ジュエリーで循環型ものつくりとは?新しい資源採掘に頼らないジュエリーメイキング。
YURI SATO
NY発 エシカルジュエリー
「心も環境も大切に、持続可能なワタシを愛する。」
弊社の運営しているオリジナルジュエリーブランド YURI SATOでは、
新しく鉱山から金属や宝石を採掘するのではなく、
すでに存在しているさまざまな地上資源を有効活用する
"循環型ものづくり"をしています。
今回は再生素材や弊社の循環型ものつくりについて、
詳しくお話しさせてもらいたいと思います。
都市鉱山の再生ゴールド・シルバー
都市鉱山とは?
YURI SATO では都市鉱山※1の貴金属を使ってジュエリーを作っています。
私たちがいつも使っている携帯やパソコン、電化製品の中には、
ジュエリーの素材であるゴールドやシルバー、プラチナが含まれています。
その他にも銅、アルミニウム、亜鉛など様々な金属が含まれており、
それを総称してレアメタルという言われ方をします。
そして有用なレアメタルが含まれた電化製品が
ここ日本にはたくさん使われずに廃棄されているんです。
そのように地上に蓄積された資源群=都市に存在する地上資源を例えて都市鉱山と呼ばれています。
私たちはそんな都市鉱山の金属でジュエリーを作っています。
現在の資源採掘における問題点
金を始めとした鉱山採掘は、ほんの少しの量を採るために大量の土を掘り起こさなくてはなりません。
3グラムの金を採掘するためには、
なんと約1トンもの土を掘り返す必要があるんです。
3グラムというと大体シンプルなリング1本分程度。
金採掘は環境への負荷が非常に大きいもの。
また未だに水銀を用いて採掘をしている鉱山もあると言われています。
さらに環境問題だけでなく、
水銀を使用することから鉱夫への健康被害や搾取、児童労働といった労働環境の問題も存在します。
そして高価な金や宝石などの資源をめぐり紛争の原因となっていたりと、
美しいジュエリーの背後には多くの問題が潜んでいるということは現実に起こっています。
また金は従来のペースで採掘を続けていくと、
あと十数年で採掘可能な金は掘り尽くしてしまうと言われており、
わたしたちが循環型社会に切り替えなくてはならない未来はすぐそこに迫ってきています。
都市鉱山の可能性
1トンの土からはたった3gの金しか採れないにも関わらず、
同じ1トンのスマートフォンからは150g、ガラケーからは200gもの金が回収することができます。
ゴールドやシルバーなどの貴金属は、
分析をして、再精錬すれば、真新しいものと品質も価値も変わりません。
YURI SATO では都市鉱山の金属のみを扱う地金商社から証明書付きの地金を買い付けることによって、都市鉱山の金属を使ってかつ品質保証ができるジュエリーメイキングを行っています。
また驚くべきことに、
独立行政法人物質・材料研究機構が2008年1月11日に発表した数字による
と、全世界の現有埋蔵量の約16%の金、22%の銀がここ日本の都市鉱山に存在しているとのこと。
このように問題の多い新しい資源開発に頼らなくても、
今ある地上資源を有効活用すれば日本には十分な資源が存在するのです。
再生ダイヤモンド
日本には1兆6550億円もの使われずに箪笥の肥やしになっているジュエリーがあるというデータもあるほど、
大量の使われていない宝飾品が眠っています。
私たちはそんな不要となったジュエリーから再回収されたダイヤモンドを使用しています。
再生素材の品質
都市鉱山のリサイクル金属やダイヤモンドとお伝えすると、
「品質はどうなの?」
「安く仕入れられるの?」
という不安や疑問のお声をいただきます。
しかしゴールドやシルバーは分析をして、再精錬すれば、真新しいものと品質は全く同じです。
そしてマーケットでは同じ価値で取り引きされます。
またダイヤモンドにいたっても、“永遠の輝き”と呼ばれるような宝石です。
衝撃が加わって欠けたり割れたりしてしまう以外は、
経年劣化するようなものではなく、
再利用だからといって新品と比べて輝きが劣るということはありません。
ジュエリーの材料である貴金属や宝石はリサイクルし、
幾度となくカタチを変えては、生まれ変わることのできる
”循環型ものつくり”をするのに最適な素材だと言えます。
YURI SATOではこれからも新しい資源採掘に頼らず、すでに地上に存在する資源を有効活用したものつくりをし、
微力ながらも次世代に美しい地球環境を残すために
持続可能な社会をジュエリーを通じて目指していきたいと思います。
Instagram:@yurisatojewelry / @yu.ri.sa.to
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