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無茶な減量を計画的に行い、1ヵ月で10キロ痩せた話

この記事は「マイスター・ギルド:夏のアドベントカレンダー2021」8日目の記事です。

現在、マイスター・ギルドにて、
「マイスター・ギルド:夏のアドベントカレンダー2021」を実施しております。

あの伝説の髭脱毛体験レポートから丸一年。
8/18(水)担当の佐藤です。どうぞよろしく。

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それは、6月のある日の出来事。

お風呂あがりに鼻歌交じりで体重計にのったところ、
その数字が叩き出されました。

「80.0」


( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)は?

何度はかり直しても80.0という数字が動かざること山のごとし。
その日、私は体重80キロ代にHello Worldしました。


「・・・痩せねば」

佐藤減量計画の火蓋が切って落とされた。


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注意
この記事は一人の男(
髭脱毛済)が減量という行為に真剣に向き合い、1ヵ月で10キロ痩せた体験の記録である。
まかり間違ってもダイエットのハウツー記事ではないし、真似をしたら健康に害が出る可能性がある。というか、かるーく害が出た記録でもあるので、そこの所を理解した上で読んでください。

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準備編


何事にも準備は大切だ。
「消費カロリー>摂取カロリー」になれば痩せるというのは言うまでもないが、そこにどんな方法でアプローチしていくかを考えることは非常に重要である。なぜなら、いかにして痩せるかを追求することは、効率に直結するからだ。どうせやるなら最大効率。短期間で最大限のパフォーマンスをたたき出したい。

だらだらと減量生活を続けるつもりはさらさらない。

そんなわけで、手始めに最新のダイエット情報を調べに調べた。
ネット上で情報はいくらでも手に入るのだが・・・調べていく過程でどうにもひっかかる言い回しの記事に目がとまる。
・この方法はやめた方がいいです
・長続きしないです
・途中で諦めてしまうので

そんな前置きが書かれた記事の多いこと多いこと。
話の流れとしてはどれも似たり寄ったりで、曰く、ストイックすぎるものや無茶なダイエットは、途中で続かなくなってしまうのでやめたほうがいい、ということらしかった。

私はこれに反感を覚えた。

記事の主たちはなぜ私に会ったこともないのに、私の限界を決めつけるのだろう?
そりゃ、あなた達には無理だったのかもしれない。あなた達には。
途中で諦める? 続かない? それは減量に真剣に向き合ってないからでしょ? 本気で減量する気がないからでしょ?
つまり、そう・・・なんと言うか・・・

弱(じゃく)いわっ!!!!!!


なぜ始める前から逃げ腰なのでしょう?
例えるのであれば、そんなのは普段着で潮干狩りに挑み、海水に濡れることを恐れているのと同じです。
水着を着てこい水着を。そんなんじゃ明日の朝ごはんの味噌汁分のあさりも取れんぞ。
こっちは素潜りしてサザエのお造り作る気満々じゃけんのぅ!!!
(それは既に潮干狩りではない)

何はともあれ、このことをきっかけに減量のテーマが決まりました。

続かないのでやめた方がいい系のダイエットを気合で続ける。


前述したとおり、ダイエットの基本は「消費カロリー>摂取カロリー」です。人間が1日に消費するカロリーは性別、年齢、体型や生活環境によって多少異なりますが大体2000キロカロリー弱と言われています。
そして、その2000キロカロリーの内訳は、
基礎代謝7:運動2:食事誘発性熱産生1だそうです。
基礎代謝はただ生きているだけで消費されるカロリー。
運動は、運動によって消費されるカロリー。
そして食事誘発性熱産生は、食事を行った後の体温上昇により消費されるカロリーとなります。

つまり、人は運動をしなくても基礎代謝だけで毎日1400キロカロリーを消費していきます。1日の摂取カロリーを1400未満に抑えるだけで痩せていくというわけです。
何もしなくても効果が得られるとかマジ不労所得。
食事制限は減量の基本と言えるでしょう。

続いて、運動による減量も考えはしましたが・・・。

長時間の運動とか、したくないですよね?

