの少しだけ体と心に余裕ができました。
摘果は何回するの?
りんごは一つの株から5つの花が咲きます。基本的には真ん中の中心花と言われる部分だけを残し残りの4つの花は全て摘み取ります。開花期間中に全てこの作業ができればいいのですが不可能なので、この時期になると一つの株にピンポン玉サイズのりんごが5個実っています。それを一つにする作業が摘果。
全ての株の実を一つにしていく作業を「一番摘果」とも言ったります。この作業を先日終えることができました。
これでだいぶ木にかかる負担も軽減できます。
次に「二番摘果」「仕上げ摘果」という作業に移ります。
園内にはイキイキとした木や、病弱な木、、、、一本たりとも同じ木はありません。まずは木の状態を見極め、どの程度実らせていいか判断し、その後りんごが現段階で変形しているもの、傷やサビなどの障害はないか?確認しながら摘果していく訳です。
それが終われば「見直し摘果」という作業になります。
見逃した果実はないか?適正着果なのか?判断しながらの作業。
通常、りんご農家は最低三回摘果作業をしています。
摘果へのこだわり
現段階でいい果実だけを残すのが摘果ではなく、沢山あるいい果実からさらに審査基準を高く設定し摘果していくことで、良品果がさらに良くなり、次年度以降の花芽形成にもつながるので、当農園では摘果が強いと言われたりします。実際、数年間当農園で働いたスタッフが、今は違う農園さんで働いていますがそこでは実を落としすぎと言われているそうです。摘果作業という一見誰にでも出来そうで単純な作業にこそ当農園は妥協をせずに取り組んで行きたいと思います。