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DAY2 学び議事録_サーキュラーエコノミー GREEN WORK HAKUBA Vol.2@2021年3月2日

白馬村で4日間(2021年2月28日-3月3日)に渡り開催されているサーキュラーエコノミーを学ぶプログラム「GREEN WORK HAKUBA Vol.2」

強烈な二日酔いからのアウトプットのため誤字脱字があります。最後の方になるにつれてアウトプットが薄くなっていきます。ご了承下さい。。。

本日で3日目!なぜ、僕が毎日、学びの議事録をアップしているか?
今回のプログラムで学んだことをたくさんの白馬村ローカルの方に伝えたい。白馬村がサーキュラーエコノミーの村に少しでも変化するためにアウトプットして記録に残したい。そんな気持ちで書いてます。
(1日&2日の学びの議事録は、下記のマガジンより)

「欧州におけるCEとローカルのあり方」

サーキュラーエコノミー研究家 安居昭博さんが登壇
今回のテーマは、欧州におけるサーキュラーエコノミー(CE)とローカルのあり方のお話し。
本日の議事録は、「サーキュラーエコノミー」という言葉が連発しそうなのでサーキュラーエコノミーを「CE」と略します。

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前回のおさらいから

2020年9月に開催されたGREEN WORK HAKUBA Vol.1のおさらいからスタート。
オランダでは、国民に「修理する権利」がある。その権利によりEUの事業者は、EU内でビジネスを続けたいのであれば修理できるのが前提の商品を作る。いや、作らなければならないということ。
 
例としてオランダにあるアパレルジーンズの会社 MUD Jeansを紹介。このメーカは、利用者に渡ったジーンズをとうやったら100%回収できるのかを商品設計の段階で考えた。

その結果、利用者はメーカーからジーンズを借りるというモデルにした。
利用者(借りる人)は、毎月約1,000円くらい(たぶん?)を支払う。

これを1年払いその後、借りている人はジーンズをそのまま自分のモノにするか、新しいジーンズと交換するか、それとも返却するかを選ぶことができる。

返す可能性があるからこそ、消費者は大事に履くしメーカは、ほぼ100%使用済みジーンズを回収できる。
回収できたジーンズはまた新しいジーンズになる。

つまり環境への不可を減らして経済効果を上げることにも繋がる。

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そして今回のテーマは「ローカル」

続いてCEとローカルのあり方へ。
オランダにある「IMPACT HUB」というシェアオフィス。

このシェアオフィスの特徴は、サスティナブル(持続可能な)のビジネスモデルの会社でないと入居できないシェアオフィス。入居には、17の開発目標を掲げているSDGsの何番で現状どんな段階なのかも説明する必要があるとのこと。

シェアオフィスに入居している企業は、ビジネスモデルは違えどもサスティナブル、サーキュラーエコノミーを目指している企業なので同じような想いを持ち気軽に話しかけやすいのが特徴とのこと。

そんなコンセプトをもったシェアオフィスでCEの最先端を走る「Philips(フィリップス)」や「Unilever(ユニリーバ)」等のグローバル会社が、IMPACT HUBのシェアオフィスでイベントをやりたがるとのこと。
つまりIMPACT HUB内でCEとしての方向性が一緒のグローバル会社ともシナジーが生まれるという構図。

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DE CEUVEという造船所の跡地
続いてDE CEUVEという25年使われていない造船所の跡地で産まれたもの。

造船所の跡地は、土壌が汚染されており人が歩くのも毒性があり危険な場所。活用が25年間なにも行われていなかった場所。オランダの特徴
は、サスティナブル関連企業に土地の活用を行政が公募するとのこと。

つまり行政が公募し民間企業がサスティナブル関連の事業を経営する。
オランダでは世界中からCEの視察がくるが、「DE CEUVEL」の施設は視察に外せない場所。

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下記の写真の通り「DE CEUVEL」の左半分は、土壌汚染が改善できる植物を植える。つまり民間会社が長く借りてくれるほど土壌が改善されるので行政としてはありがたい。

写真の右半分は、スタートアップ企業に賃貸する。事業としては、賃貸ビジネス。DE CEUVELの施設は、SNSで通じて一般人に応援を募り、イベント開催 歩道を作る、 地域の廃材で何かを作る。
オープンイベントにしたことで地域を巻き込みコミュニティーができた。
 