有酸素運動とかマジ無理。
私は昔からマラソンとか遠泳とかそういった類の長時間続ける系の競技が大嫌いです。有酸素運動をするくらいなら、気絶するほどハードな無酸素運動を5分間やった方がマシです。
こちらについてもこのご時世なので、そういった類の動画はたくさん落ちてます。一般的にヒートトレーニングと呼ばれるそうです。
スクワットや腕立て伏せ等、大きい筋肉に効く運動を短い時間でとにかく回数をこなすことを意識してチョイスすれば問題ないでしょう。結局の所、無酸素運動を選択した時点でカロリーの消費が目的なのではなく、筋肉量を増やして基礎代謝を上げることが目的だからです。
筋肉を増やすには筋肉を傷めつけて修復させればいい。その結果が得られれば過程は何でもよいのです。
そんなわけで7:2:1(基礎代謝:運動:食事誘発性熱産生)の2の部分を考えるつもりが、結局7の部分に働きかける形になりました。

そして、最後に食事誘発性熱産生を利用した減量についてですが、よく目にしたのは「消費カロリー>摂取カロリー」に抑えつつ1日の食事回数を増やしまくる減量方法です。


・・・正直面倒くさい。

1度に摂取する量とカロリーの問題とか、そもそも食事時間の確保とか、そういうちまちましたことはやりたくない。
何か代替案はないものか、と情報を漁ったらこんな情報が出てきました。

『ダイエット・ウィンドウ』

これは1日の食事を8時間以内にすませ、残りの時間は何も食べないという方法です。長期間食事を摂らない時間を作ると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが枯渇し、余分な脂肪が分解されて減っていくそうです。
食事誘発性熱産生を利用した減量方法とは相容れない考え方ですが・・・、私はネットで情報を調べまくる過程で一つの核心に至りました。

減量に正解はない。

10人いれば10通りの減量体験談があり、その内容も様々。だとしたら、結局の所自分にあった減量方法を模索するしかないのです。

そんなわけで、私があれこれ考えた末に行き着いた減量計画はこちら。

・食事制限
・食事時間制限(夕食のみ食べる)
・適度な運動(1分間高速スクワットとか、1分間高速腕立て伏せとか)

こうやって見るとごく普通の減量内容に見えますが、今回の無茶な減量の肝となる食事制限の中身はこちらになります。

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食材選択の考え方は下記の通りです。
・豆腐、胸肉   タンパク質担当
・キャベツ    食物繊維担当
・玉ねぎ     血液をサラサラにする。分解した脂肪を全身に運び、
         消費することを考えると、血流の働きは大切なはず。
・黒酢      同上
・しょうが    ショウガオールが食事誘発性熱産生に作用
・デスソース   カプサイシンが食事誘発性熱産生に作用
・トマトジュース トマトが大好き
ただし、上記の食事だとあきらかに栄養が足りません。
健康的に痩せるつもりは欠片もないですが、痩せることに支障が出る要素は排除していきたいので、マルチビタミン、鉄分、亜鉛はサプリメントで補うことにしました。

メニュー名をあえてつけるなら、『鶏むね肉のサルサソース(風)のせ』『温奴』『キャベツの千切りマリネ』
ちなみに写真にするとこうです。

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(鶏むね肉は沸騰したお湯で1分間茹でた後、火を止めて30分~1時間ほど放置すると柔らかく仕上がります。冷奴に見える豆腐はジンゲオールをショウガオールにするためにレンチンしています。)

この食事内容に辿り着いたきっかけは、

そもそも脂質を取らなければ脂肪になることはなくね?

という考えが最初にあったからです。
ところが、脂肪は摂取した脂質だけではなく、余剰な炭水化物からも生成されるらしいです。
これ聞いて・・・しっくりきますか?
私は料理が趣味なんですが・・・、小麦粉をどれだけ頑張ってこねくり回しても油になるイメージがわかないのです。

ナンにしかなんないんですわ!!




