ポートフォリオとしてのワインの考え方
「アセットアロケーションの重要性」で解説しているように、資産形成・運用において、目指すリターンと許容できるリスクのバランスを考えて、リスク分散をかけていくことが非常に重要です。
インデックスファンドなども長期的には分散投資になりますが、多くの金融資産は短期では大きな変動リスクを抱えることになります。
リスク分散において効果を発揮しやすいのが、元本保証がついている債券や積立保険、そして不動産や時計、ワインなどの実物資産になります。
ワインをポートフォリオに組み込む重要性
ワインをポートフォリオに組み込むことの重要性は、投資の多様化とリスク管理にあります。ワインは歴史的に価値が上昇しており、他の資産クラスとの相関が低い特徴があります。
また希少価値が高く、需要の多い特定の銘柄は、長期的な投資対象としてリターンが期待できます。
ワインのインデックス指標『Liv-ex 1000』
実はワインにもインデックス指標があるのはご存知でしょうか?
『Liv-ex 1000』はイギリスのワイン取引プラットフォームを運営する会社が公開しているインデックス指標です。この指標はLiv-exの取引プラットフォームで頻繁に取引される、様々な地域やスタイルから選抜された1000種類ワインで構成されています。
取引量が多いワインは市場での流動性が高く、価格動向を反映しやすいため、ワイン投資家にとって市場の動向を把握するための重要指標となります。
『Liv-ex 1000』のパフォーマンスは『S&P500』よりも高い
100ドルを起点として『Liv-ex 1000』と『S&P500』の両インデックスを比較してみると、実は『Liv-ex 1000』の方が高いパフォーマンスを叩き出しています。
ただし流動性や単価が異なるため、指標だけで一概に比較することは難しいため、あくまでも相対比較であり、資産クラスとして担ってる役割が違うことを考慮しておきましょう。