その結果、サマーフェスティバルも開催され、今まで25年間使われていなかった場所は、地域に愛されるコミュニティーの場に変化した。

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SCHOONSHIPという海面に浮く家
オランダが抱えている1つの課題として海面上昇がある。

海面が上昇したとしても家が浮いてコミュニティーが作れれば、課題解決になる?!というのがキッカケ。
 
この海面に浮く家々はコミュニティー化されている。建築基準もこのコミュニティー独自で設定している。例えば、屋上の30%緑化等、太陽光パネルの設置など。

面白いのは、電力を発電し他の家に電気を分け与えることも可能。例えばAさんの家が1ヶ月留守が続いた場合、となりのBさんの家に電気をシェアすることも可能。そして農場も浮いている。今後、電気自転車とかも共有されていく方向。

安居さん曰く、「イノーベーショ」とは技術革新ではないとのこと。
これまでにないもの、今まであるものの掛け算こそイノーベーションである。従来の枠組みにとらわれない掛け算こそイノーベーションであるという考え方が大切。
サーキュラーエコノミーは安居さんでも分からないことがある。

ーメモー
安居さんが過去、質問されて分からなかったこと。
・日本には長年使われていない「薬」がたくさんある。薬のサーキュラーエコノミー?
 
・航空会社からでる使われなくなった飛行機本体の活用方法?

つまり各分野の方の英知を集結させてサーキュラーエコノミーに取り組む必要があるということ。
CEをすすめる上で、3つの「P」が大切。
People(人)Planet,(地球)Profit(利益)この3つで描く三角形のバランスが必要。

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「国内外の地域におけるCEの先進事例」

株式会社BIG EYE COMPANY  大塚桃奈さんが登壇

人口1,500人の徳島県上勝町でゼロ・ウェイストセンター「WHY(ワイ)」を運営。上勝町は2003年に自治体として日本で初めての「ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言」を行いました。

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上勝町のごみをゼロにする=ごみをどう処理するかではなく、ごみ自体を出さない社会を目指し、上勝町ではごみ収集を行わず、生ごみなどはコンポストを利用し、各家庭で堆肥化。

瓶や缶などのさまざまな「資源」を住民各自が「ごみステーション」に持ち寄って45 種類以上に分別、「ゼロ・ウェイスト宣言」から17 年経過した現在、リサイクル率80%を超えています。

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ゼロウェストまで町の方々全員が自分たちでゴミをもってきてここに分別して捨てる。生ゴミは生ごみなどはコンポストを利用し、各家庭で堆肥化(行政が導入の補助)町にはゴミ収集車が走っていない。

リサイク率が80%を達成。凄いのは、日本の平均リサイク率の4倍、ごみをだす量も日本の平均の1/2程度とのこと。

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そして凄いには下記の写真。
ゴミのコストとゴミの行き先が可視化されている。
左の写真で表すと「その他のプラスチックのゴミ」が「固形燃料」に生まれ変わると表記。しかも1キロ53円のコストがかかることも見える化されている。

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下記の写真は、ゴミのうち20%が埋め立てゴミになっているのが現状とのこと。今後は、100%を目指したサーキュラーエコノミー型を考えている。

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ゼロ・ウェイストセンター内にある「くるくるショップ」では、町の方々の不要になったものを1箇所に集め必要な人が持ち帰れる仕組みを作っているとのこと。

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ごみの分別施設にある宿泊施設

一見、相反すると思われるごみの分別施設にある宿泊施設
分別を体験することができる宿泊施設。全4室あり全国から子供と一緒にゴミのことを考えたいファミリーやサーキュラーエコノミーのヒント得たい方などが宿泊にきているとのこと。
個人的にかなり学びになった考え方でした。
(上空から見ると「?」になっているのがカッコいい)

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ShopBot(ショップボット)という木材加工専用の機会

続いて、VUILD株式会社 田中翔貴さんが登壇

ShopBot(ショップボット)というデータを取り込むと自動で木材加工してくれる機械のご紹介。SHOPBOTが町との接点になり地域の木材を地域で使う仕組みができれば面白いとのこと。