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だって炭水化物は炭水化物ですよね?米とか小麦粉とかですよね?油になるイメージがわかない!!何をどうしたら油になる?脂肪酸?は?意味わかんない!!!グルコースの化学式とどれだけ向き合った所で、炭水化物が脂肪になるというのがどうにもしっくりこない。摂取した炭水化物がどれだけの割合で脂肪になる?その生成を行うためのエネルギーはどうなってる?

どうしても納得がいかない部分でしたが、あることに気づきました。



あ・・・そういえばあいつって草食だわ。



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草ばっかり食ってるこいつが、


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こうなる。


論より証拠を出されたら納得せざるを得ない。
であれば、炭水化物も脂質も抜くしかない!!
むしろ!それこそ!!無茶な減量というものでしょう!!!

といった思考を経て、30日間の食事内容が決定しました。

実践1日目~10日目(-4.6キロ)

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減量計画を開始してから10日目までの記録です。
初日に大きく体重が減っているのは、余分な水分が抜けた影響が大きいと思われます。この減量方法では1日平均で0.3~0.4キロ減っていくようですね。

実践11日目~20日目(-2.3キロ)

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11日目あたりから体重変動に乱れが生じるようになりました。
また、足の指に若干の痺れを感じたり、夕方になると立ち眩みすることが何度かありました。何かしらの栄養が足りてないのだと思いますが、心当たりがありすぎてちょっとよくわかんねーです。と言うか無茶な減量してるのだから異常が出るのは当たり前です。
そんな些細なことは置いておいて、問題なのは体重の減りに乱れがあることでした。停滞期を疑い、17日目にパスタ1把を食べることで抜けだそうとしましたが、結果を見ると停滞期は特に関係なかったようです。
上記のパスタ以外に余計な物を食べたり、運動をサボったりもしていないので、原因として考えられるのは下記の2点だと思います。

・カフェイン摂取
・クーラーの風を直浴びしての睡眠

カフェインについて
空きっ腹に効きすぎるのが原因なのかわかりませんが、減量生活の中盤あたりから珈琲や緑茶を飲んだ日は寝つきが悪くなるようになりました。
睡眠が減量に与える影響はとても大きいようで、寝つきが悪かった日の翌朝は決まって体重の減りがいまいちでした。
以上のことから、緑茶と珈琲を断つことにして、飲み物はマテ茶のみを飲むようになりました。

クーラーの風を直浴びしての睡眠について

1日に1度の食事なので、食べ終わった直後は血糖値が爆上がりして猛烈な睡魔に襲われます。そのままリビングでクーラーの風を浴びながらうとうとすやすや・・・と睡眠をむさぼった日の翌朝も決まって体重の減りがいまいちでした。
この減量方法は基礎代謝を上げることが何よりも大切です。身体を冷やす行為は極力避けるべきなのでしょう。
以上のことから、クーラーの風を避け、極力身体を冷やさないことを意識するようになりました。

実践21日目~28日目(-1.4キロ)

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ここにきて体重が増える日が連続で出てきました。
しかし、摂取カロリーはたかが知れてるので、水分による影響が大きいものと考えられますが・・・本当にそれだけなのかは謎。身体の慣れはありそうな気もするが・・・?
あと・・・いけないとわかっていてもリビングでうとうとすやすやしてしまったり(汗


しかし、確実に痩せてはいます。痩せてはいますが・・・このままペースだと・・・アドカレのタイトルが・・・、

無茶な減量を計画的に行い、1ヵ月で約9キロ痩せた話

になってしまいます!!それはキリが悪くてダサい!!!

そう、私は6月時点で今年もアドカレが開催されるであろうことを予想していました。そして、1ヵ月で10キロ痩せるというのはこの上ないネタになるとも思っていました。
だから!この記事は!!『無茶な減量を(アドカレのために)計画的に行い、1ヵ月で10キロ痩せた話』であるべきなのです!!!

