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行けるところまでー障害者登山(山寺・蔵王編)~4

3日目は帰路、の前にドッコ沼を少し

この日は最終日。
蔵王中央ロープウェイでドッコ沼を目指します。
(2日目地蔵岳から降りてきたロープウェイとは違います)

帰宅以降の日常生活のためには、もうこれ以上歩かないほうがいいので、私はロープウェイの鳥兜駅にあるテラスで待つことに。朝方嘔吐してしまって朝食が食べられなかったこともあり(緊張が解けたかな)、3日目はできるだけ動かない!

健常者の皆さんはここから歩いてドッコ沼散策に向かいます。

美しい沼。
こんな写真見せられると、自分も散策したい!って思う。
次は一人で行けるかな

テラスと素敵カフェ

待ち組は視覚障害のあるAさん、自閉症のBさんとお母さん、私の4人。
駅にはSORAMADOcafeという素敵なカフェと、霧氷テラスというのがあります。なんかオサレ。
おまけにこのカフェには素敵な車イストイレもあります。ゆっくり休憩できるいいところです。犬連れの人ともすれ違いました。ケージに入れることが前提ですが、ロープウェイは犬OK、一緒に来られるそうです。

霧氷テラス
山形フルーツのフラッペ。cafeにて。
何か食べられそう、回復しました

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参考
:蔵王中央ロープウェイ


参考
:SORAMADOcafe

参考:ドッコ沼

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鳥兜山頂

ここからほんの少し階段を登っていくと鳥兜山頂の小さな広場があり、街を一望できる素晴らしい景観に出会えます。私もサポートを受けながらもう少し上り、ドッコ沼散策から帰ってきたみんなと合流して集合写真。

この道を抜ける
鳥兜山頂から


ロープウェイの介助

ロープウェイの乗り場はたいてい階段があるものです。
今回は山の会の皆さんに手伝ってもらいましたが、力持ちの介助者がいなくても、ロープウェイの職員さんが車イスのままで乗り降りは手伝ってくれるそうです。
また鳥兜駅舎からはリフトが出ており、ほとんど歩かずにドッコ沼に行けます。こちらも手伝いますとのこと。沼の周りはアスファルトが敷いてあるそうで、車イスで行けるところもあるようです。

ドッコ沼までのリフト

車でもアクセスできるようですが、障害者手帳の割引がきくのでそれを使って景観の素晴らしいロープウェイに車イスごと乗っていくのも素敵です。
地上の駅は車イストイレとスロープが完備されており、その後は職員さんにお願いする・・・。登山しなくてもできなくても車イスでも、乗り物一つで旅が彩り豊かなものに変わります。

一瞬晴れたり、ガスがかかったり、 千変万化の山の風景は車イスのままでだって楽しめるのだ!


終わりに

蔵王は冬こそがハイシーズン(なの?かな)。
夏場は閑散としている印象です。ですがかえって車イスユーザーには移動しやすいのではないでしょうか、めっちゃ暑いことをガマンすれば。
山の上は涼しくて空いています。
お風呂も食事もお酒も、とても良かったので、次は家族でまったり温泉と食事を楽しむ旅を計画したくなりました。

今回の宿はバリアが多くて難儀しましたが、会の女性たちの助けでどうにか。ベッドのある部屋を使わせていただき、トイレも一番近い男性トイレを使わせてもらうなど、貸切ならではのできる配慮をしていただきました。
お風呂は一人では入れない形状でしたが、2人の健常女性に一緒に入ってもらって、温泉も堪能。公共のお風呂は健常者がいないと入れないことが多いので、甘えてしまいます。
あぁ、いいお風呂だった。


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以上、長々と大変失礼いたしました。
読んでくださってありがとうございます。車イスさんの旅の参考になれば幸いです。道ゆく旅人はきっと優しい。一人ではできなくても、手伝ってくれる人は必ずいるものだと思っています。

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アトリエわたりねこ
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!

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