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WEBサイトで調べるとShopBotには5つの特徴があるようです。
①高性能で低価格
②初心者でも簡単な操作
③多様なCADソフトに対応
④高いメンテナンス性
⑤独自開発WEBサービス

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ShopBotの加工動画をみせて頂きましたが、木材をあらゆるカタチに加工できて見てて面白い。
例えば地域の間伐とかであまった木材をShopBotで加工して地域の公園や学校とかで使えたら面白いと思いました。材料とデータがあれば何でも作れるので創造力次第で面白い可能性がたくさんありそう。

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モノづくりをコアにしたオープンコミュニティー構想
白馬村でも地域の木材を地域で使うことのキッカケにShopBotがなれば面白い。僕が以前に白馬の林業の方に聞いたところ白馬村での間伐の8割は白馬村外で使われているとのこと。ShopBotをコアにした木材の地域内循環という視点はなかったので聞いてて面白かった。

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風力発電でイノベーションを目指す挑戦

続いて 株式会社チェレナジー  海津 太郎さんが登壇
大変興味深いデータと共に風力発電でイノベーションが起きる予感がしました。まとめます。

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まずは質問から
Q:仮に、洋上+陸上でポテンシャルの限界まで風車を建てた場合、消費電力量の何倍まで賄えるでしょうか?
(※ポテンシャル限界→法的に建てられる場所に限る)
 
A:日本の現在の電力の3.1倍までまかなえる。
 
個人的にはビックリ。こんなにまかなえるとは!

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世界の風力、太陽光の導入率。
日本はほぼ太陽光のみ。

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日本の風力発電メーカは現状ないとのこと。

日本で風力発電が普及しない理由
・故障事故のリスク→台風が多いので故障が多い
・騒音問題→音がうるさい
・バードストライク→鳥がまきこまれる

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災害による故障、騒音問題、バードストライクの3点の課題を解決する「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発している。下記に動画も貼ってあるのでご覧ください。これを日本で普及させたいとのこと。

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マグナス風車は従来のプロペラ式で困難だった場所に設置が可能。
現在、マグナス風車の寒冷地仕様を開発している。
 
僕が個人的に思ったのは、このマグナス風車の小型版をスキー場のリフトの支柱の上に装着し電力を作る。その電力でリフトを動かす。風速もデータとして取れるので山の上の天気などにも使用できたら面白い。

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本日最後はパネルディスカッション

徳島県上勝町×安居昭博氏×白馬村観光局

(安居さん)
関わっているものが、自然とサーキュラーエコノミーだった。これが一番大切。一般の方にいかに自然に関わってもらう仕組みが必要。そのためには、すっーと入っていけるデザインも必要。

(白馬村観光局)
オランダのやりながかんがるということが素敵。
困りごとをオープンにしてコミュニティーで解決する仕組みをつくることが大切。

(安居さん)
オランダのやりなが考えるという文化の根底は、前例のない課題にものは前例のない取り組みが必要という考え方。
オランダは、株式会社の仕組みを作った国。
前例のない課題を解決するもともとの文化がある。
失敗を許容する文化が昔からある。
 
(徳島県上勝町)
ゼロ・ウェイストは目的ではない。
上勝町は1500人の人口の内若い人が80人くらいしかいないけどこれはある意味チャンスだと思っている。

(白馬村観光局)
白馬の課題
循環型の宿泊施設 900
ベット数3万(品川プリンスホテル2つ分)
現在の村民は約9000人→冬は約1万人
観光地としてのブランドをどうやってだすかが大切。ブランド力に変えて発信していくか。丁寧にやらないと炎上してしまい観光地として終わってしまう側面も同時にある。

上勝町にいってみたい。自治体同士で今回交流ができたのが嬉しい。
こういう交流を通じて課題を解決しコミュニティーを作っていきたい。
それが、そもそも今回のGREEN WORK HAKUBAを白馬村で開催した理由でもある。

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DAY2のまとめ@GREEN WORK HAKUBA Vol.2

申し訳ございません。
二日酔いからのアウトプットのためまとめができません。以上です!

最後に今回のGREEN WORK HAKUBAのロゴでもある「G」は、不要になったスノーボードでできている。白馬村っぽくて最高だね!

-終わりー


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