私は、最後の手段に出ることにしました。

実践29日目~30日目(-2キロ)

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え?何したかって?ウィンドウショッピングをしただけですよ。
あ、ウィンドウショッピングの効果をお疑いですか?実はウィンドウショッピングって、一説ではランニング以上の減量効果があるとも言われているんですよ。同じ運動を繰り返すより歩いたり止まったりを繰り返す方がエネルギー消費になるとかなんとか。

・・・とまあ、冗談は置いておいて。
(ウィンドウショッピングの効果はガチですが)

ウィンドウショッピング以外に追加で何かしたわけではないのです。
むしろその逆で『水分補給を』29日の昼から止めました。
6月とは言え気温は既に30度近くまで上がっていました。それなのに不思議や不思議、汗一つかくことなくウィンドウショッピングを楽しむことができました。
世間一般ではこの状態を『中度の脱水症状』と言うらしいです。

何はともあれ・・・。

1ヵ月で10キロの減量を達成しました!!!




ふりかえり

Problem
この減量生活で反省すべき点は数えきれないほどありますが、最大の問題点は、運動していたのは果たして意味があったのか?という点です。
1日の摂取カロリーが明らかに不足している状態のため、タンパク質をいくら摂取しても、生きていくためのカロリーに回されて、筋肉の補修に回っていない体感がありました。そう考えると、日々の運動にも意味があったのか疑わしい所です。もし再び減量生活をすることになったら、運動は一切しないか、100グラム程度の炭水化物は摂取するようにするかもしれません。

Learn
人の身体は水で出来ている。と言うだけあり、最終日の体重の減り方はすごかったです。ボクサーの方が実践するだけの理由はありますね。最終的には何もしていないのに10分間に100グラムのペースで減り続けたので思わず「ゾーンに入った(違)」と呟いたほどです。(目標を達成後も体重が減り続け、30分で300グラム減った所で危機感を抱き水分補給しました)
不思議だったのは、汗をまったくかいていないのに10分で100グラムも水分が減っている実感がわかないことです。これ本当に水分が抜けてるだけなんだろうか?ワンチャン体脂肪が燃焼してる可能性は?なんて考えが頭に浮かんだりもしました。中度の脱水症状という極限化で人の脂肪がどう変動するか?というのは今でも気になるところです。

Keep
リバウンドについてですが、結論から言うと現在の体重は73.2キロです。3.2キロのリバウンドということになります。
でも、これって普通のことです。
勘違いされてる方が多いですが、減量後に体重が少しだけ戻るのはごく当たり前のことです。筋肉に蓄えられているエネルギーが戻ったのと、最終日の減り方を見ればわかってもらえると思いますが、水分を抜いていた分が戻っただけです。起こって当然の現象を「リバウンド」と呼んでいるのが現実なので、現在の結果にはまあまあ満足しています。無茶しない方法でもう5キロくらいは落としてもいいかな?とは思いますが。
その他のKeepとしては、減量生活を終えてからも、なんとなく脂質を避ける癖がついたような気がします。

最後に

記事を書くにあたり『ダイエット』という言葉は極力使いませんでした。ダイエットは筋肉を増やし脂肪を減らす行為のことだからです。結果的に、私の減量方法は体脂肪を減らすと同時に恐らく筋肉も失った内容なので、ダイエットとは程遠く、極端に言えばゆるやかな自殺と言えるでしょう。
なぜそんなことを言い出したかと言うと、この減量生活を実施するにあたり、ボディビルダーの方々の動画をたくさん拝見させてもらいました。大変勉強になりました。彼らが提唱する方法こそダイエットであると思うからこそ、私が取った減量方法をダイエットの一つと考えて欲しくはなかったからです。
とは言え、ズボンはベルトが無ければずり落ちるようになり、6パックとはいかずとも3パックに腹筋が割れ、着るのがきついあの服なんてものは我が家にはもう存在しません。
それはそれで事実です。
この生活による健康への影響も考えましたが、長い目で見たとき、10キロの脂肪を身体につけている方が絶対身体に悪い。というのが私の考えです。


最後になりましたが、これだけは言わせていただきたい。



この減量方法は(体を壊すので)やめた方がいいです。

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